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カバどんとライオンどんとミミズどんとへびどんと

作者: 福耳の犬

その昔、ミミズどんとへびどんには手も足も耳もあったそうな。


ある日、仲良しのカバどんとライオンどんとミミズどんとへびどんでピクニックに行ったげな。


草原でお弁当を出して食べていると、美味しい美味しい唐揚げが最後の1ケになってしまっておってな。


カバどんとライオンどんとミミズどんとへびどんの目に火花が散って、よ〜いどんと競争になったげな。


やっぱりそこは大食らいのカバどんがひと足早く唐揚げをポーンと放り投げると口に入れて食べてしまったげな。


ライオンどんとへびどんは、あ〜ぁ唐揚げ食われちまった、と悔しがっていると、


ん、、、ライオンどんとへびどんとカバどんと、、、


ミ、、ミミズどんがいないと大騒ぎになった。


遠くまで見渡せる草原、隠れる場所も無い。


もしかして、もしかして、


唐揚げを掴んだミミズどんごとカバどんが食っちまった?と


もっと大騒ぎになった。


カバどんの口をライオンどんが力一杯広げ、カバどんの口はさらに大きくなった。


身体の細いへびどんの足をライオンどんが掴み、カバどんの口からミミズどん救出の為に進入したげな。


中は真っ暗でミミズどんは見つからない。


手探りでガサガサしてるとコロコロと唐揚げの他にヌメヌメと細長いモノが手に触れた。


ミミズどんか?


へびどんが叫ぶと


ミミズどんは助けて、助けて、とへびどんの手を引っ張ったげな。


その拍子でライオンどんの手からへびどんの足がスッポリ外れ、カバどんの口の中胃袋の中に消えてしまったげな。


そりゃ大変だ。


へびどんは慌てて口へ戻ろうとしたが口の方に向かうのは難しかったげな。


もうしょうがない。


へびどんはミミズどんを抱えると口と反対側へ突き進んだげな。


エバンゲリオンが使徒のATフィールドを突き破る様にカバどんの肛門からへびどんとミミズどんが現れたげな。


ミミズどんは長くカバどんの身体に入っていたせいで手も足も皮膚も全身溶けてしまって、風も太陽の光も滲みるので土に潜ってしまったげな。


へびどんも手や足、耳など出っ張っている部分は溶けてしまって、クネクネと地面を這っていたげな。


それを見たライオンどんはカバどんにガォーと怒って、カバどんは川まで逃げて行ったげな。


それ以来ライオンどんはガォーと吠え、カバどんは川の中から出ず、へびどんは手足が無くなり、ミミズどんは土の中に潜ってしまったげな。

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