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兄妹以上、家族未満。  作者: 木島冴子
未知との遭遇
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未知との遭遇3



私立夏目学園高等部。


本日からここがあたしの学び舎です。


小学校から大学までエスカレータ式の学校。


途中から生徒が入ってくることはあまりないらしいんだけど、あたしは真知子ママのすすめで高等部から進学することになった。


家から歩いて十五分くらいだし、きれい、かつ広い校舎。さすが私立、お金かけている。


現在時刻は七時半すこし前。


生徒の登校は九時までになっているから、かなり時間に余裕はある。


早めに来たのには理由があって。校内を見学しておきたかったから。


できれば人が少ない時に。


なぜって?


あたしは極度の方向音痴なのだ。


地下鉄の駅では必ず迷うし、初めて行く場所は入念にチェックした上、当日は地図を持っていないとたどりつけない。


入学試験を受けた時は、まだこちらの家に引っ越していない時だったから電車をのりついだやってきた。


余裕をもって家を出たつもりが、乗り換えで迷い、試験の教室で迷い、試験開始時間五分前に教室に駆けこむという有様。


高校では授業ごとに教室移動がある。校内の教室を把握しておかなければ、案内図を片手に歩くという恥ずかしい思いをしなければいけなくなる。


そんなのはごめんだ。


というわけで、一日も早く校舎内を覚えるために朝早くからこうやってきたわけだが。


…………。


迷った!?


校舎にたどり着く前からあたしは迷子になっていた。


グラウンドが三つもある時点で気がつくべきだった。


この広大な敷地。


あたしは今、一体どこにいるんだ!?


正門から入って左に曲がったんよね?


なんで右に見えるはずの校舎が左にあるの?


校舎内に入るどころか外で迷うなんて。あたしってどこまで方向感覚ないんだろう。


案内図を見ながら歩くのが、だるくなってきた。


ちょうどその時、あたしの少し先を数人の人影が通り過ぎた。


もういいや、旅の恥はかきすて。


あの人達に尋ねよう。


あたしは彼らを追いかけた。




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