導入、プロローグ
俺の名は新垣冬児。年齢は26歳、絶賛求職中のフリーターだ。大学を卒業後子供の頃からなりたかった消防士になろうとするも体力不足などから試験に落ち、その後する事もなく親の厳しい目に耐えながら、フリーターをやっているわけだ。そんな俺は今正社員の面接を受け、仕事に行ってくると言って出かけた為こんな早くにも家に帰れず、家の前の公園のベンチで自分の人生を後悔しているわけだ。
これからどうしようか。面接じゃ緊張して噛んじゃったし…これは落ちるの確定だよなぁ。
何度も面接を受けて、落ちているとはいえ不採用通知は
正直毎回心に来て寝込む。そうして親に色々言われるわけで辛い。そんな風に頭の中でずっと自問自答していて。
とりあえず頭をスッキリさせるかと思って、コーヒーでも買うかと立ち上がったり自販機に向かうと、俺の家が燃えていた。突然の事にパニックになりつつも、何とか頭を落ち着かせ俺は家に走り出した。
家の中は炎で包まれ、無残な状態だった。何だこれどうしてこんな事に。その時二階から悲鳴が聞こえた。
俺はその声を聞くと同時に二階に向かって走り出した。
ドアを開けるとそこには血塗れの倒産とその父さんの血を止めようとしている母さん。そしてもう一体。現実にはあり得ないような姿のモノがいた。
「冬児!」母さんが叫ぶ。
俺は何でこうなったかと聞こうとしたら俺の目の前で母さんの首と体は別れていた。
「グヴォォォォ…」
こいつだ、こいつが母さんと父さんを。俺は勝ち目も無いのにそいつに向かって走り出し何度も殴ったが効いていない、それどころか俺の拳が血塗れになっていった。
モノは、俺を振り飛ばし俺を壁に叩きつけた。
うずくまっている俺にモノは少しづつ近づいてくる。
ハハッ…こんなところで俺の人生終わりかよ。
普通の死に方ならまだしもこんな、死に方って、あり得ねえよなぁ…
と思ったと同時にモノの手が俺の身体を貫いていた。