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籠の鳥王女は愛されたいので好きにすることにした  作者: 狭山ひびき
籠の鳥王女と魔法使い

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浮気の一報が届きました 2

お気に入り登録、評価などありがとうございます!

 サロンへ急ぐと、そこにはわたしより少し年上に見える女性の魔法使いがいた。


 ブルネットの髪に、ヘーゼル色の瞳をしている。

 髪の先っぽだけくるんと巻かれていて、首元には紫色のチョーカー。

 肌がとっても白いのは、魔法使いによくある特徴だ。


 ダヴィドおじいちゃんもそうだけど、魔法使いはインドア派が多くて、外出しないし運動もあまりしない。おじいちゃんはよく、「運動なんてくだらんことをするより研究じゃー!」なんて言っている。年を取ると筋力が落ちるから少しは歩いた方がいいわよって言ったら、筋力が落ちても筋力強化の魔法を使えばいいと返された。

 魔法使いは、ちょっとくらい食べなくても動かなくても、元気なんだって。本当かしら?


「お待たせしてごめんなさい!」

「いえ、こちらも突然訪問してしまいましたので。改めまして、ティファニーと申します。魔法師団第二部隊所属です。第二部隊は本日、先んじて王都に戻ってまいりました」

「第三王女エドウィージュよ。国境の警備強化のお仕事ご苦労様。そしてお疲れのところ、お手紙を届けに来てくれてありがとう」


 魔法師団所属の魔法使いには、ティファニーのような女性もいる。

 女性は第二部隊所属で、危険の伴うところには基本的には送られない。

 だけど北の国境の防衛強化は、戦争がはじまったわけではなくて戦争にならないように手を打つという目的だったので、第二部隊も送られたみたい。


「いいえ。こちらが団長からのお手紙です」


 わたしは薄っぺらいお手紙を受け取ると、ぎゅうっと胸に抱きしめる。

 ティファニーはそんなわたしをじっと見つめたのち、ふっと笑った。


「シャルル団長が、北の国境にて大規模な結界魔道具を作成しました。団長に匹敵する魔法使いでなければ解けない結界です。今は最終調整をなさっていますが、あと二か月ほどでこちらに戻って来られるでしょう」

「本当⁉」


 予定通り、二か月後にはシャルルに会えるってことよね?

 そして、延期になっていた結婚式が、ようやくできるってことよね⁉


 結婚式はいろいろ準備があるから、シャルルが帰って来たからと言ってすぐにできるわけではないんだけど、それでもいいの。結婚式の準備をはじめられるだけでとっても嬉しいもの。

 結婚式に使うベールはとっくに編み上がっているから、あとはドレスやシャルルの衣装の製作にとか、招待状の作成とか……あっ、ファヴィエンヌお姉様にもお知らせしなきゃ! ファヴィエンヌお姉様も、わたしの結婚式には隣国から駆けつけてくれるって言っていたもの!


「嬉しそうですね」

「もちろんよ! だって、ようやく結婚できるんですもの!」

「……結婚、ですか」


 ティファニーは何か言いたそうな顔をしたけれど、すぐににこりと微笑んだ。


「団長が帰って来るまでの二か月、お暇なようでしたら北での団長のお話でもしましょうか?」

「いいの⁉」

「ええ、もちろんです。……見れば、おかしな邸全体に魔法がかけられているようですからね。外出できなくて大変でしょう」


 さすが魔法使い。シャルルが邸に魔法を施しているのがわかるらしい。

 わたしは念のためレーヌを振り返った。


 レーヌが頷くのを見て、ぱあっと笑う。


「ティファニー、ぜひお願いするわ! いつでも遊びにいらしてね!」




ブックマークや下の☆☆☆☆☆にて評価いただけると嬉しいですヾ(≧▽≦)ノ

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