第七話 鍛治のすすめ
アカリを封印から解く前に紙と腕輪があり、その紙に書いてあった文の内容の一つはアカリを封印する。ということ。一つはアカリの封印の解き方。一つはアカリを使役する方法と言う内容が書いてある。
ここでよく分からないのは、一つ目、何故封印の解き方が書いてあったのか。二つ目はアカリを使役する腕輪が置いてあったのか。この二つだ。
一つ目は封印したのにわざわざ城が破壊された現況を再召喚する意味が分からないため封印した者とは違う第三者によって書かれたものだろう。
二つ目はアカリの話していた状況的に封印した者やっとの思いで封印したのだろうから使役の首輪と腕輪を付けれはしないためこれも第三者によるものだろう。
ただこの第三者がこのような行為をした理由や封印されているアカリにどうやって首輪を付けた方法など何も分からないのである。
そのためアカリに聞いてみる。
「私にも分からないのです。封印された時にこのような首輪は付けられてはいませんでしたし、500年前以降に封印も解かれていないので、きずいたらあったって感じですね。」
ん?ちょっと待て、聞き間違いか?
「今500年前って言った?」
「…まあ、はいそれがどうかしましたか?」
「前は【かつて】って言ってたけどそのかつて【かつて】って500年前だったの!つまりアカリはとんでもなく歳をとっ…」
突如頬に強烈な痛みを感じ地面に倒れ込む。
な、なんだ頬が痛い。ん?アカリ?なんか怖いんですけど。
「フェル様、レディに対して歳を取ってるだなんて、デリカシーがないにも程があります。」
「だからって強く殴るほどかよ…」
俺は目の前が真っ黒に染まり、気がつくと、朝になっていた。
頬はまだ赤く腫れていて触ると痛みを感じる。
時刻石を見ると朝食の時間だったため、アカリと行くため周囲を見渡すと後ろを向いて座っているアカリがいた。
「アカリ!もう時間だから朝食を食べに行こう。」
「ふん!」
えっ…もしかしてまだ昨日のこと怒ってる?
「アカリ…?」
「ふん!」
あ~これ怒ってますわ。完全に。こんな漫画とかアニメでしかないようなベタな怒り方初めて見たな。
この怒り方で謝らないでいると後々に響いて面倒臭くなる奴だからここは…
「昨日はデリカシーのない発言をしてしまい申し訳ございませんでした。」
俺はアカリに先進誠意土下座をした。
素直に謝ることで怒っている状態から許す状態にさせるための技で、この技は前世の社会人の時に身につけた能力だ。
「…分かりました。次からはデリカシーのある質問をしてくださいね。」
やった!許されたこれでこれからは安泰だ。
「ですが、次またそういう事をしたら本気で怒って手を出しちゃうかもしれませんからね。」
「いやさっき本気で怒ってたし、手も出してたじゃん。」
「あ~もう、うるさいですね。もう一回教育しないと行けませんか?」
「はいはい。すいませんね。」
「というかこんなことより朝食なんですよね。」
「あ、そうだ。だから獣化して!」
「分かりました。」
アカリは獣の姿に変わり、ジャンプをして俺の方に飛び乗った。
おっ。方に乗られると結構重くてきついなやっぱりアニメとは違うな。
「じゃあ行こう。」
俺とアカリは食堂に行き、昨日のように食べていると、お父様が話しかけてきた。
「俺はな今日用事で隣町に行かなくてはならなくなってな、だから今日は稽古は無しだ。」
「本当ですか。分かりました。」
まじか、これでネメシスとスペクトラと遊びに行く時間が増えるなよっしゃ。
俺は心の中でガッツポーズを取る。
「あっそれとお使いを頼んでもいいか?」
「お使いですか、分かりました。何ですか?」
「俺の剣を鍛冶屋にいって取って来てくれないか?」
「剣ですね、分かりました。その鍛冶屋はどこにあるんですか?」
「商店街の奥の方にあるオパリス鍛治店を尋ねてみてくれ、そこの鍛冶屋はこの町で一番の鍛冶屋だ。」
一番の鍛冶屋か…何か盗めることでもあったら見てくるか。
「はい、分かりました行ってみますね。」
そういうことで俺はスペクトラとネメシスと遊んだ後にオパリス鍛治店に行ってみた。
「ここがこの町一番の鍛冶屋か…入ろう。」
「こんにちは、依頼していた剣を取りに来ました。」
扉を開けると熱気に包まれ、少しうろたえるが頑張って入るとそこには鉄を打っているドワーフがいた。
「ん?あぁ…アクレシアさんの所の子供か。俺はオパリス!この店の店主をしてるもんだ。」
「宜しくお願いします。」
「え~っと、依頼していた剣だよなちょっと待ってくれるか」
オパリスさんはそういうと店の奥に入って行き、剣を持ってすぐ帰ってきた。
「はいはい、これでいいよな。」
「ありがとうございます。あとこれ。」
「はいまいどあり。」
「俺はお金を出して、剣も貰ったので帰ろうとしたが止めてオパリスさんに聞く。」
「もし良かったらオパリスさんの鍛治をしてるところを見てもいいですか?」
「あぁいいよ。勝手に見な!」
俺はオパリスさんの鍛治をしてるところを見る。
鉄を熱して金床に打ち付けて形を整えて水で冷やすところや焼き入れを入れたり仕上げをするところなどを眺めていると少しやってみたくなってきた。
前世では仕事がきつくて趣味があまりなかったがDIYが俺の一番の趣味だった。DIYは机やら棚やら椅子などを作り終えたときの達成感があり俺の錆び付いた心を癒してくれる優いつの存在だった。
そのような物作りをする感じの事は今でも大好きみたいだ。
「そんなに面白いかいじゃあ坊もやってみるか。」
「いいんですか?ありがとうございますやってみます。」
俺は鍛治をするところに行き金槌を持ち鉄を叩いてみると、驚くほどに難しく苦戦していた。
見ていたよりも難しいんだな。
俺がそう思っているとオパリスさんが来た。
「鉄はなそう叩くんじゃねぇんだ。こうだ。」
オパリスさんが俺にも分かるように教えてくれて、何とか終わった。
「鉄を叩くだけでもこんなに難しいんですね。」
「そうだろ。ただなこんな作業でも頑張れば良いものが作れるんだ。」
「へ~勉強になります。」
「良かったらだが鍛治のいろはを教えてやろうか?」
これから俺は何を仕事として生きていくか分からない。
教えてもらって択を増やしてみるか…
「お願いします。」
そして俺は毎日オパリスさんに鍛治のいろはを教わる鉄を叩く、鉄を冷やす、焼き入れを入れる、仕上げをするこれを毎日する。鍛治は集中しないと鉄が駄目になるため、極度の集中をしているため毎日精神が壊れそうになる。さらに午前には剣技の特訓もするため午前は剣技の特訓で身体がズタボロになり、午後は鍛治で精神がズタボロになるという悪魔のルーティンが始まった。今更やめることもできないため地獄だった。
そんな生活をしてきて気がついたら三ヶ月程が過ぎていた。
俺はこんな生活を送っていたため鋼の体と心を手に入れた。
そしてオパリスさんの事を師匠と言うようになった。
剣技はお父様と互角になり、鍛治はショートソードくらいなら作れるようになってきた。
俺は今日もショートソードを作っていると疑問になったことを師匠に質問してみた。
「師匠!いつも俺は鍛治だと鉄を使ってますが、他にも金属はあるんですか?」
「金属かそうだな…鉄、錫、亜鉛、鉛、銅、銀、金、白金、ミスリル、アダマンタイト、オリハルコンだな。」
「そんなにあるんですか。」
「いや合金も含めるともっとあるぞ。」
「へえ~じゃあここでもミスリル製の奴とかあるんですか?」
「馬鹿言え田舎の町の鍛冶屋にそんなもんある分けないだろあるとしても王都近くの鍛冶屋くらいだろ。」
やはりこのせかいでもミスリル製やアダマンタイト製、オリハルコン製はレアなんだな。
「まあそれは置いといて、今日からお前に魔武具の作り方を教えてやる。」




