第五話 封印されし者
俺はお父様にシバかれた後、一時間程度気を失い起きた。
今日は森で魔術の特訓をする。
俺はいつもの訓練場につき、魔術を発動する直前にある奇妙な事に気づく。
「なんだ、あれ?」
俺は気になり近づくと、そこには小さな石の祠があった。
見てくれは日本にありそうな和風の祠だな。
「ん?これは…」
そこには紫色の紋様がある腕輪があった。
俺は気になってしまいつい腕に入れてしまった。
入れると腕輪が輝き始める。
「うわっ!なんだ。」
腕輪は徐々に小さくなりやがて腕に同化してしまう。
外そうとしても外れなくなってしまった。
「くそ!どういうことだ?ん、これは…」
腕輪の下には古い紙があった。
内容は、
ここに、---・---を封ずる。封印の---方は、魔力を---に---る。使---の方法---魔---込め---発する。
文字はかすれていてほぼ読めない。
だがだいたいどういうことかは分かる。
ここにはモンスターか何か強い力を持つ者を封印していて、封印の解き方は祠に魔力を込めて、使役の仕方は腕輪に魔力を込めるってことだろう。
強いモンスターか何やらがいるらしいが気になりはする…
「よし!いっちょ封印を解いてみるか。」
俺は好奇心に負け安直に封印を解いて見ることにした。
祠に魔力を込めると…
祠は瓦解して、割れ目から紫色の光が放たれれた。
「うお!すご!」
俺は興奮していると、目の前にあるものが現れた。
そこには人のような見た目をしているが頭に耳があり、白い髪をして真紅の瞳をした美しい女性がいた。
あれは、和服か?にしては少し短いし、肌の露出面が多いな。
「誰だ?」
「貴方が私の眠りを解いた者ですか?」
「あぁ、そうだ。」
「そうか、感謝しましょう。私の名はアカリ・イナヅキです。」
日本風な名前だな。
この世界にも和風なところはあるのか?
「私はかつてこの国に封印された魔獣でです。」
「この国が封印ってどんな、事をしたらそうなったの。」
「そうだな…城を崩したら封印されてしまいました。」
「へぇ~じゃ何でこんな珍奇な場所に封印されていたの。」
「ここに私が崩した城があったからです…さて、質問を聞くのはこれで終わりです。封印を解いてくれたという恩義があるのに申し訳ないですが、あなたは私の計画の邪魔なため死んでもいましょう。」
「へぇ~話し合う余地は?」
「ないです。」
これはそうとうまずいことになった。見て分かる、あれは俺が敵うってレベルじゃない奴だ。下手にやったらすぐに死ぬ。
俺は最善の手をやらなくては…
「草木の発軌!」
足に跳躍のバフをかけるという魔術だ、これで機動力をあげる。
そして…
「木の拘束!」
よし拘束できた。
「これでどうだ!草木の蹴り」
「この程度で私と戦えるとでも?」
アカリにかけていた拘束が青い炎によって焼き切れた。
何…こいつ炎属性かよ…しかも青い炎!
そしてキックしようとした足も青い炎で纏われた。
「熱っつ!」
俺はアカリから距離を取る。
しかしまだ青い炎は消えない。
「私の炎は特別で、普通の炎よりも威力が高く、消えにくいんですよ。」
威力が高くて、消えにくいとか強くね?
ここは回復だな。
「果実の雨」
中級魔術の全体回復魔術だ、これで痛みも引いてきた。
「その歳にして中級魔術ですか…どうやら貴方には才能があるらしいですね、しかし私に取っては意味がないです。」
まずいこいつ本当に強いぞ、こんなんじゃ命が何個あっても足りない…
くそ!紙に書いてあった腕輪に魔力を込めるという使役方法を試しても全然駄目だぞ、どういうことなんだ?あっ!そういえば「発する」とか書いてあったな、あれがどういう意味か考える。
「そろそろ終わらせていただきましょう。ここからは少し本気を出させていただきます。」
アカリは一気に距離を詰めてきた。
早っ!やっぱ化物だ。
「木の盾!」
盾は一瞬にして破壊され、俺もぶっ飛ばされ木にぶつかる。
「ぐはっ…」
口から血が出てきた。
しかし果実の雨の効果によって回復される。
ほんとフルーツレイン様様だな。
発するってなんだ?発する…発する……は!まさかしかしあってなかったら多分殺される。
ただこれ以外の勝ち筋なんて思いつかないし…よし賭けにでるか…
俺はアカリに手を出して腕輪に魔力を込める。
「最後の悪あがきは止めた方がいいですよ?」
俺はアカリに命令を発する。
「アカリっ!僕に平伏せ!」
アカリは操られたかのように、地に平伏した。
「なっ何ですかこれは…止めてください!」
まさか本当に成功するとは、この使役者の腕輪は魔力を込めて、使役する者の首輪のつけているのに命令を放つと使役できるって奴だ。たぶんこの感じだと、言葉を選べは永続的に効果を持つ命令もできるだろう。
「私が地に平伏すとは…早く止めなさい!」
「じゃあ僕と僕の仲間に一生攻撃をするな。」
「くっ!」
俺はまた命令をした。
「もうたっていいよ。」
アカリはやっと地面から起き上がる。
「お前…」
「あっそれと、僕に一生盾突くな、それに敵意を向けるな。」
「な!」
「よろしい。アカリは今日から僕の使役魔だ!よろしくね。」
「使役魔?私がお前にですか。」
「何か文句あるか?まあ、それはいいとしてじゃあ帰るぞ。」
「…はいはい、わかりました。」
アカリは悔しそうに俺に頷く。
「そういば僕の名前を伝えてなかったな…僕の名前はフェルノート・アクレシアだよ。これからはフェル様って呼んでね。」
「フェル様…私が貴方なんかに様付けするなんて…」
結構この子ツンツンしてるな…
仲良くするのには時間がかかりそうだ。
「ちなみに帰ったら僕とアカリはお風呂だからね。」
「おっお風呂 …」
「何、お風呂嫌いなの?」
「いや私に苦手なものなんてないです。」
性格は結構負けづ嫌いなんだな。
可愛いところもあるじゃん。
「まあ、いいよ誰にだって苦手分野はあるもんだ。そんな気にするなよ。」
「あなたに慰められると虫唾が走ります。」
「そんなにツンツンしないの!」
「うるさいですよ。」
そんな事を話ながら歩いて家の近くまできた。
「アカリ、その姿を隠す事ってできる?」
「何故その必要があるのですか?」
「君がその姿だと騒がれると思うからな。」
「別に外でもいいじゃないですか。逃げ出しませんし…」
「外は寒いだろ。それにお前に体を洗って欲しいから。」
「…はい、わかりましたよ、もう…これでいいですか?」
アカリは小さな白い子ぎつねに変わった。
「えすご、それと可愛い。」
「そうでしょう!この姿は可愛さで惑わすようと小さいところを通るための姿何ですから。」
アカリは誇らしげに言う。
よし、この姿なら何も騒がれないな…
俺とアカリは家にはいると家のメイドの人がいた。
「フェル様!どうしてこんなに泥だらけ何ですか、それにその小さい狐の魔獣は!」
「この服は魔術で遊んでたらこうなっちゃった。それこの子小さくて親とかいなそうだったから拾ったの!可愛いでしょ?」
「可愛いですけど家では飼えません。」
「いいじゃんいいじゃん、ちゃんとご飯もあげるし、洗うし、しつけもするからちゃんと飼うからしお願い。」
「飼っていいと言いたいですが、私が旦那様にどう言われるか…」
この人結構駄々コネ手も全然折れてくれないな…仕方ないこの技を使うしかないか。
「やだ!飼って飼って飼って飼って~!」
秘技子供の特権この技は今の歳でできる技だ。俺の容姿と立場で効果があり、この技を喰らったものは…
「…もう、わかりました。飼ってもいいですよ。」
漏れなくイチコロさ
「飼ってもいいですけど、ちゃんとお世話をしてくださいね!」
「は~い!わかりました。」
「じゃあフェル様と一緒にお風呂に入ってきて下さい。」
「は~い!」
俺はお風呂へ小走りで向かった。
すると声を小さくして、アカリが話かけてきた。
「よくあれで行けましたよね。」
「まあ、あれは僕にしかなしえない技だからな」
少し話ながら歩いて風呂場に着いた。




