第三話 魔術の使い方
俺は中級魔術をやって見ることにした。
俺は一様貴族の生まれだからそれくらいを出せるだろう。
俺は手を出して、集中してイメージを固めて…
「大木の根!」
ん?あれっ目眩が…まさか魔力切れ…くそやって見たかったのに……
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ん?ここは、俺の部屋?
周囲を見渡すとカンカンに怒ったナディアの姿があった。
「やっと起きましたね、フェル様!本当に何をやってるんですか!!」
「ん?ナディア?僕はいったい何が。」
「もう、フェル様はですね。中級魔術を使おうとして、魔力切れを起こしてしまい、力尽きてしまったんですよもう。」
「あぁ、そして運んでくれたんだね。ありがとう。」
「ありがとうって…もう危ないことはやらないでくださいね。それに中級魔術以上を庭でやると庭や家が壊れちゃうので本当に止めてくださいね。」
ナディアは注意をしてから部屋を出て行った。
俺のことを大切に思っていることが、再確認出来た。
よし、明日から魔術を極めて行くぞ。
そして俺は魔術の訓練を始めた。
毎日毎日近くの森で下級魔術や初級魔術を打ち込み技術や魔力量を上げていった、そして前世ではしなかったジョギングや筋トレ等も習慣かさせていき、あっという間に月日は流れた。
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一ヶ月後今日は子供の魔術大会をやる日だ。
今日までにたくさん努力してきたんだ。
努力が実ってくれるように頑張ろう。
そして今日は応援にナディアが来てるんだ、気を引き締めて行こう。
お~ここが大会の会場か、結構でかいし、観客も多いな…
俺は会場を見渡していると声をかけて来る人物がいた。
「あっ、フェル!」
「ネメシス!久しぶり」
「おう!久しぶり、フェル…今日の調子はどうだ?俺はバッチリだぜ!」
「もちろん、この日のために頑張ってきたんだから。」
「そうか、俺も頑張ってきたぜ、二人とも頑張ろうぜ。」
「おう!」
俺達は固い握手をした。
ネメシスの手を握ってみて魔力量が上がった事がわかった。
お前もいいじゃねえか!
「ネメシスは何回戦目から?」
「俺は五回戦目からだ!お前は?」
「僕は一回戦目からだよ…」
「おぉトップバッター頑張れよ!」
最初からなのは運がない、これじゃあ分析されてしまう。
俺は気を重くして、初戦の準備をした。
「さぁ始まりました。魔術大会子供の部!司会はタルタが勤めさせていただきます。子供達の可愛い姿を見られる今回の大会は合計十人の子供達が挑戦してくれた。子供でも強いって所を見せてくれ!
一回戦目を始めさせていただきます。右コーナーはナルバ・テンカイトスくん!左コーナーはフェルノート・アクレシアくんです。」
ついにきた。
練習の成果を出すときだ。
「では、さっそく始めましょう。レディー…ファイト!」
「くらえ!火の玉!」
あの子の適性属性は炎魔術か草魔術とは相性最悪だ。
とりあえず…
「木の盾」
「なに~!」
「ナルバくんの火の玉をフェルノートくんが冷静に防御した!」
ここで魔力を使うのはナンセンスだ、温存するために、決着を早めにつけよう
「草の根」
「くっ!」
「お~っとフェルノートくんがナルバくんを拘束した!」
「痺れ粉」
「試合決着です。フェルノートくんがナルバくんを気絶させてノックアウトです!」
会場がどっと湧いた。
これで一回戦目は終了、ネメシスの試合を見るか。
俺は観客席に戻るとナディアとネメシスが目を輝かせて待っていた。
「フェル様!一回戦目の白星!おめでとうございます。」
「フェル!よくやったな!すげぇじゃねぇか!」
「そんなに対したことはないよ!相手にたまたま勝ったってだけだから。」
「ご謙遜せず。とにかく私、とても嬉しかったですよ!」
「次は俺が頑張ってやるぜ!」
「おう!」
俺は試合を見ていった!そして五試合目のネメシスの番になった。
「ネメシス!負けるなよ!」
「あぁ、あったりめぇだ!」
ネメシスは笑いながらその場を後にした。
ネメシスの試合が始まる。
右がネメシスで、左には美しい紅色の髪をして、黄色の瞳をした美少年がいた。
ああいう子はモテそうだな~。
「さあ、三回戦目の試合です。右コーナースペクトラ・オパリスくん!左コーナーネメシス・ロジクスくんの試合です!レディー…ファイト!」
「くらいやがれ!電気の流れ」
スペクトラは飛び上がり華麗によけた。
そしてネメシスの背後に付いた。
「何だと!」
「石投げ」
「うわっ!」
「ここでスペクトラくんがネメシスくんに攻撃を当てました。」
「くそ!痛ぇな、こっちだって!」
「電気の切出小刀!これでどうだ」
ネメシスが電気の斬撃を放った。
「石の壁」
電気の斬撃を石の壁で止めた。
「えっ!」
「岩の拳」
「ぐわ~!」
岩の拳でネメシスをぶっ飛ばした。
あの子、他の子とは別格だ!
「決着!勝者はスペクトラくんです!」
会場は歓声で包まれた。
スペクトラか…楽しみだ。
「いや~お疲れ。」
「くそ!負けちまったよ、ただスペクトラあいつ凄かったよ。いつかあいつとも友達になりたい者だ。」
ネメシスは大笑いをしていたが、心の奥底はきっと悔しいだろう。俺が敵討ちでもしてやるか!
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俺とスペクトラは試合を勝ち進んでいき、遂に決勝戦直前の小休憩の時間になった。
俺はトイレに行き、気合いを入れてフィールドに行こうと歩いてるととある子に話し掛けられた。
「君、次の対戦相手のフェルノートくんだろ。」
「君はスペクトラくん!どうしたの?」
「急で悪いんだが、次の試合、辞退してくれないか?」
「は?」
「戸惑うのも分かるが君は、どうしても辞退してほしいんだ。」
「何で」
「僕にはねお父様とお母様のためにも勝たないといけないんだ、勝てないと捨てられるだ。」
「捨てられる?」
「僕の家系は魔術師の名門の家系なんだ、内はとても厳しくて、結果がないと家から捨てられるんだ。今までも兄や弟達がたくさん捨てられていた、僕は何とかしがみついて、来て今がいる。そして由緒あるこの大会で一位を取れなかったら、用無しなってしまうだから君には、辞退してほしいんだ。」
「ごめん、それは出来ない!」
「えっ…どうしてだい?人助けをしたくないのかい、」
「僕もね、勝ちたいんだ。勝って家族に褒められたいんだ。」
「は?そんなんなんて僕の事よりはどうでもいいじゃないか!」
「確かに僕の勝ちたい理由は君よりはしょうもないかもしれない。ただ僕が勝って家族が喜んでいてほしいんだ。それが僕のいつもの恩返しだと思うんだ!だから辞退はできない。」
「いかれてる。君はそんな理由で人を殺そうとしているんだね。わかったよ、僕は決勝戦で本気を出して君を叩き潰して、生きるんだ。そして君はその選択を後悔するといい!」
俺とスペクトラはフィールドへ向かった。




