片想いの彼と、初めてのごはん【あとがき】
私にとって彼は
出逢った当初から
すごく不思議なひとだった。
いつだって想定外の
斜め上からの返答が
やってきた。
彼の数秘を
いつかこっそり調べたら
“33”だったことを
思い出していた。
私が知っている
33の数字をもつ方々とは
彼は少し毛色が違う気がする。
(みんな違って当然なのだが)
彼は無自覚に
いつも愛を生きている。
そんなイメージだ。
彼は
ちょっと引くくらい
アニメの女の子が
大好きすぎて。
Vtuberも
大好きな子がいて。
私の知る限り
ぶっちぎりのオタクだ。
いつかのトレーニングで
彼はこう言った。
推しへの愛は感じるけれど
人間への愛は感じない、と。
私は可笑しかった。
目の前にいる人のことを
いつも真剣に考えている彼に
人間への愛がないなら
愛とはいったい
なんなのだろう、と。
彼は自分のことを
なんにもわかってないんだな!
と、偉そうに思っていた。
彼は人を
あまり嫌いにならないらしい。
でも反対に
すごく好きにもならないらしい。
これは
ごはんのときに
彼が教えてくれた。
いかにも
宇宙みたいだ。
すべてを等しく
ただ愛している。
分け隔てることなく。
淡々と。
おおらかに。
人間への愛を
自分自身で感じられないのに
人間を嫌うことができず
無自覚にいつも
目の前のひとりを
深く思い遣っている。
彼が秘めた
この大きな矛盾は
宇宙そのもののように
私には思えた。
彼の愛は
深いというよりも
“底がない”の方が
近い気がしている。
同じじゃないか?
と思うかもしれないが
この微妙な違いは
とても大きな違いなのだ。
それは
どこまでも続いている
そんなイメージだ。
つまり
上も下も横も
遮るものも
留めるものも
隔てるものも
一切ないのだ。
無限に続いているからこそ
彼は自分で
自覚できないのでは
ないだろうか?
終わりがないものを
自覚するのは
とても難しい。
なぜなら
対になるもの
対局に位置するものが
存在していないからだ。
どこまでも
広がりつづけるのなら
その反対は
存在し得ない。
それは
比べるものがないことを
意味している。
私はこの
大いなる矛盾に
辿り着いたとき
あの日
あの瞬間
無意識に
“彼は宇宙だ”
と感じたことに
深く納得した。
もしも。
たったひとつだけ。
願いが叶うのならば。
彼からあふれ出る
その広く大きな
絶え間のない愛に
彼が
彼自身が
気がついてくれたらいいな。
と、そう思っている。
自分の中には
こんなにも温かくて
こんなにも柔らかな
無限の愛があったのだ、と。
そう。
彼に知って欲しい、と。
あぁ。
書いていて
涙が流れてくる。
私を
見てほしいのに。
私だけを
愛してほしいのに。
私はそんな
ちっぽけなことよりも
彼という宇宙が
その素晴らしさを胸に
いっそう愛で満ちることを
切に願っている。
たぶんこの想いが
“愛するということ”
なのだと思う。
彼が
これからも
ただ彼のままで
その愛を
その柔らかな愛を
いつまでも
どこまでも
限りなく
広げて
注いで
彼と
彼の愛するすべてと
満ち満ちてゆくことを
これから先
いつまでも
どんなときも
祈りつづける。
深く愛した
たったひとりの
宇宙のような
あなたへ。
✴︎
この物語は
私がこれまでの生涯で
最も愛を込めた
作品であり
同時に
私自身が
本当に体験した
愛の記録である。
そして。
読んでくださった
あなたがいなければ
この物語を
完成させることは
決してできなかっただろう。
心から
感謝いたします。
読んでくださって
触れてくださって
本当にありがとう。
あなたの空に
青く澄んだ
宇宙のような愛が
いつまでも
降り注ぎますように✴︎




