表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/14

1988年 春 寂しさ、慰め、控え

1988年 春 寂しさ、慰め、控え


直樹は医学部を無事卒業し、4月から晴れて研修医として病院で働いていた。お互いスケジュールが合わなくなったことが多くなったが、会えるときはできる限り会う約束をした。それでも前に比べると家の電話が鳴る頻度は少なくなった。


たまに雪乃さんから電話があり、ご飯に誘ってくれた。きっと直樹が忙しいことをわかっていて、気にかけてくれているのだろう。会うたびに、


「ほんと直樹も変に真面目なところがあるからね。家帰ってきたと思ったら、またすぐ机に向かって勉強してるのよ。ありゃ医学試験前よりもひどいわ」


などと明るく近況報告をしてくれた。そんな雪乃さんの優しさにいつも甘え、慰められていた。


(何か直樹にできないかな)


と考えるのだが、忙しいということ、そして一丁前の医者になるために真剣な彼の姿を想像してしまう。いくら彼のためともズカズカと勝手に決めた予定を押し付けるわけにはいかなかった。


高校の頃の知り合いが、いつの間にか立派な医者になっていました。

それを知った時、びっくりというより、やっぱりなという感情の方が強かったです。

とても頭が良くて、正義感の強い方だったので。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ