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1987年 春 映画

1987年 春


「みち!」


私の名前を言いながら小走りで駆けてくる。安定の遅刻、きっとまた電車が止まったとでも言うのだろう。


「ごめんごめん、電車止まっちゃってさ、待った?」


(ほらやっぱり、他の言い訳考えられないのかね)


「30分も待ったよ、ほら早くしないと映画始まるって」


(11時半に集合ってちゃんと電話で言ったよね?あ、でも、兄ちゃんに電話早くかせって急かされて時間言う前に切っちゃったっけ?)


なんてこと考えながら先に手を取って走り出したのは私。でもさすが運動神経抜群の直樹、気付けば逆に引っ張られる自分がいて、映画館に着く頃には私の方が息が上がっていた。


「そんだけ息上がってるんじゃ運動不足だな」


「...」


「お、図星だった?その調子じゃいつもみたいな言い返しできないな」


優しい眼差し、いじわるな口調。(まったく)と思いながらもいつもの幸せをかみしめた。


今は動画配信サイトで映画が簡単に家などで見れてしまう時代。

気になる映画が公開されても、「少し待てば動画配信サイトでみれるでしょ」なんて思ってしまいます。

映画館で映画を見るドキドキや楽しみが(個人的に)少し減った気がします。

ポップコーンの匂い、上映前にトイレに行くと何故か変に焦ってしまう感覚、懐かしいです。

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