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〔終〕
むかし、むかし。
ヤマトの群の、あるところにヒト衆とオニ衆が仲良く暮らす海近い里があった。
里の外れには、桃矢という男が露草色の肌を持つ美しい妻、咲鬼と共に薬屋を営み暮らしていた。
やがて二人の間には、玉のような男児が産まれた。
その男児が、やがて強く逞しい青年となり、海向こうの孤島に棲む悪鬼を全て退治したお話は、また別の物語。
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