第8話、言い争い
あけましておめでとうございます!
今年もこの作品をよろしくお願い致します!
大変遅くなりました!最近他の作業をしておりまして、本当に申し訳ないです…
グーで殴る程度の暴力表現が御座います
「失礼します、お父様」
「チッ…来たか、早速だが話を始めるぞ」
どんな話をされるのか…私は顔を少し強ばらせて話を聞く姿勢に入る。
「そんなに重要でもない、大雑把に言うと、明日のお前の誕生日会と明後日からの修行についてだ」
いや私からすると結構重要ですが?
「では誕生日会についてから話すぞ」
「あっはい、分かりました」
「大体の流れだ、俺がお前の歳が14になったことを言う、そしたら次はお前が開会の言葉を言え、そしたら会食の開始だ。会食が終わったら閉会の言葉をお前が言う。これで終わりだ」
「閉会も私ですか、分かりました」
「チッ…一応はお前が主役だからな」
「次だ、明後日からの修行についてだが、お前は何になりたい」
私になりたい職業を問い掛けてくるが、お父様の顔は聖騎士以外認めないと言っている。
だけど、私がなりたいのは…
「…お父様のご期待には添えません、私の求める職業は、テイマーですので」
その数瞬後、私の頭に意識が飛びそうなほどの激痛が走った。
お父様が私の頭を殴りつけたのだ。
お父様は騎士系最強の聖騎士、攻撃力はかなり高い、まだLv1の《見習い》なんて簡単に殺せてしまう。
「…お前はいまなんと言った」
「テイマーになりたいと言いました」
お父様の手がまた握られる、だが流石に殺人は違法だ、次殴ったら私が死ぬと思ったのか、殴ってくることは無かった。
「何故テイマーなんて職業になりたいと思った」
「この世界では聖騎士が世界最強とされますが、私にはそう思えません。確かに騎士系では最強かもです、ですが全職業のなかでは違います」
「聖騎士が違うのなら何が世界最強なのだ?まさかテイマーそうだと言うつもりではないだろうな?」
「そんなことを言うつもりはありません、テイマーはあくまでも生物系最強です」
「では何故!確かにお前は聖騎士なれるとは思っておらん!だがなる気すらないのか!」
「お父様、落ち着いて下さい!これはあくまでも私の戦闘スタイルとの相性の問題です!」
「まだ1度も模擬すらしたことがないだろう!」
机の上にあったペンが浮き上がる程の威力で、お父様が拳を叩きつける。
確かに今世では剣を持ったことすらない。
そんな私が戦闘スタイルについて語っても、お父様を丸め込めやしないだろう。
そう思ってしまった私は、お父様に言葉を返すことが出来ずに黙り込んでしまった。
そうやって黙り込む私を見て、お父様は嫌な笑顔を浮かべ、こう言い放った。
「お前は俺たちに反抗したいだけなんだろ?お前が何と言おうが聖騎士訓練はシルバート家の者の義務だ」
「いや、そういう事では…」
「五月蝿い、兎に角黙って俺の話を聞け!」
私は今14歳の女の子だ。流石に父親には逆らえない。仕方なくお父様の話を黙って聞くことにした。
「チッ…お前の明後日からの修行だが、この紙を見ろ」
そう言って渡された紙には、スケジュールが詳しく書いてあった。
修行の時間は勿論、お風呂に入る時間すらも決められている。
「あの…詳しく決めすぎではないですか…?修行についての部分は分かるのですが、それ以外の私生活に関わる部分はちょっと…」
「黙れ、俺の言う事が聞けないのか」
『出来れば聞きたくないです』なんて言うことも出来ず、私は「いえ…そういう訳では」としか言うことが出来なかった。
さっきからお父様に負けてばかりだ。このままではもっと周りの人になめられてしまいそうだな…
「まぁそういう事だ、詳しくは紙を見て確認しろ。これで以上だ、さっさと出ていけ」
「あ…失礼しました」
そう部屋を追い出され、私は廊下に出る、すると横から声がかけられた。
「あの…かなり言い争いをしていた様ですが、大丈夫ですか…?」
「あぁアクティ…大丈夫だよ、ちょっと職業の事で揉めちゃって…」
「職業ですか…もしかしてお嬢様様は聖騎士になりたくないんですか?」
まさか当てられるとは思っていなかった私は、動揺しながらこう答える。
「あっえー…ここで話す事でもないよ、部屋戻ろう?」
「そうですか…わかりました」
私とアクティは足早に部屋へ戻っていく。
何故アクティは私が聖騎士になりたくないとわかったのだろうか、私は何を聞かれるのだろうか。
戻ったあとの会話を想像しながら、1歩1歩、長い廊下を踏みしめる。
お読み頂きありがとうございました。
感想等ありましたら励みになるので是非。
今回だけではないかもだけど、今回かなり拙い気がする…後で少し書き直したりするかもです