第2話、嘘でしょ…?
なろうに載せる前に書いていたのが2話までという…
3話を載せるのはいつになるかな
「まさか私が転生とか…そういうのは漫画とか、小説とかさ?2次元だけかと…」
自分が経験するとは少しも思わなかった状況に動揺するが。
「まぁ取り敢えず!思い出したんだからまとめないとだよね!うん!」
そう無理矢理にでも意気込む。だが、ここは屋敷の医務室、ある物なんて私が寝ているベッドや、薬とか位で書くものなんて何も無い。
「誰かー!」
私が呼ぶと、直ぐにドアの向こうから慌ただしく駆けてくる足音が聞こえてくる。
「お嬢様?!目覚められたんですか?!」
「あっアクティ…あーもしかして私を見つけてくれたのってアクティなの?」
「はい…鈍い音がしたから見てみれば、お嬢様が血を流して倒れてて…ほんとにびっくりしましたよ!」
バン!とノックもなしにドアを開け現れたのは、私の専属メイドのアクティである。
幼い頃から私を見てくれていて、私の唯一の友人と言っても過言ではない人物だ。
というか私血を流してたんだ…そりゃ見つけた時あんだけ絶叫するよね…
「ごめんって…あってか今日何日?どうにも喉が乾いてて…」
「あー…それが…」
アクティが私に水を渡しながらゆっくりと説明をしてくれる。
何やら私は3日も眠っていたらしい。
因みに誕生日会は中止になり、後日、私が復活したら開催となったらしい。
「そんな…14歳になったらすぐに修行を始めようと思ってたのに…」
「誕生日当日をを逃したよりそこですか…?」
「当たり前でしょ?!こんなんじゃLv50はまだまだ遠いよ…」
14歳になると《見習い》と言う職業に自動的に就く。
この《見習い》Lvが高ければ高いほどいい職業、高いステータスを得ることができるのだ。
そして1Lvにつき、1SPを得ることが出来る。
SPとはステータスポイントの略である。
SPは、その名の通りステータスに振ることの出来るポイントである。
例えば俊敏が10で、SPが15あるとする。
俊敏にSPを全て振ると、俊敏の値は25となる。
このように、レベルをあげなくともSPを振ることによりステータスをあげることが出来るのだ。
まぁ実際に《見習い》以外の職業に就くと1Lvで1SPとはならないのだが、《見習い》だと1Lvにつき1SPなのだ。上げないという手はない。
「それなのに…3日も何もせず、私は一体なにをしていたの…兎に角早く修行始めないと!」
「あー…お嬢様」
アクティが申し訳なさそうな、はたまた、憐れむような声をあげる。
「どうしたの?アクティ」
「いやー…お嬢様には申し訳ないんですけど…お嬢様、それなりに大きい怪我したじゃないですか」
「まぁ頭から血を流していたんだもの…大きい怪我だよね」
「あの…怪我が開くと行けないので数日は安静にとお医者様に言われているんです…」
…それはつまり…つまりだな?
「ただでさえ大きなロスをしているのにさらに修行出来ないの?!」
「そういうことになりますねー」
「軽いわ!なにが『そういうことになりますねー』だよ!私にとっては一大事なんだが!?どうしてくれちゃってんのー!!」
「お嬢様、言葉遣い、てか私は怪我に関係ないのでどうしてくれると言われても…」
アクティに正論を言われ、少し冷静になる。
確かに今の喋り方は違かった…前世での喋り方だ。
一応、今の私の立場は公爵令嬢だからね、それなりにちゃんとしてないといけない。
元々喋り方が貴族っぽくないって思う人もいるだろうが…貴族全員が裏でも『ですわ』とか『御機嫌よう』とか言うと思うなよ!
「いくら私の前だとしても多少は気を付けてくださいね?」
「ごめんて…まぁこんな喋り方は1人の時かアクティの前だけだからさ、許してよー」
「全く…お嬢様は調子がいいんですから」
少し顔を赤くしながらそう呟くアクティ。
別に私は機嫌を取ろうとかしてないんだけどなぁ…アクティがチョロいだけじゃ…
「お嬢様?今なにか失礼なこと考えてませんでしたか?」
「そぁっそそそんなことないよ?!」
「お嬢様…」
危ない危ない、チョロいとか思ってたのバレるところだった…いや、バレてる気もするけど気にしちゃダメだ。
「はぁ…まぁ良いですけど、あっところでお嬢様」
「ん?どしたの?」
「なんで私をお呼びに?状況を知りたかったからですか?」
あっ完全に当初の目的忘れてた。
前世の記憶を忘れないうちにメモろうとしてたんだよね。
「ごめん完全に忘れてたよ。状況の理解ってのもあるけど、1番は適当にノートを持ってきて欲しいんだよね」
「ノートですか…?何に使うんです?」
そう聞かれ、私は前世の記憶を思い出した事を言おうかと迷ったが、混乱させては悪いと思い、誤魔化す事にした。
「あー…暇だから絵でも描こうかなと?」
「はぁ…まぁ疑問形なのは気にしないようにします。直ぐに戻ります」
「ありがとー!あっノートを渡したら退出していいからね」
アクティは『分かりました』と言い、部屋を出ていった。
私は、待っている間にノートに書くことをまとめるか…とアクティの帰りを記憶の整理しながら待つことにした。
お読み頂きありがとうございました。
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自分で書いときながら何だけど
レイ嘘つくの下手すぎる件