第9話、謎
学校が始まるので今でも遅い更新頻度が余計遅くなるかも…
でも逆にその焦りから早くなるかも…?
部屋へと戻り、アクティと向かい合う。
気分は取り調べを受ける犯罪者だ。
「さて…何故お嬢様は聖騎士にはなりたくないのですか?」
「えっえっと…私がなりたい職業は聖騎士ではなくテイマーなの」
「…やっぱりそうなんですね」
「え?」
何故わかったのか、私はアクティにそう問いかける、するとアクティは
「あはは…すいません、お嬢様が前書いていたノート見ちゃいました」
どうやら犯罪者は私ではなくアクティだったようだ。
「…アクティ?」
「いや、お嬢様様子おかしかったので…専属の務めですよ!」
別に勝手に見たことに怒りはしていない、怒りよりも強い感情、焦りを感じていた。
あのノートに私は前世の私について書いていた、面倒な事になるから出来れば知られたくなかった。
「えっと…アクティ、一応確認しておくんだけど、ノートに書いてある事ってなんだった?」
私はそう、奇跡的に見ていないという望みに賭けてそうアクティに問う。
「え?職業とかについてですよね?それ以外に何か書いてありましたっけ」
「え?」
「え?」
少しの間沈黙が続く。
いや待て、なんでアクティは前世の私についての部分を見ていないんだ?
「…アクティ、ノートを開いたらまず何が書いてあった?」
「えっと…1ページ目には私からお嬢様への言葉。その次は何も書いていなくて、次に職業とかについて書いてありました。そのページから後ろはお嬢様の描いた絵が続いてます」
…おかしい、私は確かにアクティが書いた言葉の、次のページに零についてのことを書いたはずだ。
そう私が考えているとアクティが棚の上に置いてあった例のノートを差し出してくる。
「確認して見て下さい、絶対何も書いてありません」
そう言うアクティからノートを貰う、問題の零についてのページを開くき、恐る恐る、ページを見る。
そこには、しっかりと私の字で前世の情報が書かれていた。
「アクティ、私の目にはちゃんと書かれているように見えるよ…?」
「えっでも、私の目にはただの白紙に見えます!」
「でも…書いてあるのに」
そう私が呟いた後、アクティが思い出した様に声を発する。
「そう言えば、次のページにも不自然な空きがあったんです!」
そう言うと私からノートを奪い取り、いそいそとページをめくる。
「ここ!ここです!」
そうアクティが指を指す場所は、『前世と今世では職業についての考え方が違う。』のような事が書いてあった。
「職業についての考え方が、までは見えるんですが、その前後が見えないんです。他にもありますよ」
そう言って何ヶ所かの文に指を指す。
指された場所は全て、前世についての事が書いてあった。
前から違和感はあった、死因について考えた時、不自然な痛みに襲われたりしていたから。
こんなの、こんなのまるで何者かによって私が記憶を思い出した様じゃないか。
「あの…お嬢様、大丈夫ですか?呼吸が荒いですよ?」
「だっ…大丈夫だよ、ちょっと不気味なだけ…」
「お嬢様がそういう時は大体大丈夫じゃないんですよ…この話は後でしましょう。紅茶をお持ち致しますね」
そう言うとアクティは部屋を出ていった。
確かにこんな状態ではまともに話も出来ないだろう。
「落ち着け、私…」
そう自分に言い聞かせ、深呼吸をした。
お読み頂きありがとうございました。
感想等ありましたら励みになるので是非。
全く後先考えずに謎を追加してしまった…
この先どうなるのかは自分にも分からない