14ー1
「……。」
「……。」
気まずい。
放課後、あいは自身の先を歩いて行ったまいの後をおった。
そして、彼女の家までやって来たのだった。
まいの部屋で無言の二人。
あいは彼女の顔を見れず、視線をキョロキョロと動かすばかりであった。
「……せっかく来たんだしジュースでも飲む?」
「え?あ、うん。頂こっかな……。ありがとう。」
その言葉を聞くと、まいは部屋を出た。
一人きりになるあい。
昔からよく遊びに来ていたまいの部屋。
普段は居心地が良い。
それはまいが居ようが居まいが関係なかった。
しかし、今は違う。
キョロキョロと見渡す。
まいの私物で溢れている。
当たり前だ。
彼女の部屋なのだから。
まいの匂いに包まれている。
当たり前だ。
彼女の部屋なのだから。
緊張する。
それは当たり前ではない。
「……はっ!?」
気づくと寝ていたあい。
ガバッと起き上がる。
自身の部屋だ。
今まで彼女はベッドに横になっていた。
部屋は暗く、カーテン越しに見えるのは、夜の明かりであった。
彼女は今、パシャマを着ている。
それに、さっぱりしているし、空腹感もない。
入浴も夕食も既に済ませたということだろう。
記憶がまるっきりない。
「……まいの家に行ってからどうしたんだっけ……?」
ぽつり。
思ったことが口から出る。
そんなことをしても、全く思い出せない。
再び横になる。
恐らくもう寝れないだろう。
机の上の時計は、長針も短針も天を指している。
今まで寝ていたんだ。
一日くらい徹夜しても平気だろう。
それよりも、あの後まいと何があったのか。
それを思い出すのが先決だろう。
「……。」
ぐっすり寝てしまうあいであった。
「朝になってしまった……。」
爆睡。
爆睡してしまったのだ。
それなのに、鏡に写るあいの髪はぼさぼさで、その目の下には隈が見えた。




