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結束ばんど  作者: あさまる
4/43

2ー2

「……なにそれ、昔のアイドルじゃん……。いや、そもそも食事中なんだけど……。」

嫌そうに眉間に皺を寄せるまい。

ため息をつき、心底呆れているように見えた。


「ごめ……いや、まいが先にトイレの話題出したんだけどっ!どっちかと言ったら私が被害者なんだけどっ!」

危ない。

危うく自分のせいになりそうだった。

油断ならない。

そう思うあいであった。


「ありゃ、流石に騙されなかったか……。あはは、いやぁ、ごめんごめん。」

悪びれる様子もなく笑うまい。


「良い……いや!そうじゃないよ!」

再び振り出しに戻る。

ばん!

机を叩く。


ビクッ。

驚くまい。

これも先ほどと同じだ。

デジャヴュだろうかと思うほど全く同じであった。


「いや、なによ?」

まいが少し面倒そうに目を細める。


「だ、だからさぁ……そのぉ……。」

あいが言いずらそうにしている。

いつもの元気な彼女の姿はそこにはなかった。


「分かったよ、私とあいが付き合ってるって思われてるってことでしょ?」


「わお!まさかのストレートっ!?」


「さっきからテンション高いなぁ……。良いじゃん、百合営業。声優とかアイドルとかで流行ってるんだし……。」


「こらこらこらこら!駄目でしょそれを言っちゃ!ま、まぁ、それは置いておいてさ……いや、正直どう思うよ?その、私らがそう言う風に見られてるって……。」

前半はやや慌てて言い、後半になるにつれ尻窄みになっていったあい。


「……まぁ言いたい奴には言わせておけばいいんじゃない?」


「うわぉ、ロックゥー!?」


「でしょ?」

したり顔のまい。

そういうノリなのだろう。

この時のまいは、いつもよりも脳の稼働率が格段に低かった。

つまり、ほとんどなにも考えていない状態であった。


ロックとはなんなのだろう。

恐らく気にしたら負けなのだろう。

考えたらいけないのだろうな。

両者そう思うのことであった。

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