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結束ばんど  作者: あさまる
33/43

10ー3

「そもそもなんで海とプールが嫌なの?」

核心を突くあいの質問。


グサリ。

まいの胸に見えない槍が刺さるような感覚。

「い、いやーそのー……。」

たらりと彼女の頬を汗が伝う。


「私とまいの間なんだから何も言い淀まなくても良いんじゃない?」

あいがあっけらかんに言う。


まぁ、それもそうか。

まいの脳内を走馬灯のように駆け巡る過去の記憶。

彼女の父の性癖を知ってしまった。

女体盛り。

わかめコーラ。

ろくなものではなかった。


「そ、その……海とかプールってさ、肌の露出が多いじゃん……。」


「あー、太ったんだ。」


こいつには言葉をオブラートに包むという気持ちはないのだろうか。

殴ってやろうか。

拳を握り、頭上に高々と掲げるまい。



ゴチン!

「ごめんなさい……。」

ヒリヒリ。

頭頂部を抑え、涙目でしゃがみこむあい。


まいは我慢できなかった。


「……いや、こっちこそ手出してごめん。」


痛み分け。

なのだろうか?

結局二人は市営の図書館で宿題をすることとなった。



「あれ!?遊びは!?」

館内に響くあいの声。


「うるさいよ、図書館では静かに。」

そんな彼女をまいが制止するのであった。

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