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7ー3
「三次の百合……というか生物はきついと思ってたけど……。うん、やっぱあの美形二人は格別だな。……あの二人はまさに生きるネタ帳だよなぁ……ふへへ……ふへへへぇー……でゅふっ……。……あぁー高まるわぁー。」
ぼそぼそ。
カタカタカタ。
ターンッ!
エンターキーを叩く力が思わず強くなる。
こうして彼女の夜は明けていくのであった。
陽子は、徹夜をしたにも関わらず、爽やかな朝を迎えることが出来た。
「……今日も良いことが起きそうな気がする。」
ポツリと呟いた。
この日、あいは登校してきた。
しかし、まいは欠席していた。
陽子にはそれが容易に理由が想像できた。
「……風邪移しプレイ……。……まさか私が帰った後二人は……。」
ぼそぼそ。
「え?なに?」
「あ、なんでもないよ、なんでも……。それより今日学校終わったら束原のお見舞い行くんでしょ?私も行くよ。」
あいへそう言う陽子の顔は、キラキラと輝いていた。




