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魔王サタン→人間に成り代わり  作者: 〇〇
魔法学園編
2/30

魔王サタン→召喚

ハデスの入試前夜、五人の男が森を抜けていた

「それにしても、この森・・・魔物や動物が突然いなくなるなんてなんかおかしくね?」

盗賊がほかの四人にかたりかけた


「まあいいじゃねえか、それよりこの先に公爵家の家がある、脅して金目のもん全部持って帰るぞ!」


「「「「おう!」」」」

盗賊のリーダーらしき男が四人にそういって、四人もそれにこたえた




ガチャ・・・・・

この辺は普段、魔物がいる森に囲まれていて護衛がないと入れないため盗賊などは入ってこれないなで一般にカギはかけられていない家が多い

グラント・フォン・トゥールギズ、ハデスの父親の寝室に盗賊の一人が忍び足で入っていく

(悪いが死んでもらうぜ)

グサッ


盗賊がナイフでベットに突き立てた

しかし

「・・・あれ?」

ベットにいたのは人ではなくただのシーツで作ったふくらみだった

その瞬間、背後からグラントが近くにあった椅子でジャッキーチェンさながらの勢いで盗賊の頭部にたたきつけた

バンッ!!!!!


「あぶぅぅ!!!」

盗賊はそのままベットに倒れるように気絶した


「はぁはぁはぁ・・・・早くマリとハデスのところにいかないと・・」

マリ・フォン・トゥールギズ、ハデスの母親


恐怖と心配と緊張で息を切らしながらマリの寝室に走った


「大丈夫かマリ!!」

そこには首にナイフを突きつけられたマリがいた

「あなた、ハデスのほうへいってください!!」


「お~と、動くなよ この女の首が飛ぶぜ」


「金なら渡す、だから命まではとらないでくれ、たのむ・・・」

グラントが土下座をして頼み込む

「だめだ、金目の物を取ったらお前らも殺す、そうすればしばらくは追ってもこないだろ?」


「俺の命だけで、どうかお願いだ!!!」

頭を床にこすりつけて懇願するグラント


「おいおい公爵のメンツが丸つぶれだな、プライドとかねーのかよっ!!」

そういいながら盗賊のリーダーがグラントの頭にけりを入れる


「あなた!!!」

そういうとグラントに近寄ろうとしたその時


「動くなって言っただろうが」


盗賊はナイフでマリの背中を切り裂いて

マリの背中に赤い鮮血が飛んだ

「マリッ!!!」


倒れる前にグラントがマリの体をささえた

「あなた・・・ハデスだけは・・・守って」

必死な顔でグラントを見つめながら必死に言葉にした


「しゃべるな!しゃべるんじゃない!!」

マリの背中の傷を抑えながらグラントは押し切られた涙を流しながらそういった


「もおお別れはすんだかな? 大丈夫だよ、すぐに同じ場所に連れてってやっからよ」

盗賊はグラントに向かってナイフをおろした




―その時―



寝室の壁を壊してものすごい速さで赤い物体が盗賊のリーダーのナイフをもっている右手に直撃した

「ア”ア“ァ----一!!いでぇぇぇぇ!!」


盗賊のみぎてはぐちゃぐちゃになっていた

盗賊は何があったかわからないままうずくまって右手を上にあげて叫んでいた

叫んだ後、飛んできたものを確認して、再び旋律した

「あああ・・頭っ!!?」

飛んできたものは一緒に行動していた仲間の首だった

それと同時に二人の影が壊れた壁からでてきた


「なにしてんのお前」

そこには普通の人間の域を超えた魔力と殺気を放出しながら睨んでくる子供。

そして、隣には美しく妖艶な女性がいた


「ハ・・ハデスか?それとその女性はだれだ?」


「ちょっとどいてくれるか」

ハデスはグラントにそういって、背中から大量の血を流しているマリに近寄った

近寄ったハデスは両手に魔力をやどし、マリの背中にある大きな傷にふれて回復魔法をかけていく


「ワルプルギス、そこでほおけている男に回復魔法かけてやれ」


「かしこまりました」 


ハデスは隣にいた女性に命令し、ワルプルギスと呼ばれた女性はグラントに回復魔法をかけていく

ワルプルギスと呼ばれた女性は、艶やかな長い黒髪を床につく前にどうやってかわからないが浮かしており、目の色は赤色と青色のオッドアイ、全身が黒いドレスで覆っており豊かな谷間が淫靡にみえていた


「なな・・・なんなんだよおまえらっ!!!」

怯え、恐怖、緊張から耐えられずそう叫んだが


「お前は黙ってろ」

ハデスがマリの治療を終えたと同時に右手を挙げたとたん、盗賊の首に光が走った

その瞬間盗賊の頭が消えたと思えるように消滅した、その後忘れていたかのように血しぶきがふきだした


「ハデス・・・」

グラントはなにか悲しいのか恐いのかわからないような声でそう呟いた


―三十分前―

「盗賊・・?」

(人数は・・・五人か、まあ人間だか世話にはなってるし、恩を返しとくのも悪くはないか。

でも、もし荒手だったらこの体じゃ勝てないはないにしても父上と母上を守れない可能性があるな、しょうがない召喚魔法でだれか連れて行こう)



【 召喚魔法 】=星形の陣を血で描き、呼び出したい系統をイメージして呪文を唱えて、出てきた召喚獣とお互いの条件をつきつけて契約する、契約内容はおもに召喚獣が決める、なお、召喚獣は召喚するもののカリスマ性や潜在能力、そして魔力によって大きく異なる

系統はおもに、天使、悪魔、精霊、魔獣、この四種類に分けられる



「我、召喚獣に命ずる、契約の条件に合いしもの、顕現せよ」

血でできた星形の陣が光りだした

それとともに陣の真ん中に黒いドレスを着た女性が姿をあらわした


「私を呼ぶとは生意気な人間だな」

(私クラスの悪魔を呼べる人間など存在したのか・・・ん?子供だと)

ワルプルギスは怪訝そうにハデスを睨んだ


「なんだワルプルギスか、別にお前ほど強力なやつじゃなくてもよかったんだが・・・まあいいか」


「は?人間の分際でよくもそんなたい・・・ど? この魔力どこかで、もし・・もしかして・・・・・ササッサタン様!!!」


「久しいなワルプルギス」


ワルプルギスはサタンだとわかると目を見開いて膝をつき頭をさげた

「大変失礼いたしました!!!!」


「いや別にいいって、それより契約はどうする?」


「何にもいりません、サタン様に召喚されたこと以上の喜びなどございませんので!!」

ワルプルギスは心の底から、歓喜とともに叫んだ


「そ・・そうか」

ハデスはちょっとひいていたが代償がないならラッキーと思いながらこれからの要件を話した


その後、盗賊を一方的に惨殺した、今に至る

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