魔王サタン→転生[Another one]
グラウンドホールは魔法剣舞祭とはおもえないほど静かになっていた
観客は見たことのない技をつかい圧倒的な魔力に少なからず狐面の子供に恐怖していた
「観客の皆さん、安心してくれ。私は負けませんから」
「そうだ、レックスならやってくれる」「がんばれレックス様!」
レックスの一言で回りは安心感につつまれた
「それでは・・・挑戦者レフェクル対元勇者でありこの学園の学園長レックスの試合を始めたいと思います!!」
・・・・・・・・
― 緊張が走るグラウンドホールの中、司会者は汗が頬をつたり、顎から落ちた瞬間 ―
「はじめっ!!!!」
その瞬間、狐面の子供はこれまで同様魔力を展開した
しかし
「たしかに人間の子供とは思えないほどの魔力だ、ありえるとしたら何百年と修行したドワーフくらいだが・・・どうにも人間らしいな」
すでにレフェクルの魔力の範囲にいるのに余裕をみせるレックス
「・・・・・」
レフェクルは魔力をさらにあげて密度もレックスにしぼった
「まだ上がるのか、しかし私には魔力の放出ごときでは左右されないさ」
その瞬間レフェクルの前からレックが消えた
(転移魔法か)
するとレックスはレフェクルの後ろに姿を現すと剣の斬撃を横に薙ぎ払った
レフェクルはそれに応じて魔障壁を展開した
しかし
・・・・・カチ…カチカチ
南斗あきらの全力のパンチにも微動だにしなかったのにレックスの一撃で大きなひびがはいった
「かたいですね」
そういうともう一度斬撃を放った
カチ・・・ガシャーン!!
魔障壁が吹っ飛び余波がレフェクルを襲いグラウンドホールのはじまで吹っ飛んだ
「レフェクル2ポイント!!」
司会者はルールにのっとりそういったが
「いいっていいって今回にかんしてはルールは不要だ」
「ですが・・・・」
「学園長とし命令だ」
そういったレックスの顔は今まで見たことのないほど邪悪な笑みだった
「わ、わかりました」
話していた途中レフェクルが吹っ飛んだ方向から黒い爆炎が襲ってきた、その大きさはグラウンドホールを満たすほどの大きさだった。観客側には何人かのマジックキャスターで魔障壁を展開していたが、黒い爆炎の爆風のみで砕けて、熱風が観客を包んだ
「魔界の炎か・・・なるほどな」
しかしレックスはあっけらかんとした様子だった
黒い爆炎がレックスを覆ったとおもったら、その瞬間その炎が二つに割れ空にきえてった
「おまえ・・・ほんとに人間か?」
服がボロボロになっているが無傷のレフェクルが立っていた
「はじめて口を開いたと思ったら、そんなことか・・・それはお互い様だ」
「「お前転生者だろ」」
グラウンドホールが炎に包まれる中、二人の声が重なった