魔王サタン→実技[魔術Ⅱ]
βの生徒たちが見つめる中、ハデスとバリウスはお互いに向かい合っていた
「人間ごときが・・・思い知らせてやるよ」
バリウスはごみを見る目とハデスに悪態をついていた
「それは楽しみですね」
ハデスは気にすることなく返答した
「それでは二人とも、準備はいいな?」
バリウスは両手を前に出し魔力をやどし、ハデスは棒立ちしている
「「はい(ああ)」」
「それでは・・・はじめっ!!」
レックスの声とともにバリウスは、両手に巨大な炎を宿し、どんどん大きくしていった
それを見た生徒たちは「あんなの当たったら死んじゃうよ!」「先生止めたほうがいいのでは!!」といって焦っていたが、レックスはハデスの動じない様子をみると「君たちは私の後ろ二来なさい」と一言言った
「くらえトゥールギズ!!!『ヘルファイヤー』!!!」
数十メートルの炎の玉がハデスを覆った後、爆炎をあげてこちらまで熱気が伝わった
「はあはあ・・・はあ・・・どうだトゥールギズ。・・・・しまった!!」
(人をころしてしまったのか・・・・)
バリウスは青い顔をしていた。先ほどのアルカとミネの戦いをみて、さらにあの憎たらしいトゥールギズが相手でバリウスはアドレナリンが上がりまくって我を忘れていたのだ
「なにがしまったんだ?」
「なん・・・だと」
そこには魔障壁を張ったハデスが立っていた
「見た目の割りに威力よわかったですよ、僕を殺さずにやろうとしたものの魔力を下げすぎたって感じですか」
(そんなはずはない、あれは『ヘルファイヤー』だぞ、ファイヤーボールとはわけが違う。魔障壁を張っても防げるはずがない)
バリウスは必死に考えたがハデスが無傷で立っていられる理由が見つからなかった
「どうしたんですか、もう終わりですか?」
「なんだと!!そんなわけないだろ!!俺の魔術を見せてやる!!」
そういうとバリウスの手から魔力があふれ出して拳にまとい両手から炎が出てきた
「これがおれの魔術『炎魔拳』!!」
そういうと両腕で顔覆いボクシングの構えをとった
「これは俺が得意とする体術と魔術の組み合わせだ、今からがおれの本気だ!!」
そういって拳をハデスにむかってふりぬいた、
すると、拳にまとった炎がものすごい速さでハデスに向かってとんできた
ひゅんっ
バン!!!
しかし難なく、ハデスはバリウスの炎を魔障壁で防いだ
「これならどうだ」
そういうとバリウスは連続でパンチをくりだした
ひゅんッ
バンッ!!!
ひゅんッ
バンッ!!!
ひゅんッひゅんッひゅんっ
バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!
「はあはあ・・・くそがあああ!!」
バリウスは一心不乱に拳を振り続けた
ひゅんッひゅんッひゅんっ
バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!
しかし、ハデスの魔障壁は微動だにしなかった
「はあはあ・・・・どんだけ硬い・・・んだよ」
そういってバリウスは倒れた
「そこまで!!勝者ハデス!!」
そういうとレックスはバリウスに回復魔法をかけて魔力を送った
「いやー魔障壁ばっか練習しててよかったですよ、防御が最大の攻撃とはよく言ったものです」
(((((攻撃と防御が逆だッ!!!)))))みていた生徒の総ツッコミがはいった