馬鹿相手した事より遅刻で叱られる方が重要だと思うんだ?(本人談)
ただの電車話みたいになりましたが、これから進めてくので許して…
『あの時さー…』『そーそー』
[お隣の●●さんがね~][あらそうなの~?]
ゴトゴト言う電車の中での会話の数々。他愛も無い会話が、時には心地よかったりする。ただ、
「(満員電車はちょっとな…)」
1つ前の駅で大量に乗り込んできた人。
次の駅、また人が乗ってくる。…まぁ、あと3駅で降りるしなぁ。
「座りますか?」
目の前に来たおばさn…お姉さんに聞いてみたよ。お年寄りには優しく…ね。
『良いわよ、私そんなに年取って無いわ』
お年寄りによくある強気ですね。
「いや、私もうすぐ降りるし、しかも訓練しに行くんで。ちょっと力入れとかないといかんのですよ」
『あらそうなの?じゃあ失礼するわね』
この人話通じる人で良かった。
問題は次の人。
「なぁ、あんさん。」
おば…お姉さんの後ろに居た自分より4、5個上そうな男。
睨んで来たな。親父の睨みより怖くないや。
「あんさん無視すんのは良くないべ」
『…ボク、ニホンゴワカリマセン』
…こいつ馬鹿か。
「馬鹿ですか?あっすいません、本音出ちまったわ」
『はぁ?ナメてんのかお前』
ごめん凄い見た目通り過ぎて笑ってしまいそうなんですが。
「まあまあそう怒らんで。時にあんさん、さっきスった財布出してくれね?」
『何の事だよ。調子乗んじゃねえぞ?』
『どしたの◆◆』
『このチビが俺が財布盗んだとか言ってくるんだけど』
『はぁ?フザケンナよチビ』
うわ、この男にこの女みたいなやつや。
「電車の中なんでボリューム落としてくれますかn」
『誰の財布取ったってんだよ言ってみろよ』
「え?このお姉さん」
『えっ…あらほんと!財布が無いわ!』
『そんなん落としたんだろそのババアが!盗ったっつーなら証拠見せろ証拠!』
あーやべ。馬鹿がヒートアップしてきた。
こっちも馬鹿と行きましょうかねぇ。
「あんさん、アンタ学校行ってました?」
一か八か。
『な、何だよ急に』
「そん中にいじめられてたやつら居ませんでした?」
自分の急な言葉に、周りの乗客もざわつき始めた。
『そんなん知るかよ!何なんだよこのチビ』
「でさ、中にこんな奴居ませんでした?」
ニッコリ。
『はっ…?』
[何あれー]〔えっ〕《何あの色…》
他愛も無い会話を聞くのは好きだ。でも、こちらに向けられたヒソヒソは嫌いだ。うん。人として普通の事。
『…』
「お姉さん、ちょっと次の駅で降りてもらえます?」
『え、ええ』
「あっ、すんません。その2人達触らないでくださいね。固まりたくなければ」
自分の目の色に気を取られ、皆全く気づいてなかっただろう。白目剥いて宙で固まってる2人の馬鹿共に。
「よくもまあ何回もチビチビ言ってくれたなぁ。社会のゴミ屑」
『…』
「ここ現場だったらこのまま潰してたわ」
「ライちゃんの餌にでもしてやんべなww冗談だけどww」
{次は~さいたま新都心、さいたま新都心。お出口は~右側です}
予め駅に連絡を取ってもらって、駅に降りたそのホームには駅員と数人の警察…警備員か?が既に待機していた。ひと通り事情を説明すると、自分の様子に多少なり驚きながらも馬鹿2人とお姉さんを連れていった。
時刻はもう10時過ぎ。あー、遅刻だな。
「うあ~疲れた…あでっ」
『お前分かっててやってたな』
後ろに居たのは金髪大男。予想通り。予想通り過ぎて拳骨まで喰らった。
「ばれた?」
『誰だと思ってんだよ』
「ストーカー」
『馬鹿、保護者役だわ』
「知らんし、遅刻だし」
『俺から伝えておいた、ほら行くぞ』
「こっからー?」
『それ以外何がある思ってんだ。俺だって面倒だわ人運ぶなんざ』
「じゃあ電車乗らんで1人で行けば良かったやんけ」
『だから保護者』「早く連れてかんか」
『こんのやろ…ったくよー』
このストーk…保護者役のおかげで多少お叱りは緩和だろうか。なんせあと数十分電車に乗ってノコノコ施設に行くよりかはマシだろう。あ、切手、どーしよ…。
まだまだ序章の「じ」の濁点も書いてないので、続きを待ってくださいまし…