コナンの犯人・前編
投稿ペースが遅くなってしまって罪悪感感じるんでしたよね?
ナウ帝国領内で最も殺伐とした(名前の)街、キリング街。
今ここに於いて、その名に違わぬ残虐な出来事が、街の一角で起こった。
無惨に焼け焦げた建物の残骸。その中に埋もれる、かつて人間だったモノの残滓とも言える真っ黒な焼死体。その光景は、さながらスケールの大きい将棋崩しのようだ。
そして、それを取り巻く武装した者達。第三者が見ても、この光景を生じさせたのは彼らだと容易に想像できるだろう。彼らは皆、一様に建物だったものから距離をとり、その中央の焼死体を険しい表情で注視している。そして誰一人、その場から動こうとする者はいなかった。
ややあって、その群衆の中から女が1人出、焼死体に近付いて行った。数人の兵士もそれに続いた。
女――――アリシアは焼死体をしばらくじっと見ていたが、やがて残念そうに
「いいザマね…………どうせなら死ぬ瞬間くらいは見たかったわね」
と小声で独りごちた。そして、それを誤魔化すかのように兵士にデバイスで焼死体を撮影するように命じた。
「この死体の写真を?」
「そう。こんな炭の塊じゃあ首を帝都に持っていっても無意味だろうし、写真で充分よ」
「了解しました」
そのやり取りの後、アリシアは焼け焦げた家屋の残骸をまさぐり始めた。そのさまは何かを探しているようであったが、目当てはすぐに見つかったようだ。
「やっぱり…………ミントちゃんの言った通りね。あの爆発でも無傷なんて」
その目線の先には、無惨な残骸の中に光る宝珠。それこそトがミントから盗んだマジックアイテムであった。その輝きは転生者をも屠る爆発に巻き込まれてなお、健在であった。
「何故、この宝珠あのような大規模な爆発を受けて無傷なのですか?」
これを見ていた供の兵士は疑問に思い、アリシアに説明を求めた。
「ミントちゃん曰く、この宝珠のような使い手を選ぶタイプのマジックアイテムは、ある手順を踏まないと破壊できない物が殆どなんだって。その手順は教えてもらえなかったけど」
「それでは……偶然その手順を踏んでしまうことなどは」
「ああ……確かそれには巫女が不可欠だって言ってたから、その心配もない筈よ」
「なるほど、先のシンと名乗った転生者が巫女を要求したのも、利用よりも破壊を目的としていたからという可能性もありますね」
「そうね。とにかく、今回のような事が再発しないように、マジックアイテムの管理はいっそう厳しくしないとね」
そう言ってアリシアが宝珠を(ようやく)拾い上げようとした刹那。
「邪魔だァ!!」
家屋の残骸を取り囲んでいた兵士達の中から、一人の男が躍り出、アリシアらの元へペプシマンの如き動きで走り寄ってきた。その男は筋骨隆々、だが身長はそれ程でもないという滑稽な身体つきをし、そして屈強な体をしている癖に無駄に高性能かつ高価そうな鎧を身に纏い、ちょび髭を生やし、いかにも『24歳、悪徳貴族です。』と言ったような顔付きであった。彼の名は、川本村本ことボルチモアことデッサン・モー・ゲリーネルと言った。
彼は運転免許証のごとき真顔でアリシアのすぐ側まで駆け寄ると、
「!?」
彼女をガン無視し、瓦礫から顔を出していたトを助け出す、などということは勿論なく、その近くに転がっていた宝珠をライトゴロを狙う強肩右翼手のごとき軽やかな動きで拾い上げ、横たわっていたトの焼死体を踏みつけつつそのままいずれかに立ち去った(不審者情報風)。というか走り去った。
「っ!追うわよ!!」
「「「「はっ!」」」」
あまりに突然かつ一瞬のことに呆気にとられたアリシアだったが、すぐに兵士を引き連れトの焼死体を踏みつけつつこれを追いかけたが、もうめんどくさくなってきたからネタバレするとどう見ても短距離型の体してるデッサンに一般兵や開けた扉閉めれない無能女が市街地という隠れられる場所だらけの地形で追いつける訳ないしそのまま逃げられたに決まってんだろ(急にふてぶてしくなる地の文の屑)。
「ハァ〜ッ…………………(クソデカ溜め息)」
俺の名前は戸磯仁(唐突)。今はバイト帰りにソープに寄ろうとしてる所だ。
(クソッタレ…………何が痴漢だよガ○ジが、てめぇ鏡見てから言えってんだよ。お前みてぇなクソブスナメクジに痴漢とかこっちが被害者じゃねーかアホ。身の程をわきまえろやカス。何が醜男だよクソが、テメェこそ車みてぇな顔してんじゃねぇよ。死ねよマジうぜぇ)
頭の中で出勤時の出来事についてボヤきながら建造物の角を曲がったが、それがいけなかった。
「って!」
「あ」
疲れからか、黒塗りのチンピラ(意味不明)に追突してしまったのだ。
「おわっ、あああああああ!いってぇぇぇ、肩がぁぁぁぁ(棒)」
「おっおい、大丈夫かぁ(棒)」
チンピラとその仲間はこういうやつのテンプレみたいな行動をとっている。そして俺は、当然
「あっサーセンした(逃走)」
「待てやコラァ」
「テメェさぁ、こんな真似してバックレ?へぇ〜………………………舐めてんじゃねえぞ」
(やっべ……………)
チンピラは黒塗りの奴を含めて3人。そして俺は物語のイケメン主人公とかでは全然ないので当然闘り合えば負ける。しかし、この後ソープに行きたいので金は失いたくはない。となれば、何とか許しを乞うしかない。
「いやっ、ほんと勘弁して下さい。あのこの後ソープ行くんでホント」
「おいおい!こいつ他人様に怪我させといてソープ行くとか言ってんぜ?サイテーだなw」
「こういう屑にはさぁ、やっぱ一回思い知らせてやるしかねぇっしょ?」
((地獄に)落ちたな)
「まあでも?俺ら超優しいから、こいつの治療費と慰謝料、払ってくれれば許してあげるよ?」
「いやです…………」
「は?ちょっと調子乗ってねぇか〜?」
「いやマジですんませんホントすんませんした」
「金出せっつってんだよボケ!!」
とうとう一人が殴りかかってきた。
「ぐぇっ………………ってぇな……………いてぇな糞が!!テメェら人が下手に出りゃ調子乗りやがってコラ!ぶっ殺してやるよオイ!!」
「うわコイツキッモwwwwなんか急にkぎゃふっ」
「うっせぇんだよボケ!!」
「!?テメェ!!!」
「おいコイツ殺っちまうぞ!!」
「おう殺ってみろやカス共が!!!」
「……………………………(ボロ雑巾)」
「ハァ………ハァッ、いってぇな、なんだよコイツ……バカじゃねぇのマジで」
「俺歯ぁ折れちまったよ……」
「畜生…………ふざけんなよ糞が!!」
「う゛ぇっ………………(死体蹴りはやめろって……)」
「おいやめとけって、ガチで死んじまうぞコイツ」
「お、おう…………ハァァ〜〜ッ、畜生ムカつくなぁ」
「もう取り敢えず金むしって帰ろうぜ」
「あ〜……そうだな」
そして、その場にはズタズタにされたツーブロのザコだけが残った。
(あ〜…………あれだあれ、こういう時は何て言うんだったか………………ああ、思い出した)
「3人に、勝てるわけ…………ないだろ………………」
バイト帰りにソープ・・・・王 道 を 征 く




