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ぼっちVS宿命 ~さだめ~・後編の後編(哲学)





「短足な割には中々やるようだけど、それくらいでいい気になるんじゃないわよ」



「短足と実力の因果関係とは?」



 どうも、イケメン主人公ランキング1位(超絶特大嘘)のトです。


 だが、そんなトラブルとは無縁そうな俺はたった今混沌の渦中にいるってことはもう皆知ってると思うが一応形式として。(社会人)

 ざっと前回を纏めると理不尽に因縁つけられた俺は反撃しないと殺されちゃうから仕方なく、正当防衛として相手をスライディングで文字通り蹴散らした、ってとこか。



「多少強くても所詮はごろつき。私の洗練された聖剣技の前では無力だってこと、教えてあげる」



「…………………………熱盛ッ!!!」



(……言うほど今熱盛だったか?)



 などと思っていそうなオレンジにメンチ切っていると、ここで俺的に有能そうなギャッコムさんが俺的に完全に無能であるアリシアに近づいてきた。



「……お嬢様」



「なによ?」



「なんでちょっとキレてんだアイツ……俺喋ってただけやん」



 するとギャッコムさんは無能(重要)であるアリシアを遠くへ連れて行った。俺の陰口でもたたく気なのだろう、陰湿なこった(被害妄想)。





「この勝負、降りるべきかと。何もお嬢様が弱いと言っている訳ではありません。彼があまりに強すぎる。あの者はそう、不可解とも言える『力』を持っています。いくら貴女様といえど」



「それなら問題ないわ。私ならさっきの攻撃にも対応できるし、いくら『力』を持っていても、技術がなければただの雑魚よ。あとお嬢様はやめて」



(…………『力』ってそういう……パワー的な意味で言ったんじゃ無いんだけどなぁ…………でもそれを言ってもこの人止められないでしょうし……)



「諦めたようね。それじゃあ…………勝負よ!」



「おっ、もう陰口終わった。何、俺って意外と短所少ない?(自意識過剰)」



 兎に角、さっさとこいつを倒して株を上げるとしますか…………こんなの倒して上がるのか?(無礼)
























 








「では、両者構えて…………」



「………………ッ」



「…………スライディング嫉妬民見苦しいぞ」



「貴様ァァァァ!!」



「ラルカス!落ち着きなさい!!今からコイツは私に完膚無きまでに叩き潰されるんだから」



「あ?なんかバカな事言ってるよコイツ。お前何をもってそう言い切ってんだコラ?」



「言い切れるわよ、さっきの攻撃で貴方の大体の実力は分かったからね。アンタみたいな脳筋の雑魚に負けるわけないでしょ」



「はぁ?こいつは本格的なバカだぜ(小物)!あれが全力だって保証もねぇのにそんな事言っちゃってさ。第一ね、開けたドア閉めれない奴に俺が負けるわけがない」



「ッ、この…………」



「こんな事は絶対にねぇけど、仮に俺がお前に負けたとしてもさ。俺は開けたドアはきちんと閉めるし、そういう面でお前に勝ってるわけよ。そう、『人間』としてね。やっぱり社会の一員として、戦闘力より何より、そういう他人への配慮というかさ、周りの事を考えられるかどうかの方が大切だと思うね、俺は。あ〜、戦闘力でも俺が上だったか?ww」



「お前がそれ言っちゃ駄目でしょ(正論)」



「外野は黙ってろオラァン!!?」



「……さっきから随分言ってくれるわね。でもアンタも人が喋ってるときにデバイスいじくるクズじゃない。そんな奴に他人の配慮だの何だのと言われる筋合いはないわ。そもそも全体的になんかキモいし」



「あ゛あ゛?俺はな、今日はあそこのオレンジの付き添いとして来てんだ。転生者の情報を知りたいのはアイツだけで俺は興味ねーし、第一ハナからオレンジとギャッコムさんの私的なトークみたいな感じだったから俺は全然関係無かったし。俺ももっとちゃんとした厳かな対談だったらちゃんとわきまえてるっつーの無能」



「はぁ!?なによ無能って!!」



「無能は無n」



「くだらねぇ事くっちゃべんじゃねーぞカス共!!構えろっつってんのが聞こえねぇのか!!?」



「「ウィッス(^^;)」」



 ……唐突にギャッコムさんがキレ芸をかましてきた。こわい。絶対元ヤンとかだろ……



(…………ト君はあれだな、あんなに小物臭負けフラグ引っ提げてる癖して『力』だけはあるとか何か…………賢しいな(悪口))



「…………んんっ、これは失礼。では改めて、両者構えて」



「(今更取り繕ってんじゃねーよ)」←見様見真似の蛇拳ポーズ



「…………」























「……なあ、この勝負どうなると思う?」



「普通にアリシア様の勝ちでしょ」



「まぁ、あのアリシア様相手じゃ勝ち目はねぇわな」



「あのごろつきも可哀想にな」






































(野次馬のクソ共が…………………!!(激震する怒り))



「始め!!」



「はっ!!」



「早っ(棒)」



 俺が野次馬への憎悪を燃やしていた隙を突き、無能(アリシア)は開始と同時にこちらに飛び込み剣を横薙ぎしてきたが、俺が普通にこれを回避したため、この一撃は虚しくも空を切る事となった。ざまぁw



「……!!」



 しかしコイツ、そこからの切り返しが早い。立て続けに二擊目、三擊目と俺に入れようとしてくる。その様はなかなか格好いいものである(小並感)。


 だが、何度も言うが俺の圧倒的な特典の力にはかなうはずがない。だって記号3つ付きだし。これで負けたら俺もう(生きてる価値)ないじゃん……。

 

 けどまぁ、ただよけてたんでは面白くない。ここは一つ客受け狙ってみるか?



「Hey!!」



「!なっ………」



「あ、あれはッ!!」



「ごろつきがアリシア様の頭に乗っかってやがる!?」



(ト君じゃなければ格好いいんだろうなぁ)



 そうそう、この相手の頭の上に乗るパフォーマンス一度やってみたかったんだよなぁ。よし、人生の目標ってやつを成し遂げたぜ。



「……ああ、いい乗り心地(?)だ」



「ッ、舐めるな!!」



「あ〜ぶねっと」



 するとアリシアはなんか地縛霊の如く足を掴もうとしてきたため俺は南斗水鳥拳的な雰囲気を醸し出しつつ飛び降りる。

 その隙をアリシアが見逃すはずもなく、執拗に斬りつけてくるが、俺はこれらを全てやはり南斗水鳥拳的に回避する。



「何故当たらないの……!?」



「どうしたよ?ん〜?(煽り)」






「おっ、おい……アイツ結構やるぞ…………」



「もしかしたら勝っちゃうんじゃ…………?」



「ま、まじかよ!?」






 おっ、いい感じに俺が場を回し始めたぞ!?これは俺の時代キてんじゃねぇか!!?


 すると、野次馬共の俺への期待が最高に高まったこのシーンでアリシアがこちらを睨みつけながらなんか言ってきた。



「くっ…………この、胴長短足が!!」



「クソアマがあああああああああああああああああああ!!!!」



「あ、あの子死んだな(確信)」
















 この時のことを、野次馬は口をそろえてこう表現する。







『癇癪』と…………………



















「もう我慢ならん。我慢ならんぜこれは!!おい。てめぇ言っていい事と悪い事ってのがあんのが分かんねぇのかよおい?おいコラ。ブッ殺すぞ……(殴打)」



「ぎゃ、ごふっ……いやもう、殺しに来てるって」



「そうやってすぐ人の体の特徴を馬鹿にすんじゃねぇよ!クズ!!俺は好きこんな足に生まれた訳じゃねぇんだよ!!!それをさっきから何度もあげつらいやがって!何だ、生まれた瞬間から俺は負け組だってのか畜生が!!足が短い事がそんなに悪いのか!!ああ!?(涙しながら暴力の嵐)」



「あぐっ、ちょっと、待っ…………」



「ここからいなくなれぇーーーーー!!(撲殺)」






「まあまあ、落ち着きなって……(ドン引き)」



 オレンジ神が止めてくれたので、俺は再び自分語りができる程に落ち着きを取り戻すことができた。

 



「はぁ……はぁ………………………あ〜、また…………いやすんません、やっぱ足の事馬鹿にされるとどうにも」



「まあ、仕方ないよね、うん…………(ドン引き)」



「……じゃあ(ドン引き)っていうの外して下さいよ」



 しかし………

















「うわぁぁぁぁお嬢様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



「」ピクピク



「あ〜、これはまたこっ酷くやられましたねぇ」











「「「「……………(ドン引き)」」」」←野次馬共の末路



「…………(宿代は諦めた方が良いのか……?)」
















「空気ヤバイっすね(笑)」



「いや笑ってんじゃねーよ。モロお前のせいだから」



「えっ、俺笑ってました?」



「うん。結構な勢いで口角上がってたよ」



「そうすか…………やっぱ最近鬱憤溜まってたんやなぁ」



「うん……………………いやどうすんだよこの空気。私は知らないからね」



「お前には情ってもんはねぇのかよ!!」



「特大ブーメラン頭にブッ刺さってるよ」



「いや流石に冗談っすけど………でもガチでどうしよう」



「もし」



 俺が途方に暮れていると、後ろからギャッコムさんが話しかけてきた。



「ああ、何すか…………あと何かすんませんした」



「ああいえいえ、私は別に……というより他人の体の事を何度もネタにするのも問題ですからねぇ」



「そっすか…………あざっす(後ろでめっちゃアリシアの治療行われてるけどええんやろか)」



「それより、その実力であれば、明日ここに来襲する転生者にも引けを取らないでしょう。どうです、共に転生者と戦っては頂けないでしょうか?」













「……………」



「…………どうしたの?(まーた馬鹿な事考えてるな)」




「……あんなに、あんなにだよ。あんなに頑張って理屈こねて、あんなに頑張って行きたくもない屋敷に行くの拒否して、あんなに屋敷で話聞くのを拒んで、そして意図して無いとはいえこんなに変な空気にしたのに。全て、周りの評価を下げて明日の対転生者戦に駆り出されないためだってのに、それでも…………結局お約束展開に……転生者と戦うことになるなんて、嗚呼…………」




























――――これが、宿命〜さだめ〜か――――




























「ああもちろん、報酬の方は弾ませていただきますよ?」



「やらないとは言ってない。俺に任せておけ(クズ)」










 かくして、トの初転生者狩りが確定した――――





イケメン主人公ランキング1位・・・全1位中。

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