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ぼっちVSプロローグ 4


戸磯がこの話の後半で展開している理論はデタラメなのでまともに考えようとすると脳細胞が壊滅します。



「上に打診したら結構あっさりGOサインでたんだけどこれは神の腐敗の表れととってもいいんだろうか……」



 その顕著なのが俺の目の前にいるんだよなぁ…



「やったぜ。ちなみに転生は異世界って事でいいんすよね?」



「そうだよ、でも言語とかの調整はこっちでやっておくから心配しなくてOK」



「あー言っちゃったよそれ。暗黙の了解に触れてしまったよ、これはもう干されるしかない」



「神である私を干せる者など存在する筈がない(フラグ)」



 干したい(直球)。



「まあ、それはあざっす。それと気になってたんすけど飯とかどうなんすか?」



「さっきは便宜上異世界なんて言ったけど、簡単にいってしまえば別次元の地球みたいな感じだし、それは心配ないと思うよ」

 


「いいね(小並感)」



「……エ○本とかもあるよ?」



「特典は?」



「トイソさんのスルースキルもとい裏切りスキルの高さには脱帽だけど、特典はあげるよ」



 ウェーイ(ウェイ系)。

 ていうかよく考えたら特典なしで転生とかそれこそ純粋な死でしかないやんけ。

 例えるならゴリラをさんざん煽り倒してから仲直りの握手をするような物だ。



「俺の転生権の発効すげえ急だったのにいいんすか?」



「それな、実は上からの転生の条件つけられちゃってさ」



「ほう(重鎮)」



「貴方がこれから転生する世界は少し訳ありなんだよね」



「ほう(重鎮)」



「というのは、転生者の集団がかなり幅を利かせてて、それは現地で転生者狩りなんていう職業ができちゃうレベルでひどいんだよね、もうなんか見るに堪えない」



「ほう(重鎮)」



「(重鎮)が意味不明すぎて怖いんだけどまあ出来たらでいいから、俗に言う転生者狩りをして欲しいの。上もちょうど貴方はもともと転生出来ない筈だったからこのくらいの仕事申し付けても問題ないってスタンスだし」



「ほう(重鎮)」



「殺すぞ。そういう背景があって特典をつけるって事」



「だがよ……その転生者も人間なんすよね?人殺すのはちょっと要相談で」



「相談すればいいのか………その点は安心して。転生者は転生前や転生中の死亡事故があった場合のため死亡するとその魂が思念体として私達神側の責任者のもとへ帰るようになってるから、死ぬ訳じゃないよ」



「ティッシュ箱の仕組みレベルの天才的システムっすね(不遜)」



「神=ティッシュ説。ともかく頼むよ………貴方なら負けることは多分ないから」



「へっ。根拠のないつよがりをいいやがって!(ト○ンクス)」



「なんでそっち側なんだよ。自信なさすぎだろ。根拠としてはトイソさんの特典キャパシティのデカさが挙げられるね」



「特典キャパシティ?」



「人によって決まっている特典を搭載できる容量と解釈しとけばいいよ」



「なる。つまり俺特典を貰う前から既に他の転生者共を上回ってるってわけすか」



「そういうこと。何せトイソさんは頭空っぽで脳の空き容量が多いから………………」



「お?なんだそりゃあれか、俺がバカ野郎だって言いてえのか?頭空っぽの方が夢詰め込めるってか?お前あれだぞ、あたまにつめこんだビリジアン☆ドリームが火を吹くぞ?(意味不明)」



「よっし、特典奮発しちゃうぞ~☆」



「お前いい奴だろ(神をお前呼ばわりするクズ)」



























 いつまでもグダグダしていられないので特典を選ぶことにした。

 俺の脳ミソ(ポンコツ)ではここまで転生の間?に留まってた転生モノはなかったと記憶しているが大丈夫か?なんか思った以上に居心地良くて中毒性あるわこれ。

 転生の間中毒になっちまうよ。…………転生の間中毒ってなんだよ、馬鹿すぎる。



「じゃあまずこの書類に名前書いて」



「紙質きたなすぎて笑う。というか女神様俺の名前呼んでたじゃないっすか」



「私その…………バンズ?とか詳しくないから」



「………………………………………漢字の事を指しているのかそうじゃないのか半々といったボケだ、さてどちらに賭けるか……」



 いや、漢字とバンズ間違える奴とかおる?そもそもバンズがマイナーな日本語だし。バンズを知っている時点で漢字もまた然りだよな。……ま、もしネタだとしても、激寒だな(自爆)。

 そしてここまでバンズを掘り下げたのもまた、初めてのことだった(突然のナレーション)。



「そう漢字、その漢字が分からないからそこ書いて」



「……………………あっれぇーーーーー(躁鬱)!?、女神様赤面しちゃってるぅーー☆(汚物)!!」



「い、いや……これはほらあれ、貴方の返り血」



「言い訳が怖すぎる上にまず俺自身が全く出血していないという杜撰(ずさん)さ」













「書きました、ほら」



「はいOK、ばっちり覚えたよ」



「神も嘘とか吐くんすね」



「あるぇー?全く信用がない、神なのに……………何だよその顔やめーや、ちゃんと覚えたって」



 キター、悪人面特有の無表情なのにガンつけてると思われるやつキタよ~

 これ今までうまく収拾つけられた試しがないからやめて欲しいなあ………誰も得しないんだもの。


 まあそれより名前だ名前。



「頼んますよ、カタカナだと「トイソ」と「トイレ」は酷似してるんでこれ以上カタカナ呼びされるとブログ炎上するんで」



「死してなお特にこの件と何の因果関係のないブログを気に掛ける戸磯さんの漢気(爆)に惚れない」



「まあそれはいいとして、特典ってどんな感じですかね?」



「えっと、


 まず特典には基礎特典とそれ以外の上位特典があってそこから任意に選んでもらうんだけど、戸磯さんのキャパシティであれば基礎特典の身体能力、魔力、戦闘センスをフルに強化してもまだ空きがあるんだよね。

 でもこの3つ以外の特典、いわゆる上位特典は公平を期すためランダムだから安定した強化を望むなら基礎特典以外は敢えて取らないという選択をおすすめするけど」



「ん~…………その口ぶりからすると上位特典の方でいい特典引けるのは初期のパ○ドラのガチャと同レベルの確率しかねーってことすかね?」



「…流石にそこまでブラックじゃないけど、クソ特典以外にもマイナスの特典もあるからトータルではそのレベルかも」

 


「マイナスってお前…………お前」



「女神にお前言うなや。でもマイナス特典も(貴方の言動とちがって)意味がないわけじゃなくて、その分他の特典が強化されるよ」



「ぱっね(チャラ男)。後なんかディスられた気するから後でビンタさせて」



「後でね(快諾)。後は容姿なんかも特典で決められるけど、希望ある?」



「これといってないです(パ○プロ)。ってか希望ない場合だとどうなるんすか?」



「前世での姿と同じになるよ」



「あー、じゃあやっぱそれいらねーなぁ。とりま基礎特典の3つフル強化してみてください」



「りょ。………やっぱりこのキャパシティはすごいなぁ。3つフルで入れても余ってるよ……」



「さらにランダム枠がってことか………随分と担ぎ上げられてる気ぃするんすけど、それそんなすごいんすか?」



「正直引く」



俺はまた一つ悲しみを背負った。



「一般的な転生者は多くて基礎特典2つとかだからね、トイソさんの馬鹿っぷりがいたいいたいやめろってマジで」



………女神様の体柔らけぇな~

 と、関節を極めながら思うあたり俺はクズ(正解)。

 しかしランダム特典か………『6月のガチャ爆死王(6月とは言ってない)』の異名を持つ俺ではいい特典など引ける訳が無い。



「あ、そうそうクソ特典とマイナスの特典以外にはずれなんていう粋なものもあるよ」




 Pardon?hazure?


 正気かよ。ハズレてお前マジさぁ……これもう随所で運の悪い俺は転生前に終わりで~す(だみ声)。

 何が粋やねん。粋もクソもないやろ、ハズレなんだから。得るモノがないんだからどう考えても粋とかじゃなくてただの無だろ。



 ……………だが、こうも考えられないだろうか?今までの他の追随を許さない運の悪さは全てこの時のための布石であり、意味があったのだ、と。


 これは3%くらいは可能性があるわこれ……………いや、今のはあくまで俺目線での話。第三者から見れば25%はかたいな……いやしかし、これは特典の内約が、何かしらの特典:ハズレ=1:1、つまり五分五分であった場合の答えに過ぎない(クソ理論)。

 普通に考えて、いくらハズレが多いとはいっても、全体の半分を占めているとは思えない。これを踏まえてもう一度考え直すと、少なくとも50%は先述の説の確率があるということになる(ならない)。


 これはつまり1/2の確率で俺は勝ち組になれるということを意味する。ふむ、50:50か………(脳腫瘍)



「…………どうするの?」(あの顔絶対バカな事考えてるな…)






・6月のガチャ爆死王・・・戸磯の生前の称号。

 『みんなで同時に10連ガチャしようぜ!一番カスい結果のやつは罰ゲームとして次の講義の間中コン○ームを装着し続けてね!』という企画でただ一人盛大に爆死したためこの名を賜った。


 6月は何の関係もない。

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