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ぼっちVS雰囲気による騙し・後編


夏は暑いので激寒小説を投稿してもOK(超理論)



「……あっ、ああ……そう。うん…………。えっいつ頃?」



「およそ半年前といったところか」



「……えっじゃああの時既に破門されていたのにいけしゃあしゃあとゲリーネル家がどうとか語ってたの?クズじゃん」



「利用できるものを利用しない手はなかろう。貴様もそういう人種だと思ったが」



「そうね(肯定)」



「ともかく、これで吾輩を強請っても無意味だと言うことは分かっただろう。なに、寝床にはこのベンチを使えばよかろう」



「よかろうじゃねーよ。ベンチで寝てたらまた厄介な事になっちまうだろうが」



「吾輩も今厄介な事に巻き込まれている事に気付け」



「くっ、話が通じねぇのか…………!」



「こちらの台詞だが」



 まだだ。これはまたとない寝床獲得のチャンス。これを逃したらアンデッドルート確定だ。

 それは絶対に無理だ!嫌とかじゃなくて 無 理 だ!



「!そうだ…………!破門されたということはつまり、今のお前はゲリーネル家を騙って悪事をはたらくただのカスにすぎねぇ!これはゲリーネル家にとっても風評被害となり捨て置けない問題のはず!!つまり結局、俺があの事をゲリーネル家にチクればお前は始末される!!これはそう、俺の勝利」



「…………残念だが、そうはならんぞ」



「なにィ〜〜〜〜!!?(ザコキャラ)」



「まず、貴様は吾輩の名を知っているか?」



「あ?確か……ボルチモアっつったか?」



「そうだな。だがその名、おかしいとは思わんかね?」



「は?おかしい?」



「そうだ。よく考えてみたまえ……貴様の捻じ曲がった性格ならば気付けるであろう」



「…………………………………………………………………………!?そんな、まさか!」



 そういう事かだったのか…………!




 最初から…………最初から俺はコイツに嵌められていたということか!




(……俺の前世でもボルチモアという名前を持つ人物はいた………しかし………………しかし、ボルチモアというのは……厳密にいえば…………………)



































「苗字や…………!!!!」
























「つまり……その名は本名ではない…………っ!」



「気付いたようだな」



「くっそ……この俺が………こんな、低レベルな偽名に…………!日本でいえば『川本村本です』といったような両方苗字の偽名に騙されたというのか!!」



「ニホン?」



「ああいや、こっちの話だ。で?そのくっさい偽名がどうしたって?」



「破門される前から、貴族の家を騙って悪行を行う者は定期的に現れていてな……よくは知らんが、その中にはゲリーネル家の者だと名乗っている輩もいる。……むろん、吾輩ではないぞ」



「なるほど……偽名を名乗ることで、お前が悪事をはたらき、それがゲリーネル家に伝わってもそういった賊やら何やらとしか認識されねぇ訳か…………クズめ」



 ナウ帝国に於いては、少なくとも一般市民は当主でもない貴族の名前などいちいち知っている国民性ではないから、賊もそういったやり口が行えるのだろう………………おそらく。



「ゲリーネル家も、まさか吾輩が貴族の誇りである名を捨てるとは思わんだろうからな。これも時代を生き抜くための1つの知恵だ。先程も言ったろう、利用できるものを利用しない手はない、と。そもそも真のクズはその賊の方ではないかね?」



「違いねぇが………(そこまでしてゲリーネル家名乗りたいの?)」



 まあこいつも貴族の端くれなれば、先の発言の通り家名には誇り的なものがあり、名は捨てても姓だけは、ということなのかもしれない。因みに俺はイソジンなどという愚かな姓に誇りなどは微塵もない。



(つーか悪事はたらくのやめれば万事解決やろ(的確))



「そもそも寝床程度、吾輩に頼まずとも他の友人に頼めばよいではないか」



「…………………もし、貴様の本名を俺が知っているとしたら?(無視)」



「ほう……だとすれば危ういな。それでは流石に家からの何らかの干渉は免れん。だが、吾輩の本名をいかにも低所得者といった風である貴様が知っているとは思えんがね」



「低所得者風とは?(半ギレ)」



「では、吾輩はこれにて失礼する(無視)。枕ならそこの土嚢をつかえば…………」



「……デッサン」



「!?」



「お前の本名はデッサン」



「な…………何故、それを!?」



























「いやお前のデバイスにおもっくそ『dessan』って記名してあるよ」




「………………ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
















「…………全然名前捨てれてないじゃん」



「く、くそ………吾輩と、したことが!(血涙を流しながらしばしば吐血しつつ)」



「じゃあ泊めるか宿代くれるか、よろしく頼むぜ」



「いや……しかし、貴様がゲリーネル家にあの件を密告したとしても、貴様の様な浮浪者の言うことなど信用する筈がない!」



「デバイスに証拠写真あるよ」



「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」



(うるせぇなコイツ(自己紹介)…………)



「吾輩が、吾輩がこんな外皮にカビの生えた干し柿のような者にしてやられただと………!」



「…………(瞳孔開きし者)」



「……………嘆いても仕方あるまい。宿代くらいなら貸してやろう」



「ガチなのですか?」



「しかし、1つだけ約束をば」



「ん?何よ(をば…………ww)」



 ボルチモア改めデッサンは、真剣な表情で魂を射抜くように俺を見据えた。



「貴様には…………何やら女神のような装いをした連れがいたな」



「ああ、うん。超仲良しの親友(大嘘)」



「近いうちに彼女を吾輩に紹介してくれたまえ」



「おっ……………おう?」



「泥酔した状態などであればなお良い」



「こいつクズや」



































「はぁ〜………筋肉二人のやり取りとか誰が得するんだよ(正論)」



 けどこれでやっとしっかり休めるな…………。昨日から色々あったな。ラージアイと死闘を演じ、帰宅したら無能騎士らにより帝都を追われ、勇者に殺されかけ、特典に関する衝撃の事実を明かされ、その直後SUNちゃんに殺害され、先程はデッサンに敗北しつつ勝利する(意味不明)など、濃すぎる2日間だった。



(特典なぁ…………どうしよう)



 特典は使用し続ける事で鍛えられるという。つまり、人徳---に於いてはそれが発動するだけで、自動的に少しずつ鍛えられているということだ。そしてそのままいくと、-の数は更に増える事になってしまう。

 オレンジ神の話だと、人徳---が発動する事によって俺にプラスになってしまう場合は発動しない、らしい。つまり、更なる人徳の低下を食い止めるには、例えば人付き合いに於いては、関わる事で俺にとってマイナスとなる人物とのみ関わっていれば良いわけだ。クズ野郎とか頭の湧いた奴とか。








 地獄かな?






ボルチモアが姓でなく名に使われているケースがあったら自害します(自害するとは言ってない)。

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