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ぼっちVS荷物の紐踏んでくる奴・前編




「……………………」



 毎度おなじみ、ぼっち主人公トだ。どのくらいぼっちかというとアソートグミにおけるメロン味くらいだ(開幕意味不明攻撃)。



 さて、そんな極まりしぼっちの俺はキマイラを狩り金貨19枚を手にし調子こいて釣具を買ったのでここ、ナウ帝都外れの森の中を流れるラチャ川で釣りをしています。この川は中々の流域を持つので異世界に住む色々な種類の魚を狙うにはもってこいか?(優柔不断)

他見てねぇから分からんわ(バカ)。

 が、釣り初めてもうすぐ3時間というところ、未だに何か嫌にどす黒い鮒みたいなのが2匹しか釣れていない。そしてボーズでも大量に釣れた訳でもないところがいかにも俺って感じがして死にたくなる。



(いかにも釣れそうとと思ったのになぁ…………やっぱ見た目で判断する奴はクソ、違いない(名推理))




 まあ、竿垂らしてるだけで幸せだ。今の俺はそういう男だった(突然の文学風)。


 何せ、転生してからこれまで地獄しか味わってない。これでは死んで地獄を味わったのと何ら変わりない(のでそろそろ天国に行って可愛い天使をお持ち帰りしたい)なぁと思っていた最中なのでこう言った娯楽が一層楽しく感じられる。まあ、この楽しみもぼっちならではだと思って無理に自分のぼっち納得させてるだけやけどな(白目を通り越して赤目)。しかし楽しい事には変わりないので、今は純粋に釣りを味わうとしよう。


 それにしても朝から喉いてぇな…………これは友達に謀られて棒々鶏ドレッシングをイッキさせられた時を彷彿とさせる痛みだ。

 そしてすぐこんなことを考えてしまうあたり全然純粋に釣りを味わえてない(正論)。




「おい、そこのお前」



「……………………………」



「お前だよ」



「……………………………ん?俺か?」




 何か急におっちゃんに話しかけられた。ありがとおっちゃん。



「そうだ。お前何やってる?」



「何って………呼吸」



「…………………」



「釣りしてるだけじゃん(断念)。それが何よ(オカマ)」



「私は漁協の者だが」



「…………………………………えっ」



「釣券見せろ」



「……………………………」



 コレやばいなぁ~(´^ω^`)、あーきついぞこれ。これ当日券買わされるやつや。そしてその当日券は通常の3倍(シャア)くらいの値段するとかのやつや。更にその後変に気まずくなってこのスポットに釣りに来れなくなり忙しいことを言い訳に釣りから離れてしまう一般社会人(ト基準なので大嘘)的な運びになるわ。死んだわ~♪

 ……つーかおい特典。なんでこういう時だけ声掛けられんの?何時もは街中歩いてると露骨に目逸らされるのにさぁ。ねぇ、なんで?


 …………なんかもうね、言い訳考えるのも面倒だわ。今俺惰性で生きてるからさぁ(爆弾投下)、もういいわ。こんなクソったれた異世界ならいっそここで逃亡して結局捕まって刑務所というさらなる異世界に転生したいわ。…………なんで捕まる前提やねん。





























 ……………いや、ムショとかやっぱ怖いわ(チキン)。



「…………漁協の方、こんなところ規制しても金にならなくないっすか?結構濁ってるし。あっ、良く見るとこの川の水コーヒー牛乳みたいっすね。なるほど、これを売り捌いt」



「釣券見せろ」



「あーはい、分かりましたよ。………あ、そんなら良い釣具屋あったら教えて下さいよ。いやぁ、俺まだここに来て日が浅いんすよね。ちょっと帝都広くて良くわかんないし(バカ丸出し)、何より漁協の方の勧めなら安心できますしね。そうだ、ちょっと貴方の釣具見せてくだs」



「釣券」



「………………そういえば俺、ちょっとアクアリウムにも興味あるんすよ。この嫌に黒い魚も飼えるなら飼ってm」



「(社会的に)殺すぞ」



「(釣券)ないです」

































「ちっ、あのクソったれ中年が……………………そんな金欲しいならメ○カリでもやりゃあいいだろうが。どうせ娼館ばっか行ってっから金なくなるんだろうが。他人の金でアヘってんじゃねーぞ、ごみが…………………………………………あークソ、蟻みてーな顔しやがってムカつくなぁ。絶対に復讐してやっから覚悟しとけ…………あっそうだ、讒言とかいいな(クズ)……あっやべ、これじゃ独り言抜かしてる狂人じゃねーか」




 結局当日券をぼったくられ、かなりやさぐれてしまい公共のベンチに座っている状態にも思わずクソ中年への呪詛を声に出してしまっていたようだ。俺もまだ(ぼっちの)修行が足りないししたくもない。というかそんなもの存在しねーだろ(正論)。


 第一、あんなところに漁協絡んでると思わねーよ常人なら。漁協の上層部はとち狂った老害しかいねーのかよ(クッソ悪口)。骨粗相症どもが、間接すり下ろすぞ。しかもそう言う奴に限って会議中寝たりしても罷免されねーんだよな。俺が昔授業中寝ると死が忍び寄って来てたのによ。なんだこの差。ノーリスクと死のリスクやぞ。この1と無量大数みたいな差(誇張)。


 それにしても、マジで何であんなとこに漁協手出してるんだろうか。でかい川だから魚は多くいそうだが、あんなに水が濁ってたら

食えなさそうなんだけど…………


 因みに俺が釣った魚や釣具はデバイスにぶち込んである。使い方間違ってるが他に入れるものがあまりないので、しゃーない。

 そもそも転生前はただのチンピラだった俺が何かの武器の心得なんぞあるわけが無い。そしてあったとしてもそれを実戦に生かせるか、と聞かれたら俺は即「駄目です(ヤーマン)」と答えるだろう。転生前に平和ボケしすぎたなぁ。まあそれが普通だと信じたいところだ。

 それに、素手でも俺には特典のチート戦闘力があるので大抵の敵はなんとかなる。魔力をビーム状にしてヘッドショットとかで。あと投石な(クソガキ)。あと今更だけど「(クソガキ)」の中のクソガキは山田哲人のホームランボールをキャッチした人物の事ではありません。







「はぁ…………………………………………娼館、行くか(クズ)……………………ん?」




 (クッソ汚い)魂の叫びを声に出していると、向こうからただならぬオーラを感じた。俺とは真逆の綺麗なオーラである。


 で、(うっわ)と内心引きながらそちらに目を遣ると、そのオーラを発する男女がこちらに歩いて来ているではないか。

 そして特にこちらを見ることもなく野郎の方が俺の隣に座りやがった。どうやらオーラはこいつから出ているようだ…………どうせならそっちの姉貴にしてくれ(懇願)。



(ちっ、リア充かよ。わざわざ俺の隣に座りやがって、あてつけか………………いや、特典のせいか……(哀しみを背負いし者))



 などと考えていると、奴らの会話が耳に入ってきた。




「それじゃあ、勇者様はお父上の為に勇者になったと?」



「為、っていうとちょっと違うかもしれないけどね」



(……………おい)




 これまずくねーか?かなり重い奴に巻き込まれつつあるんじゃねーのか?あっ、胃が……………………

 そしてこの優男、勇者だという。『勇者ってなんだよ、マジイミフだわ。ムカついたから垂直落下式ブレーンバスターかけるわ』という人のためにここで説明しよう。


Q.勇者ってなんだよ


A.何かタメで質問って態度が気に入らねーが答えてやるよ。国が選んだ冒険者代表みてーな奴だよ。国家代表だけあって国からめっちゃ支援されっからそれ目的で勇者目指してるクズもいるがな。

あと勇者は大抵国から何か任務を仰せつかってる事が多いな。




 つまり、この優男は国から選ばれたかなりの猛者という事だ。


 ……が、俺が危惧している事はこいつが勇者だからこわ~い(;_;)と言う事ではない。


 何を危惧しているかというと…………



「僕は父さんのおかげで、今こうして生きていられて、強くなれたんだ。でも僕がその恩を返す前に父さんは行方知れずになってしまった。それがどうしても嫌だった。……勇者は国の代表で、色々な機密に触れる機会もある。だから、父さんの跡を継いで勇者になれば、何か手掛かりが掴めるかもしれないし…………何より父さんの思いを絶やしてしまいたくなかった。だから勇者になったんだ」



「……そうだったんですか………………お父上の、手掛かりは」



「……今は、まだ。でも僕は絶対に諦めない。諦めてさえいなければ、父さんが見つかる可能性は残り続ける……」



「………………」



 ………これだよ。

 この優男から発せられている『俺と真逆』のオーラを感じたとき、何となく分かった。こいつは…………………………














―――――――――間違いなく、主人公…………っ!!




















 おそらく余りにも俺の主人公力が低いため、世界が(こいつもういらねーな。ほっときゃポシャるだろうし、新しいキャラ立てるか)といった判断をし、その結果この優男勇者が新主人公になったのだろう。

 そしてその主人公が重い話をしている………それこそあまり他人には話さないような…………………そして、それを他人の俺が此処で聞いてしまった…………………つまり、




 (巻き込まれる…………………………っ(半泣き)!!!)




 ……え?なら何で逃げないのかって?

 そりゃあもう、逃げようとしたさ。でもだめだった。何故か?




























――――――――――俺の巾着の紐が勇者に踏まれていたからだ。













 当然、何とか紐を抜いて帰ろうとした。 


 が、勇者は何故か凄まじき力で巾着の紐を踏みつけており全く抜けず、しかも踏んでいる事にも全く気付かない無能であった。

 しかもこの時、勇者は任務帰りなのか鎧姿であり、その具足は複雑な足の裏の形をしているのだろう。ちょうど小学生が履いたら砂場に足跡つけまくりたくなるような。その複雑な形の足裏に上手く紐が引っかかっているらしかった。何この無駄な奇跡。まあ、その為勇者が足を上げてもすぐに抜ける保証はないという。

 声をかけて足をどけてもらうのは一番の愚策だ。この重い話を遮ることがまず駄目だし、こっそり解決しなければ確実に巻き込まれてしまうからな。


 俺は 絶 対 に 関わりたくねーんだ(クズ)。


 置いて逃げようにも、この中にはさっき買ったばっかでまだ読んですらないエロ本が入っている。それも苦労して見つけた俺の趣味どストライクの代物だ。それを失うのは余りにも忍びない。

 あとついでに俺の筋肉の自撮り写真も入っているから置いていきたくない(キモ男)。

 くっそ、こんな事なら変に勿体ぶらずにデバイスに入れておくんだった。



 ん?そんなにエロ本が大事か、だと?






















――――――――――――当たり前だろ(ここ一番のキメ顔)。

















「………お父上は、どのような人だったんですか?」




「……父さんは、凄い人だった。強くて、優しくて、………何より、器が大きくて、皆から慕われる人だった」




(ああああああああっやべぇやべぇもうやべぇぞどうしよ、あっ、そうだ。)



 ここに来て俺の頭が急に冴えだした。ここはひとつ、紐を切ってしまうのはどうだろうか?





(…………いいねぇ~(したり顔))




 誰も反応してくれないので自分で評価する。ここに永久機関が誕生した。


 ってそうじゃねぇ。決まったからには早く紐を切ろう。



 腰からナイフを取り出して……………




(あばよ)






























「危ないっ!!」



「ん?」








アソートグミのメロン味・・・・いろいろ混ざりあって混沌とした味のアソートグミの中に於いてもずば抜けて混沌。


山田哲~た人物・・・・筆者の知り合いに似ていてガチで心配したが、良く考えたら年齢全然違った。


筋肉の自撮り・・・・昔よく撮った。

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