ぼっちVSプロローグ 2
オイーッス(激寒)!
戸磯 仁だが、どうやら俺は抵抗(爆)も虚しく結局死んでしまったらしい。
ここで皆さんは、ならなぜこうしてキモい自分語りをしていられるのか、という疑問をお持ちになるだろうが、
勝ったわ。
人生(完結済)の勝利者だ、俺。
そう、俺は今まさしく小説などでテンプレと化している転生の間っぽい所にいる。
死後、何か全体的に初期のムックみたいな色したコンセプトがよくわからない死後の世界的な所──多分地獄──を多分魂か何かとしてさ迷っていた俺だったが、せっかくだから転生して異世界特有の他人の家にすかした顔して入ってタンスやら何やら漁るという現代社会では即ワッパもののアレをやってみたいという一心でここを探し当てた。
ちなみに30分位で見つかった。地獄ちょろいわ(DQN並感)。
ん?ご都合主義?おい、言われてるぞ(他人事)。
なんか辺り一面真っ白で鬱になりそうだがまあ、いけるっしょ(慢心)。
いやあ、やっぱ嬉しいねこれは。なかなかこんな珍しい体験できたもんじゃないな。多分これ海水浴行ったらたまたま居たオニダルマオコゼを踏んでしまう事くらい珍しいな。
いや、でも近年は防護ネットとか貼られてて海水浴行ったらたまたま居たオニダルマオコゼを踏んでしまう事なんてないのか?
でも海外とかだと警戒ゆるい所あるから海水浴行ったらたまたま居たオニダルマオコゼを踏んでしまう事がないとも限らない。
ていうか海水浴行ったらたまたま居たオニダルマオコゼを踏んでしまう事=死やん。つまり転生=死………?(気狂い)
しかし、先も述べたとおり俺は勝手にこの転生の間っぽいところに来たわけだが、転生できるのか?……出来なかったら話終わるだけだけど(笑)
「………」
おっ、見ろよ、なんか神々しい後光と共に金髪で全体的に白いTHE・女神って言う感じの御方が出てきたZE☆(反吐)
普段ならHey!!そこのマブいネーチャン!一緒にお茶しない?などと言っていた可能性も捨てきれないが、もしも女神様の機嫌を損ねたりしたらこの場でひっそりと人生(完結済)に幕をおろす事になりかねないやもしれない。
……というかなんかスゲエ眩しいな……………いやちょっと眩しすぎちゃう?全然直視できねーんだけど。
これはもう眩しくて眩しくて震える(西○カナ)
なぜか丸々5分くらいかけて光が止み、なんで後光止めるのにそんなにかかるんだよとキレ芸をキレッキレに(激寒)こなしていると
「……え…………?」
と何やら女神(熱い呼び捨て)が目に見えて困惑し出した。
なんでかなと思った(痴呆)けれどよく考えたら俺もともとここに呼ばれてないし、少し前の事がよく考えなきゃ思い出せない所に己の脳の腐敗を感じる。
あと脳の事を脳味噌っていうけど味噌の要素全然ないやんけ、ってガキの頃から思ってたんだよなぁ。
いつまでも my sweet brain(汚物)についての考えを巡らせていたら字数稼ぎ(真実)と思われるので意識をこの女神様に戻そう。
いま女神様は十中八九(なんでこいつここ居るわけ?)とか思ってる筈なので、言い訳でも考えt──
「申し訳ありませんでしたっ!!」
おっと、急に土下座………ッ!女神様のヴィーナス・土下座(自身に特大ダメージを与え、相手のATKを上げる)が此処で炸裂っ!
謝罪の言葉と共に痛烈且つふつくしい土下座を見せつけられて僕、満足!(錯乱)
「…っていやいや、そんな急に謝られても………女性に土下座させる趣味は……………………………………………うん」
「あるのかよ!長年女神やってるけど初めて人間に恐怖したわ!」
なんだこいつ一瞬で化けの皮剥がれたんだけど。最終話あたりでの夜○月を彷彿とさせるんだけど大丈夫かよ。っつーか初対面なのにグイグイ来るねぇ〜(不遜)。
「いやいや、別にそんなんないっすよ。ただなんかちょっとそそるなあと思っただけで」
「ありまくるよそれ!というかよくそれで無いとか言えたな!」
「まあ、そんなことはどうでもいいさ。んで女神様、俺はやっぱ死んだって解釈していいんすかね?」
「………そうですね。まずは説明が先でしたね(キメ)」
「もう取り繕っても無駄なんだよなぁ………」
「ぐぬぬ」
ぐぬぬって何やねん。英語の教科書に於けるsureと同じ適当臭さを感じる。かわいい。
「いやホントその節は申し訳ありませんでした。反省してます」
さて、説明を受けたわけだがやっぱりというか何と言うかこの女神様のミスで俺は死んだらしい。
まあ変なジジイの手に掛かって死ぬよりはかなり良いのでセーフ(寛大)。
「その節はってその節以外にあなたと何も関わりねーんすけど」
「この人間UZEEEEEEEEEEEEEEE!!!」
「大分口悪いっすね。いいんすか女神的には」
「私は何かの模範になるほど偉い神でもないしいいの。ていうか貴方もめっちゃ馴れ馴れしいじゃん、そもそもなんで呼んでもないのにここ居るの?」
この女神様はあんまし偉くないらしい。まあたった一人の人間の心も読めないカス(辛辣)だし、妥当だな(冷徹)。
でも転生に於ける神が必ず心読めるってのも俺らの身勝手な解釈かな?
「それはあれほら、カ○ロットも界王神に対して初対面で『おめぇが界王神様か』って言ってるじゃないっすか。
これはもう様つければおめぇ呼びでも許されるという世の理を物語ってるよな。なんでここにいるかについてはまぁ…………………執念だッ(キメ)!!!」
ていうか、あんたのミスで俺は死んだのに呼ばれねーって何これ?
「ためても仲間の仇討を試みるカラスレベルの格好良さしか醸し出せてないし、あの界王神頼りないじゃん」
「自己紹介すんな」
「チッ!!」
チッ!!って何だよ。
「っていうか女神様のミスで俺は死んだんすよね。これはもう多少の狼藉はセーフでしょ」
「神がそうおいそれとミスするわけないって言ってるでしょ!ただちょっとあれ、不思議な事が起こっただけで」
「この神UZEEEEEEEEEEEEEEEEE!!死という概念を不思議な事で片付けようとしていやがる!このカス!!」
「神に対して『このカス!!』って不遜すぎてこわい」
「まあそれは置いておいて…………本当にすみませんでした」
「だからそれはいいって言ってるじゃねーっすか」
「だけど…」
「いやいや、いいんすよ。女神様だって自我がある生き物なんだ、ミスくらいありますよ。それを逐一責めるクソ野郎には『じゃあてめぇは全くミスしねぇんだな』って言ってやりたい所っすよ。
あ~っと…………ほら、大切なのは失敗しないことじゃなくて失敗から学んでそれを繰り返さない事っすよ(神がジジイだったら殺してたけど)」
「トイソさん…」
「それにさあ……されてくれるんでしょう?★TE☆N★SE☆I★(マジキチスマイル)」
「へっ?」
「………………ん?」
「えっ…………ん?俺、転生するんすよね、これから」
「えっ?ああ……そう言えば…」
おいおい大丈夫かこの女神。まあいい、これから転生させて頂く身なんだ、ここは甘んじt…………
「貴方、別に転生しないよ(ゲス顔)」
オニダルマオコゼ・・・・海水浴三鬼衆の1人(人ではない)で、ダイバー絶対殺すマン。
岩に酷似していて背びれに毒があるため、誤って踏むと死ぬ。