ぼっちVS知覚過敏
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
まあ聡明な貴方ならお分かりでしょうが、トでございます。
そして先程の魂の叫びでお分かりでありましょうが、そう、俺、索敵手段持ってないねん。つまりキマイラを探せねーんだな、これが。
大見得切ってこれってクソだせぇな。こんな小物クセぇ奴主人公でいいと思ってんのかなぁ(自虐)。まぁ、鼻糞食う奴よりはいいか(責任転嫁)。俺めっちゃ鼻糞食う奴嫌ってんな。
それはいいとしても、現状は全く良くないな。
キマイラをさがせないのもまずいし、何が良くないってこのままだとこれぶっちゃけ迷ってるから帰れねーわ。
だからいつも言ってるけどさぁ、森ってそんな甘いもんじゃねーから。自然の不自然さ(謎の日本語)舐めたらダメだわ。
そもそも俺ハチアレルギーだからこの場合だと常に歌舞伎町を歩くパンピーの様に辺りを警戒しなきゃいけないからキツイ。そしてそれを周りに見られて「ん?あれ魔物じゃないけどキモさという視点で見たら魔物じゃね?処理していい?」となる可能性も捨てきれないからなおキツイ。
あとこの辺ザトウムシ多くてなんかやだ。
しかし、やっぱ虱潰しに探すしかねーか?と思ってる途中であることに気付いた。
ボルト様は俺が初めにキレた時に「みだりに大声を出すな」と言っていた。もしかすると、今回のつええキマイラは耳がいいのかもしれない。うん、正直絶対違うと思うけど現状、これにかけるしかあるまい。別に失うものもねぇし(挟み込まれる自虐)。
さて、じゃあ一丁大声出してみようか。
「すぅぅぅーーーー…………!?あっいってぇ!痛てて!!」
畜生、なんてことだ。
まさかここで…………
知覚過敏が起こるとは………………っ!
地獄、まさに地獄…………!まるで電車の座席で隣に座った野郎の鼻息がずっと腕に降りかかって来ている時の如く地獄!!いや……違う。この知覚過敏はもっと辛い、そう、両隣だ。片側だけでは飽き足らず両隣の奴の鼻息が同時あるいは時間差で腕に降りかかって来ているに等しい地獄だ!!
「畜生、痛てぇよ…………何でだ、何で俺だけこんなついてねぇんだ………………転生だぞ、異世界だぞ……なのになんでこんな………」
などと半泣きになっていると突然、
「Vaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」
「なんだぁ、うるせーな……(憤怒)」
っておい、こいつキマイラじゃん。ライオンベースに山羊や蛇要素がとってつけたようにあるから違いねぇ。でもこいつはターゲットとは違う個体みたいだな。聞いてたのとサイズが異なる。
しかしやっと進展があった。おそらくこの辺に猫カフェ(※キマイラの溜まり場の事。トの脳ミソが腐っているためこのような表現になっている)があるに違いねぇ。もしそうでなくても憂さ晴らし程度にはなるだろ(クズ)。いつまでも塞ぎ込んでる訳にもいかないし。
うまい具合に相手も血気に逸っていて戦闘は避けられなさそうだ。
「っし、やるか………………!」
「Vaaaaa!!!!」
俺が臨戦態勢に入るやいなやこちらに飛びかかってくるキマイラだが、正直直線的過ぎて草生えるwwww(DQN)
「よっと」
「!」
取り敢えずバック☆ステッポ(突然のブロ語)でそれを回避し、更にキマイラの真上に跳んでみる。正直バックステッポの必要性は全くないが、やってみたかったのだから仕方がない。
するとやっぱり闘うのが好きなフレンズであるキマイラ君はすぐさま追撃しようと試みるが、俄然俺の方が早い。すぐキマイラ君の山羊パーツの後ろ、背中に取り付くことができた。
「Syaaaa!!」
そうすると当然だが蛇が俺を迎撃せんとしてくる。しかしこれが、俺には好都合な訳よ。
キマイラの蛇パーツは毒を持っているので、俺的にはこれを早く除きたい。いや、俺的にとか言ったけどみんなそうだな。なんかあれ、転生してから俺のダメさ加減がメキメキと頭角を現してんな。
まあとにかく、蛇を処理したいのでこう突っ込んできてくれるとやりやすいってことだ。動きも特典のおかげで余裕で見切れるしな。
「蛇を持つときは首根っこ、これ基本な……」
そう独りごちながら(狂人)噛み付こうとしてきた蛇パーツを掴む。
小学生の頃、遠足に行ったときにたまたま道端にいたアオダイショウを捕まえたことがあったが、たったそれだけで先生にブチ切れられた上、クラスメイトからも非人間扱いされた事があった。
その時はアオダイショウは無毒やぞカス共、と言ったが野生に生きる蛇である以上、外からの細菌が牙などに付着していないとも限らないと後で知って一番恥ずかしいやつやんけと悶え苦しんだのはいい思い出だ。何この話、全然おもろないやん。
「おらァ!!」
――――ぶちぃ!!
「!!?」
一人で勝手にスべってしまいムカついたためその怒りのままに蛇をぶち抜く(八つ当たり)。
易々とこんな事ができるあたりやっぱり女神様の特典はすげぇ。あと「!?」の汎用性もすげぇ(筆者)
しかしこれで一番厄介な部分は消えた。(山羊パーツは無能なので)ただのライオンと化したキマイラ君など恐るるに足らんぜ!
「Vaaaaaaaaaa!」
「やっぱ鳴き声のバリエーションとか…………」
キマイラ君は俺を背中から振り落とそうとするも、蛇を取られて若干しおらしくなっているうえ転生者の俺にそんな者が通用する筈がない。
取り敢えずこのまま後頭部をぶん殴ってみる(脳筋)。
「Vaa!?」
キマイラ君は一声鳴くとその場に崩れ落ち動かなくなった。これももちろん特典の賜物だ。
(いっちょ上がりっと……………それにしても人徳--持ちの俺に絡んでくるなんてな、発情期か何かか?(自己紹介))
だとするとターゲットのキマイラもまた面倒くさそうだ(自己紹介)。全く手がかかるぜ(ここまで自己紹介コーナー)。
(なるべく早く探した方がいいか…………………おっ( ^ω^))
ちょうどいいタイミングで魔力の動きを感じた。キマイラが出てきた方向と一致している。
恐らくボルト様達とキマイラとの戦闘が始まったのだろう。
「やべぇやべぇ、先に見つけられちまったか。畜生…………取り敢えず行くしかねぇか、あ痛、歯痛てぇ!」
知覚過敏もなんとかしてもらわないとなぁ…………
歌舞伎町を歩くパンピー・・・天敵は中国人。
ザトウムシ・・・・蜘蛛の様な見た目だが厳密にいえばダニに近い。GIF画像のキモさで右に出るものはいない。
山羊パーツは無能・・・筆者がガキの頃から思っていた。