ぼっちVS場を回してる感
ネタが…………
「しかし現実問題、君を連れていくのは難しいのだが」
はいどうも、トです。
のっけからボルト様のセリフとか不快極まりないが(悪口)、何故かこの人、頑なに俺の同行を拒否する(他メンバーもそういった運びを希望するかのような雰囲気を出している)。
「何でですか(半ギレ)」
「……ハチに刺された程度でそこまで堪えているとなるとな」
「……いやいや、まあ待って下さいよ、ちょっと話そうや。そりゃあさ、貴方達は多分ハチに刺された程度じゃなんともならんからそうやってさぁ、何と言うかハチを極端に畏怖する奴を『ヘッ(揶揄)』っていう目で見るのは分かりますよ。分かりますがね、これ体質の問題でね。どうしようもないんですわ。俺とて好きでこうなった訳じゃねーしさぁ」
「それなら尚更随伴させることはできん。リスクが大きすぎる」
「うんあのね、俺はハチの毒にやられているのであって、痛みに泣いちゃったりしてる訳じゃないから。何やねんそのカバーガラスのハート。たまたまハチ毒に体が弱いだけで他は全然平気だしアレルギーってそういう局所的なやつじゃなかったっけ」
「なるほどな、だがそれでも実力が伴っていなければ結局は連れていくことはできん」
「ん?おいおい何だよ、俺がかませ犬的立ち位置の饒舌キャラだと思ってんすか?」
「「「「「…………」」」」」
「喋れ、そして悲しい顔をするんじゃない」
まったく異世界の人々には失望させられてばかりだ(クールキャラ)。女神様(三下)の特典を身につけたこの俺がそこまで過小評価されていたとはな。
「ったくよ…………ほら、これ見ろ」
そこで俺は腰の巾着から何か見た感じとてもダサいアイテムを取り出した。
「ん?これは……」
「魔力式デバイス?貴方転生者狩りだったの?」
「そういう事だ(ここ一番のキメ)」
ここで「魔力式デバイスって何だよ?テキトー言ってっと奥歯ガタガタいわすぞ(古風)?」と言う方のために説明しよう。
魔力式デバイスとは、使用者の魔力を動力源とするスーパーアイテムです。少なくともドラゴ○ボール超よりはスーパーです。
どこらへんがスーパーなのかというと、まずめっちゃハイテクなんだよ。
これは何とね、色々な道具を魔素っていったか、それに変換して保存できるんだよね。
そして保存したものはいつでも取り出せるようになってるからスゲェ便利。
「四次元ポケットじゃねーか。ヤキ入れんぞ」という方。残念ですが、これ容量全然ねーから。満タンという概念があるから。カッスい道具だよ〜(裏切り)?まあ、これは他の機能の容量のせいもあるんだけどな。
その他のってのが、術式を登録しておいて魔法撃てたりとか、いざという時の魔力を溜め込んでおいたり、というやつだ。
これも容量はそんなに多くないから、3個の機能全てが中途半端という俺的に一番嫌な仕上がりになっている、ハイテクなのかゴミなのか良く分からない。
ちなみに聞いたところによるとこの異世界っぽくない道具、アホ女神様の前任の神が転生者の襲来に伴って一時的な措置としてこの世界に普及させたものらしい。
そのため便利ではあるがタイマンでの対転生者戦の勝率はそこまで高くはないようだ。
その上先述のように使用者の魔力で動くためかなりの魔力が必要で、そこまで魔力の多くない人はそもそもつけられずに就寝してしまうらしい(小嘘)。こういうところが嫌やわ。
でも何が一番嫌かって、魔力式以外の種類がないのに『魔力式デバイス』って銘打ってるところやわ。
魔力式っていう文字列が入ってしまったが為に「じゃあコカイン式とかもあるんか」というすげえ要らない誤解を1つ無駄に生んでしまうからね。
そもそも性能的にデバイスって名前負けしすぎやろ(悪口)。
「分かったか?俺一応お前らより格上だから。何で舐められなアカンねん…」
「でもなぁ……」
「ん?ちょっと待とうか?でもって何かな?」
「デバイスもまぁ…………偽物とか」
「おいおいおい(失笑)、ありえねぇって。その考えありえねぇって。ほんとありえねぇ。ありえねぇ3回も使っちゃったよ。つかまじいい加減にせぇよ」
「ふむ、しかしこれではな」
「おいアホ、デバイス見せてんのに『これではな』とは?だいたいさっきからボルト様カッコつけようと思ってあの、なんつーんすかね………こう、場を回してる感を前面に出してくんのやめてもらえません?」
「…………」
「ほら、すぐそうやって黙って俺を疎外感で殺そうとする。良くないよ」
俺どんだけ信用ないねん。こいつらになんかした覚えもねーし、つーか初見だし。何なのどことなくこの嫌な感じ。
ああ……………特典のせいか…………
「なんやねんまじ、ほらこれパスポート」
これパスポート見せてもダメだったら俺もう社会的な死人やで。そしてそれを苦に思ってやがて物理的な死人になるで。
「ふむ…………これといっておかしな部分はないな」
「当たり前なんだよなぁ………」
マジでこんな信用なくてこの先やってけんのか?スパロボにおける命中率80%でももう少し信用できた気がする。
あれ、俺それ以下?人間<人間の創作物ってこと?バカじゃねーの。
「……あのさぁ、お前らちょっと頭冷やせって。俺にそんな信用できない要素あるか?こういう対応されんのは心外なんだがよ(怒髪天を衝く)」
「いや俺達は信用云々じゃなく単にお前を心配してるんだよ、危ないだろ」
「ああ……またこういう……それを承知の上で、対処できる実力を持ってると自負してるからここに来てんすよ…………っておい、危ないってことはあれか?そもそも俺の実力を疑ってんのか?それも心外なんですけど」
「それもそうだけど、なんか危険性をちゃんと理解できてなさそうだから」
「はあ!?っはぁ!?んだとコルァァ!!そこまで言われなきゃいかんのか!?この任務は初対面の人に無礼抜かしても許されるんですかそうですかぁ!!ざけんなよバーカバーカ!」
「おい、待て何処へ行く!」
「お前ら俺を舐めてるみてぇだしはっきり言っといてやる!」
「正直今回俺一人で充分なんだよ!!帰れや!!(激震する怒り)」
もうやってられっか!こうなったらアレだ、連中より先に一人でキマイラをブッ殺して恥をかかさせてやる!
そして『あいつらキマイラ見た途端に「ああああああああああああ!」とか叫びつつ脱糞しながら逃げてったぜ』と言ったような悪評を民衆に吹き込んでやる!!覚えてろ(三下)!!
―――――余談だが、この時団体を離れたトを止めようと追ってきた者が居ないのは当然ながら『人徳--』のせいである。
場を回してる感・・・・中高生のリア充がしばしば持つ。筆者は中高生時、割と汚いグループにいたためこの雰囲気が個人的に嫌いだった。