ぼっちVSステマ作戦(クズ)・後編
書けば書くほど寒くなってくるなぁ(他人事)
「…………ああ、うん、そっち…………まぁそうですよね……」
「さて、何故昨日来なかったのか聞かせてもらおうか?」
「…………これ返答次第では死って奴っすかね?」
「死にはしないが、何かしらの罰はあるかもな」
「お゛っ………………うん…………その仄めかす感じ嫌やわ…………」
(まっ、まずいな……………これは場合によっては罰金とかもありそうだ………しかし今俺は金欠極まりない上に稼ぎも安定しねぇ…………もしここでしくじった場合、罰金を払えない可能性が高い。すると…………)
『払えない?そんなわけ無いだろう。その体が有るのだからな』
『ひっ………ちょ、ちょっと待っ\アッー♂/』
(……………。確実にこうなる!!)
クソ、こんな事予想だにしていなかった。
名を売りに来たのにボルト様のエクスカリバーをケツにぶち込まれるなんて。あれ、これ枕営業?
しかしそれなら湯呑を肛門に入れてた方がすげえマシなんだが。
そう言えば、昔連れがスーパーボール買ったらパッケージに「けつにに入れない」って書いてあったって言ってた。けつを平仮名表記にするあたりが業者の実力を感じさせる。
「えっ、あの人昨日のすっぽかしたの?」
「すげぇ勇気だな」
「でも今結構動揺してますけど…………それに短足だし……」
「つーかアイツ誰?帝都にあんな奴いたか?」
ああまずい、他の奴らもこっちに注目しだした。尚更変な言い訳はできない。それと短足云々はマジ許さん(激震する怒り)。
「…………いやまあ、マジでやむを得ない事情があってですね……」
「それは分かっている。私はその事情とやらを知りたいのだ」
あ〜………………(諦観マン)
もうどうしようもないから、正直に言おう。故意じゃねえんだし、嘘さえつかなければなんとか切り抜けられるかもしれない。
「…………いや、その?ハチが……」
「ハチ?」
「いや、ハチに刺されてて……」
「それで?」
「『それで?』とは」
「なぜ来れなかったんだ?」
「いや、だからハチに刺されて…………はい」
「………………」
「「「「………………」」」」
「…………いや、これマジっすよ。すげえなんか…………デカめのアシナガでした(素朴)」
「………………」
「ん?ここではアシナガって言わねーのかな?でもとにかく刺されて、それでちょっと体質的に重症化しちゃって……」
「……………」
「……それで意識もとんで大変だったんすよ。そのあと余接あって今は健在なんすけど」
「…………」
「…………………勘弁してくださいよぉ〜↑、なんなんすか、俺だって好きで刺されたわけじゃないんすよぉ〜(半泣き)」
「……もういい、分かった。少なくとも今ここに来ているということは任務を行おうとする意志はあったということだろうからな」
「!ありがとうございます!俺めっちゃ活躍しますよ!!」
やっぱりさ、会話は人類の英知だよな。話せばわかる(犬養毅)。
「さて、作戦の確認をしておこうか」
皆で鉱山近辺に進みがてらボルト様がこんな事を言ってきた。
一同が聞く体制に入る。と見せかけて俺は聞いていない……………と見せかけて本当は聞いてる(チキン)
「先も言ったが、今回の任務は難易度が高い。それ故に作戦が大切になってくる。君たちは見たところパーティを組んでいるようだが」
言われて俺以外のギルド民に目を遣る。
兜で顔が良く見えない兄貴がイカしたロングブレードを持ち、紫髪ショートの姉貴はやはりイカした双剣、水色ロングの清楚オーラを照射してくる姉貴は綺麗な杖(小並感)を携え、前世の俺と気が会いそうなチャラ男くんはダガーなどの暗器、と何の面白みもなくバランスが取れてしまっている。
「君達は今回のような任務に望むときはどのような戦術を?」
「お分かりとは思いますが自分とこの双剣のイヴェットで前衛、あと二人で後衛に分かれ確実に相手を仕留めるスタイルを」
ええ!?チャラ男くん後衛なん!!?こんな後衛おる!?
そして『お分かりとは思いますが』とは?何がでしょうか?俺は理解に苦しむし、そういえばこれ俺への説明じゃねーじゃん。うわぁ、ぼっちってこういう所あるから友達できねーんだよ(自虐)。
そして双剣姉貴はイヴェットというらしいが、俺絶対イベットって言っちゃうわ。あのね俺、唇が虚弱なの。それはもう唇がすぐ乾燥して笑う度にそこが八つ裂きにされて地獄の苦しみを味わっちゃうから。
前も激辛ラーメン食べて乾燥した唇に染み込み腫れ上がり一時的にあだ名がパイ○ーハンになった。
すげぇ、てことは俺激辛ラーメン食っただけで西の銀河最強になった。でもそれいうなれば激辛ラーメンが俺に寄生してるみたいな感じやん。ラーメンが寄生とか自分で言ってて恥ずかしい。
あとぶっちゃけたらこ唇キャラならアナ○さんとかで良いと思う。こういうマイノリティなところがすごく嫌です。……アナ○さんってこれ伏字の位置あかんやろ。ア○ゴさんな。
つーか兜兄貴が答えてるけど全然声こもってなくてすげぇ。ごめんね、どうでもいいね。
でも思えばそもそも俺が読者(存在していない)にとってはどうでもいい存在なわけだからそれ言っちゃうとアイデンティティ爆発やな。アイデンティティ爆発ってどういう意味だろう(バカ)。
「やはりか………………ふむ」
茶髪クソ野郎(突然の口撃)はしばらく考えると
「ではイヴェットと言ったか。君は魔法の方はどうだ?」
「寧ろ近接より魔法の方が得意なくらいです」
じゃあなんでこの人前衛やってんの?いや何が事情があるのかもしれんけど初見の俺から見た状況だとただの頭悪い子だよ。
自己紹介コーナーとか言ったやつ、僕は今すぐ君のもとへ飛んでいくよ(狂気)。
「それは好都合だ。では君は後衛に回ってくれ、キマイラは魔法が比較的効くのでな。前衛は私と兜の彼で受け持つ」
「了解です」
「後衛の二人はいつもどおりに頼む」
「了解っす」「分かりました」
流石の判断力だが、俺も高校時代授業中に机の下でゲームやってたのが徘徊型の教師にバレそうになってとっさに自分のロッカーに全力で投げつけるという荒業をやってのけ連れ(クズ共)に判断力褒められたから。これどう考えても俺の方が格上だから(謎の対抗心)。
「この任務に失敗した場合、最悪キマイラが帝都を襲撃する可能性もある。そうなれば被害は必然。絶対にしくじるなよ!」
「「「「「了解!!」」」」」
「待てやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「!!おい!みだりに大声をだすな!!」
「いやこんなん出すわ!!出すし今のボルト様の発言も中々の声量だったわ!!」
「突然何なんだ?」
「『何なんだ?』(イケボ)じゃねぇんだよボケ!!なんで俺だけナチュラルにハブってんだおい!?」
「え?あなたも戦うの?」
「はあ!?何やそれ!!?いやマジで何なん!?じゃあなんで俺ここ居るの!!?お前らは俺の事をどういうカテゴリ分けで見てんの!?教えてよ(懇願)!!」
「いや、デコイみてーな………」
「デコイ!?お前……デコイ!?おいデコイっつったか!!?こんなベラベラ喋るデコイおるんか!!!なら連れてこいや!!」
「で、でもこの任務は危険で……」
「だからさあ!じゃあ俺は何でここに来てんの!?この集団危険とか承知でキマイラ狩りに行くヤツじゃなかったの!?実はある特定の一人をハブって楽しむサークルとかか!?なめんなぁぁぁ(声帯炎ボイス)!」
「でもお前はなんか…………うん」
「おーい?今のおかしくねぇか?今のは特にdisる所なかったけど流されたやつじゃねぇのか?なんで?何でそうまでして俺を貶めようとすんの?俺何かした?何かしたとしてもこの帝都を懸けた戦いの前に他人を貶めたりとかする?俺いじめ>帝都なの?」
「………」
「無視?」
パイク○ハン・・・・西の銀河最強の戦士。
また貴重な強いたらこ要員。持ち技にサンダーフラッシュというものがあるが正直サンダー要素もフラッシュ要素もないのでやめてほしい。




