プロローグ
初めての投稿です!
血の臭いと煙が立ち込め、敵味方入り乱れる戦場の中、1人の少年と1人の少女が悠然と立ち構える。
「行くよ!」少年は微笑むように少女に手を差し伸べる。
「うん!お兄ちゃん!」少女は笑顔でその手を掴む。
「術式展開を行います!皆さん、離れてください!!!」
少年は周りにいる味方に向けそう叫び、右手を自身の前に差し出す。
途端に彼らの周りだけ静寂な空気が包み、周囲の者はその空気の変化に呆けたように立ち尽くす。
「我が契約せし魔道書よ。我が求めに応じその力を示せ。契約者ユキトが命ずる。」
そう言葉を紡ぐと少女と繋いでいる手が白く輝きだす。
少年から流れる魔力を受け、少女も言葉を紡ぐ。
「我が契約せし魔道書よ。我が求めに応じその力を顕在させよ。契約者ハルが命ずる。」
少女がそう紡ぐと2人の足元に複雑な魔法陣が浮かび上がる。
「聖魔法でいこう。味方のみんなを傷つけたくない。 」
「うん。」
「慈悲深き我らが主よ。我らの願いを聞き入れたまえ!聖なる剣と聖なる盾で今一度我らを救い給え!」
そう少年が発すると足元の魔法陣が更に巨大に
広がる。
「展開完了。いつでもいけるよ!」
少年は微笑みながら少女を見る。
「うん!道は開かれた。我らに害なす者達よ。
刮目せよ!!」
少女がそう言葉を紡ぐと、彼女の全身から莫大な魔力が溢れ出し、魔法陣を染めていく。
「「無に帰せ!セイント・フレア!!」」
辺り一面を聖なる光が包み、、、、、、