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高校入学した俺が高校生活初日を送る話!(2)

第2のヒロイン登場です

沢山の人に読んでもらいたい...

「...ん?」


ここは何処だろう。隣で心愛が寝ているが、一体何があったんだ...。


...あ、そういや俺校門前で倒れたんだっけ?あんまり覚えてねぇな。


「...んっ、..はっ、つい寝てた!冬夜!大丈夫!?」


なんだこいつ、起きて早々忙しいやっちゃ。


「まぁな、お前のおかげだ」


「と、冬夜頭でも打ったの!『まぁな、お前のおかげだ。』なんて...!お姉ちゃん嬉しいよっ!」


まてまて、頭も打ってねぇし、お前お姉ちゃんじゃねぇだろ。


「ちょっと~、お2人さんラブコメムードですかぁ?もしかして邪魔しちゃったぁ?」


なんだこのビッチ臭漂う女は。


「あ、先生!冬夜見てくれてありがとうございました!」


え...先生だとっ!?こいつが...?

「おー、新入生代表。あんたの話良かったぞ」


「え、心愛の挨拶終わったのか?」


「うん、冬夜に見てもらいたかったなぁ。まさかこんなのことになるなんて...」


...ってことは入学式出れなかったのか。心愛の頑張り見てやりたかった。


入学初日から保健室で過ごすとか俺の高校生ライフ前途多難すぎるだろ...。


「ホームルームは終わったのか」


「まぁね、今は昼休みになるのかな?」


そんなに俺は寝ていたのか、悪いことをした。


「代表ったらね~、あんたが起きるまで入学式出ないっ!とか言って大変だったのよ?」


「ちょっ...!先生っ!」


「ありがとう、心愛。」


「...!...あんたがひ、1人じゃ寂しいかなって思っただけっ」


このセリフは俺が言うには恥ずかしいが、


「素直じゃないな」


と少し冷やかしを入れてみた。



俺は心愛と同じクラスになったらしく、保健室から教室へ行く廊下を2人で歩いていた。


 まさか、高校でもこうやって並んで歩くとは...。


 そろそろ心愛にも「彼氏」とかいうものが出来てもいいと思うのだが。俺なんかに気を使わずに。


 

 「1年3組はこの教室だよ」


 この教室でこれからの俺の高校生ライフが送られるわけだが、格段緊張するわけでもなく俺はのこのこと教室に踏み入った。


 周りの奴らの視線が俺と心愛に向く。そりゃ新入生代表とLHR来てねぇ初見の野郎が並んで歩いてたら驚かない訳ねぇか。


だが、まあお前らが俺を気にするのは今日が最初で最後だ。もう明日から俺の姿を気にするどころか、気づきやしないはずだ。...自虐ネタだな、これ。


 そんな事を考えていたらチャイムが鳴り、午後のHRが始まった。


 

 「ふぁ〜っ」


 「またそんな大きなあくびして!」


 なんだよ、あくびくらい自由にしていいだろ。


 「高校初日はどーでしたか」


 どうもこうもねぇよ。


 「まぁまぁだな」


 「上手く行きそう?」


 「んな訳ねぇ」


 高校初日を終えた俺と心愛は学校から家へと向かっていた。心愛がやたらと高校の話をしてくるのを流してる作業中なのだ。


 「部活何に入るか決めた?」


 「...部活か、そんな面倒な事はしねぇ」


 「じゃー私もしないっ」


 いや、何も俺に合わせる必要ないだろ...。


 「...なんで俺に合わせる」


 「だって私がいなかったら冬夜1人になっちゃうじゃん」


 ...だりぃ。


 「いつ俺が1人が嫌だと言ったんだ。別にお前がいなくて困ることなんて何もねぇんだよ」


 「じゃー私がいて困る事はないのね!」


 ...うぜぇ。


 「俺はお前がもう少し自由になれって言いてぇんだよ!何で俺にかまうんだ!変な責任感じてんならやめろ」


 「...、バカっ!」


 「ちょ、はぁ!?おいっ待てよ!」


 ...何でだよ。何でバカって言われなきゃいけねぇんだよ、クソッ。


俺はただあいつの為に言ってやったのに...。


いつも俺の隣にいて辛くないのかって俺だって考えてるつもりだ。心愛だって女と一緒に遊んだり、話したりしたいはずだ。あいつはモテるから彼氏とかすぐに作れるはずで...。


それなのに、それなのに、俺といつも一緒にいて。


俺は無愛想だから一緒にいてもつまらないはずだし、思ったことも言わないし...。


なのに、なんで...!



 「...それは冬夜君の考えでしょ?心愛ちゃんの思ってる事は少し違うんじゃない?」



 その声に反応して後ろを振り向くと知らない女がたっていた。黒縁のメガネが印象的で、いかにも地味っ子って感じの女。髪は肩まであり、前髪も額を覆っている。


 「誰だてめぇ。」


 俺はこの女を知らない。なのになんだこいつは、俺の名前を知っていて心愛の名前まで知ってやがる。


クラスのやつか...?


けど、こんな地味っ子みてぇなやつがいきなり話しかけてくるからには、それ相応の関係があるはずなんだが...。


...わからねぇ。


 「やっぱ忘れてたかぁ...残念」


 忘れてたぁ?じゃ、やっぱ俺はこいつを知っていたってことか。尚更わかんなくなるんだが...。


 「わりぃ、あんたの顔覚えてねぇ。んで、お前誰だ?」


 「私の名前は古川美愛。冬夜君と心愛ちゃんと同じクラスなんだけど、分かった...?」


 ...古川美愛。あぁ、思い出した。確か小学校の途中で転校した奴だ。


...思い出したくもねぇ、こいつはイジメで転校した。


俺が変わってしまった原因もこのイジメにある。


心愛が変わった原因も。


 「...思い出したぜ、古川美愛。まさか同じ学校だったとはな。」 




最後まで読んで頂きありがとうございました。コメントもよろしくお願いします。

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