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浩太は琢也らと合流するといつも自分らが
釣りをする山奥の川辺へと向かった。
「よーし! 釣るぞ!」
浩太達は散らばり、それぞれ、釣り糸を垂らし、
釣りを始めた。
だが、浩太は大物を狙いたくて、いつもの場所じゃなく、
小さな崖を上り、琢也らを見下ろす場所で
釣りを始めた。
浩太が息を凝らし、静かに獲物が来るのを待っていると
しばらくすると下のほうから楽しげな笑い声が
聞こえてきた。
『なんだ?……』
浩太が笑い声がする下のほうへと目をやると
下のほうでは琢也たちはすでに釣りをしておらず、
水を掛け合い、水遊びをしていた。
『何をやっているんだよ!』
浩太は釣りをしていない琢也らを冷ややかな目で
睨みながら
「何をやっているんだよ! 釣りはしないのかよ!……」
囁くような声で琢也らにいうと浩太の声に
気付いた琢也は
「ごめんごめん……あっ」
浩太に謝りかけると浩太を脅かそうとこっそりと
浩太の後ろに近付く真夜の姿を見つけた。
そのことを琢也は浩太に知らせようとしたが
『シィー……』
真夜に止められた。
様子がおかしい琢也に気付いた浩太は
「どうしたんだよ! 何かあったのか?」
琢也に聞き返したその時
「わぁ!」
真夜は後ろから浩太のことを驚かした。
「うわぁ!……」
突然の真夜の声にびっくりした浩太は
川へと落ちそうになった。
自分の掛けた声で川に落ちそうになっている
浩太を見て、
「あ、あぶない!……」
真夜は咄嗟に浩太の手を掴んだ。
だが、真夜の力だけではすでに川へと
落ちようとしている浩太を止めることはできず、
「うそでしょ?……」
二人はそのまま、勢いよく、川へと落ちた。




