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太陽の涙  作者: 劉・小狼
7/13

 7

 ぼんやりと自転車を漕いでいる浩太を

 琢也は横目で見ながら


 「なぁ! 聞いているか?浩太……」


 浩太に話しかけた。

 

 「え? 何が?……」


 琢也の声に我に返った浩太は琢也に

 何のことかを訊き返した。


 「やっぱり、話を聞いていない!」


 琢也は呆れ顔で浩太のことを見た。

 

 「ごめん。ちょっと、考え事をしてて……」


 浩太が謝ると


 「しょうがない奴だ…… みんなでこれから

 魚釣りでも行こうかって話していたんだけど……

 お前はどうする?」


 琢也はこれから仲間と共に行く魚釣りに浩太も

 誘った。

 少し考えた浩太は


 「うん。わかった。 道具を取ってくるよ!……」


 魚釣りの道具を取りに家に戻った。



 浩太が魚釣りの道具を取りに家に戻ると運よく、

 母親の姿はなかった。


 『チャンス!……』


 息を凝らし、浩太がこっそりと家の中に入ろうとすると

 浩太の後ろから咳払いが聴こえた。

 浩太が恐る恐る、後ろを振り返るとそこには

 少し呆れ顔の浩太の父親が立っていた。


 「お前なぁ~…… 自分の家に泥棒みたいにコソコソと

 入るなよ……」


 浩太の父親が浩太にそう言うと


 「だって…… 母さんに見付かるとまたガミガミ、

 小言を言われるじゃないか……」


 浩太が父親に言い返した。

 浩太の父親は呆れ混じりにため息を吐くと


 「それはお前が家の手伝いをしないからだろう……」


 浩太に説教をするが


 「……わかったよ!手伝いなら、帰ってからするよ!」


 浩太はそう言うと急いで自分の部屋から

 魚釣りの道具を取ると琢也たちとの待ち合わせの

 場所に自転車を走らせた。


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