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太陽の涙  作者: 劉・小狼
6/13

 6

 炭酸のジュースで顔がベトベトだった真夜は

 一刻も早く、さっぱりしたかったので浩太に

 言われるままに湧き水で顔を洗った。


 『つ、冷たい!……』


 湧き水の冷たさに真夜は目が覚める思いがした。

 そんな真夜を浩太は横目で見ながら、


 「なぁ! 気持ちいいだろう?……」


 顔を拭くためのタオルを真夜に差し出した。

 真夜は戸惑いながらも


 「あ、ありがとう!……」


 というと浩太が差し出したタオルで顔を拭いた。



 翌日。 浩太は母親に手伝いを言いつけられる前に

 親友の琢也らと共にいつものように遊びに出かけた。


 「さて、今日はどこにいく?……」


 いつもの道、浩太らと共に自転車を漕いでいる

 琢也は浩太にそう聞いてきた。


 「そうだな~……」


 どこに遊びに行こうかを考え込んだ浩太の

 脳裏には昨日の真夜の笑顔が浮かんでいた。


 『彼女は今日は何をしているんだろう?……』


 彼女(真夜)のことを思うだけで浩太は

 自然と笑顔になっていた。


 

 あっちこっち、森の中を写真などを撮っている

 映画スタッフと共に真夜はつまらないそうに

 歩いている。


 『つまんないなぁ~……』


 その真夜に由貴は付き添って歩いている。


 『あの子は何をしているかな~?……』


 真夜もつまらなさそうに歩きながら、

 浩太のことを思って、自然と微笑んでいた。


 そんな笑顔で歩いている真夜を見て、


 「どうしたの?……」


 由貴は真夜に声を掛けた。

 由貴の声にハッと我に返った真夜は

 

 「な、何でもないわ……」


 誤魔化し、足早に駆け出した。


 そんな真夜に温かい日差しが降り注いでいた。


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