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だぶさん  作者: 千路文也
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005  夕食はネギラーメンと生ビールで決まっている


 試合終了後、だぶさんは行きつけのラーメンショップでネギラーメンを食べていた。だぶさんの年頃になると、どうしてもイタリアンやフレンチなどのお洒落感漂う店に入りたくなるが、だぶさんは違っていた。ねぎらーめんと一緒に生ビールを頂くのが最高の瞬間であり、今日頑張った自分への最高のご褒美だった。だぶさんは広島カーツに入団してから毎日のようにネギラーメンを食べている。一杯600円とリーズナブルな値段は勿論だが、この店のラーメンは本当にビールと良く合うのだ。あまりの美味しさに昼や夜も問わずに店内は満席である。しかし待っている時もまたリラックスが出来るので、構わなかった。とにかく店の雰囲気がだぶさんの気持ちとマッチしていたのだ。


 それにこの店ではマナーがちゃんと守られているので、いきりたつお客さんなどいない。だぶさんは集中して御飯を食べられるからこそ幸せを感じているのだった。



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