004 試合前には携帯電話を触らない
まもなく試合を控えているだぶさんは、極力ガラケーを見ないようにしていた。その理由はガラケーが発しているブルーライトには集中力低下や眼精疲労を引き起こす成分が含まれていると知っているからだ。彼程の職人気質になれば、試合開始2時間前まではガラケーの電源を切り、視野を狭くしないためにありとあらゆるモニターから視界を防ぐ。そしてブルーライトの光を少しでも軽減するために眼鏡を装着していた。この眼鏡はブルーライトの効果を軽減させる眼鏡なので視力増大には繋がらないのだ。しかし、つけないよりかは幾分もマシなので装着しているだけである。
そこまでした徹底ぷりをしていても、いずれはモニターを見る機会は増えてくる。今の時代、だぶさんのようにガラケーを持っている人間はあまりにも少なく、皆がスマートフォンのアプリで夢中になっているのだ。彼等は悪気なくアプリを勧めてきたり、視界に入れてきたりするのだ。それ故のブルーライト軽減眼鏡だとも言えるのだが、この眼鏡は完全に遮断は出来ない。48%は目にダメージを受けてしまうのだ。だからなるべくはスマホを見たくないのが切実な願いでもあった。