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だぶさん  作者: 千路文也
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003  芸術的な犠打


 開幕戦を2番打者として迎えただぶさんは自らの本領を発揮していた。初回には遊撃手と左翼手の間に白球を落としてテキサスヒットにしたと思うと、その裏では遊撃手のポジションで好守を見せていた。他の遊撃手ならば簡単にセンター返しのヒットになるところを、だぶさんは白球をグローブに掴み取り、そのまま一塁に投げ返した。その動作はまるで熟練された職人のようで、ファンの人達を魅了させたのは言うまでもない。


 このように、だぶさんは打撃もさることながら守備においても絶大な信頼感を生み出している。既に遊撃手の守備はチームでも1、2を争う程である。肩はそれほど強くないが、投げるまでのスピードが極端に速いので足の速いランナーでも十分に刺せる能力を持っているのだ。


 そして第2打席。相手投手のカットボールにタイミングを合わせたと思うと、誰もが美しいと褒め称える最高のバントを披露していた。一塁線をコロコロと転がっていく様はもはや芸術であり、バントを決めただけでもファンの人達は異様な盛り上がりを見せるのだった。



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