11/28
011 犠打成功率100パーセントの男
誰がなんと言おうと、だぶさんは自分流を貫いていた。同世代には輝かしい成績を収めている選手がいるのだが、どんなにマスコミ陣から比べられようともだぶさんは彼の事を意識していなかった。たとえ同じ年齢の人間が自分よりも優れた成績を叩きだしていたとしても、まったく関係が無いと。そもそもチームによって求められる成績なり技術なりは変わってくるので、だぶさんは広島カーツに求められる範囲の活躍を約束していた。
だぶさんの魅力は何と言っても犠打だった。ホームランを打つパンチ力も魅力の1つだが、それでも彼の犠打には敵わない。ノーアウト一塁の状態で打席が回ってくると誰がなんと言おうと犠打を放つ気満々なので、敵チームはバント警戒のシフトを敷いている。だが、それでもだぶさんは犠打を成功させてしまうのだ。いつも一塁線、三塁線のギリギリを狙う。ファールになりそうでならないので必然的にバントヒットも増えていた。だぶさんには平均以上の足があるので内野にゴロが転がれば内野安打になる可能性も非常に高くなる。まさに期待の新人だった。




