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視線

傍観

作者: 園田 樹乃

短編 ”まなざし” 連載 ”His eyes ”の後で読んでください。

ネタばれがあります

 ─── parson って言葉は persona(演劇の仮面)が語源なんだ。人は、仮面をかぶって役割を演じながら生きているのかもしれないな ───


 そんなことをオレに言った低い声を持つ人は、自分のすぐ近くに仮面があったことを知っていただろうか。

 

****


 オレ、桐生(きりゅう) 貴文(たかふみ)には若い叔母がいる。

 オレが生まれたときまだ十五歳だったので、周りはオレに『叔母さん』とは呼ばせなかった。

 『ミサ(ねぇ)

 そう呼んでいる叔母は、にぎやかな母と似ているのは顔だけの、穏やかな人だ。

 いつもニコニコして、怒るところなんかみたことない。

 そんな人だ。



 小学校六年生のとき、そのミサ姉が引越しをするというので、両親と手伝いにいった。引越し先は、母さんが言うには”3LDK”というやつらしい。。

 ちょっと古そうだけど、三つも部屋を独り占めするミサ姉はすげーって思った。


 丁度、オレと父さんが玄関に居るときにチャイムがなった。

「義兄さん、玄関あけてもらえる?」

 インターフォンに出たらしいミサ姉の声がする。

 父さんがドアを開けると


 巨人が居た。


「お前、大魔神か」

 と、父さんが言う。

 大丈夫か、父さん。けんか売ってないか?

 大魔神は、低い声で『ダイマジャナクテイマダデス』と、呪文を唱えてオレを見た。そして、オレの頭をもげそうなくらい撫で回して、部屋に入っていった。

 口を開けっ放しにしていたのに気づいたのは、ミサ姉に笑われてからだった。


 大魔神はミサ姉の友達で、”いまだ ひとし”さん。父さんとも知り合いらしい。

 手伝いに来たのかと思っていたら、空いている部屋に自分が持ってきた荷物をどかどか入れだした。



 ミサ姉と一緒に住むの?

 じゃ、もしかして”叔父さん”になるの?



 引越しが片付いて、

 『タカ、探検しよ』と言うミサ姉の、ボディガード兼荷物持ちで買い物についていく。

 歩きながら、気になっていたことを訊いてみた。

「ミサ姉、大魔神と結婚するの?」

「”大魔神”って、あんたね」

 ミサ姉はコロコロ笑った。

 そして、そのまま返事は流された。


 ミサ姉の左薬指に嵌まった指輪が目にはいった。

 小さなミサ姉の手には不釣合いな太い指輪。

 模様が彫ってあるそれは、オレには大魔神のマジックアイテムに見えた。



 それから時々、母さんと一緒にミサ姉の家に遊びに行った。

 大魔神が居ることもあったし、居ないこともあった。

 実は、オレには大魔神をどう呼べば良いのかが判らなかった。

 『ひとしさん』ってミサ姉は呼んでいるけど、『ジンくん』とか『ジン』って母さんたちは呼んでいるし。『叔父さん』は、引越しの日にミサ姉に返事をごまかされたし。


 だから、大魔神が居ない日は、正直ほっとした。



 小学校の卒業式の直前、父さんとレンタルショップに出かけた。

 入り口に大魔神が居た。それも、四人も手下を引き連れて。

「父さん、あのポスター」

「あぁ、新譜がでたのか」

 大魔神たちは、ミュージシャンだった。

 大魔神にしなだれかかるように写っている一人が少し低めで、あとは大魔神を含めて似たような身長。ポスターでは判らないけど、一人を知っているから判る。

 こいつら、めっちゃデケェ!!

 これって、あれだよな。

 恐竜図鑑みたいに、横にスケールを並べないとデカサがわからないってやつ。


 大魔神たちがどんな曲を歌っているのか興味があって、映画のDVDと一緒にCDも借りた。

 ネットで調べると、大魔神はステージネームが”JIN”っていうらしい。

 母さんたちの呼ぶ『ジン』って、これなのか。


 借りてきたCDは、一言で言って

 勉強のお供には向かなかった。


 ”JIN”の低い声がなんだか気持ちよくって、寝てしまいそうだ。

 やるな、大魔神。眠りの呪文をかけてくるとは。



 中学に入って、最初の日曜日。父さんの弟の智也叔父さんの結婚式があった。

 ご馳走を食べながら、ふとミサ姉と大魔神のことを考えた。

 そういえばあの二人、結婚式ってなかったよな。

 やっぱり、”叔父さん”じゃないんだ。

 『なんで? どうして?』と訊くことは、はばかられた。

 ”オトナノ ジジョウ”と思うことにした。

 だけどこれで、オレの中で呼び方が決まった。”ジンさん”だ。

 (大魔)神か、JINかは、自分でもわからないけど。



 中学では、バレー部に入った。父さんも昔していたらしい。

 高校の時には、バレー部の後輩にジンさんが居たというのも初めて聞いた。

 あの身長に加えて、”今田 仁”という名前をもじって、”大魔神”(名付け親は父さん)。

 『大魔神』と父さん達が呼ぶたびに

 『俺の苗字は、”だいま”じゃなくて”いまだ”です』って返すのがお約束だったらしい。

 あんなデカイのが、敵チームに居たら怖いよな。確かに大魔神。

 でも、バレーをする人間にはうらやましい身長だ。

 少し、親近感がわいた。


 おかげで、ミサ姉の家で会うことがあってもバレーをネタに話せるようになった。



 ジンさんは英語が得意らしい。

 大魔神ズ(オレが勝手に名づけた)のアルバムには、毎回英語の曲が入っている。

 日本語の曲は二人が作詞をしていて、”JIN”八割、もう一人の”SAKU”が二割。

 でも、英語は百パーセント ”JIN”の作詞。

 英語で歌が作れるって、どんな脳みそ?

 始まったばかりの英語の授業についていくのがやっとなオレには想像もつかない。

「いっそ、ジンくんに英語を教えてもらえ!」

 一学期の通知簿を目にした母さんが、吼える。


 その手もあり?


 夏休みの英語の宿題を持って、部活の合間に何度かミサ姉のところへ遊びに行った。

 隣の市だけど、電車一本だから楽勝。

 ジンさんが居たら英語を見てもらって、居なかったらミサ姉に本棚を見せてもらう。読書感想文もこれでクリアできた。

 ミサ姉の家は図書室がある。

 三つある部屋のうち、ふたりがそれぞれ一部屋ずつ自分用に使っている。ここには、オレは入らせてはもらえない。

 残りの一部屋に、大きな本棚が置いてある。

 ミサ姉は”物置”って言うけど、本棚がすごいからオレは”図書室”だと思う。

 二人ともが、すごく本を読むんだと思う。ジャンルもいろいろあった。

 オレが読めそうな推理小説やファンタジーがあるかと思うと、”いつか読んでやる”と宣戦布告したくなるような分厚い本もある。

 頭の痛くなりそうな英語の本もあったけど、それは見ないふり。

 ジンさんのものらしい音楽雑誌やバレー雑誌なんかは、うわー読みてーってなる。


 貸し出しもしてくれるこの部屋は、本当に図書室だった。


 で、英語のほうは。

 成績はぱっとしないものの、嫌いじゃなくなった。

 勉強のコツも教えてくれたけど。

「あのな、タカ。単語は、アイテムだ。文法は起動呪文。二つあわせて初めて、”意思を伝える”攻撃になるんだ」

 そんなこと学校の先生は言わない。絶対。

 そうかと思うと

「parson って言葉は persona(演劇の仮面)が語源なんだ。人は、仮面をかぶって役割を演じながら生きているのかもしれないな」

 語源について話していたはずなのに、いかにも”詞を書く人”ってことを言ったり。

 

 ジンさんは今までオレの近くに居た大人とは違う。

 面白くなって、いろいろ話をするようになった。



 二学期に入って、部活のチーム編成が新しくなった。

 俺のポジションはセッターだ。

 Bチーム、つまり二軍 だけど。

 ジンさんにその話をすると、

「蛙の子はカエルだな」

 って、低い声でクツクツ笑っていた。

 父さんも、高校でセッターをしていたらしい。

「桐生さんのトスは打ちやすかったよ。学年が違うから、一緒にすることは少なかったけど。せっかくなんだから、いろいろ訊くといい」

 バレーをする父さんか。

 今夜、話してみようかな。



 父さんとゆっくり話をするのは、久しぶり。

 セッターになった話をしたら、うれしそうに

「じゃあ、今度の休みにでも少しやってみるか」

 と言い出した。

 多分、その日も部活で絞られるんだけど。

 でも、父さんとバレーするのも良いか。


 次の日曜。午後になってから公園で少し練習した。

 四十才近い父さんを心配したけど、意外とトスが続く。

 オレが変なところに飛ばしても、キレイに返ってくる。

 ジンさんの言う『打ちやすいトス』ってこういうコントロールのことなの?


 それからも、時々父さんに相手をしてもらった。


 ボールコントロールが自分でもよくなったと思うようになったころ。

 父さんから、来月の部活の予定を聞かれた。

 予定表を渡すと、しばらく考えてから何箇所か電話をかけたり、かかってきたりしていた。

「貴文。二十日の日曜出かけるから、予定空けておけ」

「どこ行くの?」

「ないしょ」

 父さんの目は楽しそうに笑っていた。

 横で見ている母さんは”テスト前!”ってこわい顔をしていた。

 早めに勉強しろって言われるな。これは。


 そして、翌月の二十日。

 父さんに連れて行かれたのは、市民体育館だった。

 普段試合に使う大体育館の地下にひっそりと補助体育館があった。

 中に入ると、大きな人が二人、ストレッチをしていた。

 ジンさんと、もう一人。

 眼鏡をかけているけど判った。

「大魔神の手下その一!!」

 思わず指をさして、叫んでしまった。

 横で父さんがずっこけ、”手下その一”は体を折り曲げて大爆笑。

 オレは、ジンさんにアイアンクローを食らっていた。

「やっぱり、お前の”ジン”は大魔神か」

「痛い痛い、痛い。ごめん。ギブギブ」


 ”手下その一”改め、亮さん。

 大魔神ズの一人で、ポスターでジンさんにしなだれかかっていた背の低い人だ

 低いっていってもジンさんの頭半分ってところだから、この人もデカイ。

 亮さんも父さんの後輩でセンター、ジンさんがレフトだったらしい。

 

 父さんは、この補助体育館をオレの練習のために時間借りしてくれていた。

 ジンさんは昔の怪我のせいで跳べないので、亮さんも来てくれたという。

 それから、一時間ほど四人で練習した。



 休憩を挟んで、父さんたち三人が簡単なフォーメーションを見せてくれた。

 跳べないジンさんは後衛。

 始める前にジンさんがこっそり

「すぐに真似できなくていい。桐生さんの動き、ボールの動き一つでも多く覚えろ」

 といって、コートに入った。


 いまひとつピンときていなかった”打ちやすい”という言葉。

 同じフロアに立っていると、はっきり判った。

 亮さんが生き生きと跳んで、撃っている。


 あんなふうに、仲間を跳ばせるセッターになりたい。


 ジンさんが居なかったら、あんな父さんを見ることはなかった。

 こんな風に、父さんを目標にすることもなかったかもしれない。



 バレーと、学校と、ミサ姉の家と、友達との遊び。

 そんなもので中学校生活は過ぎていく。



 中学三年のGW(ゴールデンウィーク)

 五連休の前半は大会だったので試合漬け。

 休養日だった四日目、ミサ姉の家に遊びに行った。


 玄関を開けたミサ姉は、なんだかしおれている気がした。

 おかしいな?

 表情とかはいつもどうりなのに、なんだか水気が足りない感じ?

 今日はジンさんのいない日らしい。

 残念。昨日の試合、スタメンで出れた報告がしたかったのに。

 お昼ご飯を食べさせてもらって、母さんの失敗をネタにお茶を飲んだ。


 いつものように”図書室”で本を見る。

 今日はどれにしよっかな?

 と、取り出した本をぺらぺらめくっているオレを、部屋の隅のスツールに腰掛けたミサ姉が眺めている。

 いつもどおりなんだけど。なんだろう? やっぱり変な感じ。


 本を大事にするミサ姉にしては珍しく、雑に入れてある一冊があった。

 薄い黄緑色の本。

 手にとってページをめくると、手の間から紙が滑り落ちた。

 ヤベ。ページが落ちた?

 さすがに叱られるかも。

 恐る恐るミサ姉を振り返ると


 落ちた紙を睨みつけるようにして、ミサ姉は固まっていた。


 と、

 崩れるようにスツールから床に降りた。いや、落ちた?


 そして、仮面が砕けたように、表情が変化した。



   号   泣、   だった。



「ミサ姉、なに? どうした? ねぇ、ミサ姉? ミサ姉?」

 オレが呼んでも呼んでも、返事してくれなかった。

 ミサ姉が壊れたと思った。



 怖くなったオレは、そのまま家へ逃げた。



 帰ってから、母さんに話すと怖い顔をされた。

「やっぱり逃げたのまずかった?」

「あんたに怒ってないから、気にしないで」

 そう言いながらも、殺気が漂っていた。

 ミサ姉も、母さんも姉妹そろって怖いよ。 


 あまりの怖さに、考えることを放棄した。



 夏休みに入ると、部活は引退。受験生になる。

 勉強を口実に、アレからミサ姉の家には行っていない。

 正直、怖くて行けない。

 ミサ姉の顔って、仮面だったんだ。あれがpersonaなんだ。

 あのままミサ姉、壊れていたら……。

 だめだ。考えるだけで、怖い。



 オレが避けていたのに、九月のある日曜日。

 ミサ姉がふらっと遊びに来た。

 まだ、怖くて顔を合わせられなかったけど、気にもなって部屋に篭れない。

 仕方がないので、母さんと話している隣の部屋でテレビをつけた。

 丁度番組が終わるところだったようでCMに画面が変わり、聞き覚えのある曲が流れた。


 大魔神ズの曲を使ったCM。


 元から英語版と日本語版があったけど、これは歌っている人も違う?

 でもクレジットは大魔神ズだし。

 そんなことを考えていた一瞬に、ミサ姉が飛び込んできた。

 テレビにすがりつくようにして、泣いている。

 仮面が溶けて涙になったように見えた。

 そんな静かな泣き顔だった。


  よかった、よかった、うたえてる、よかった。


 小さな声でつぶやくのが聞こえた。


 後からついてきたらしい母さんが入り口の壁に腕を組んで、もたれていた。俺と視線が合うと、立てた人差し指を唇に当てた。

『今は、お話しするときじゃありません』

 小さい頃に叱られた声が聞こえた気がした。



 泣き止んだミサ姉に母さんと二人で話を聞いた。

 もう大丈夫、怖くない

 さっきの泣き顔を見たら、なぜかそう思えた。


『タカがこの前来たときね、一週間ほど前から仁さん家出してて。書き置きもなくって、かなり参ってたの。タカがみつけたのが仁さんの手紙で、英語で書いてあったから読むのに時間がかかったわ。読んでいる間に、ちょっと落ち着けた。仁さんの作戦勝ちね。

 仁さん、声が出なくなって、パニック起こしたらしくて。治療の間、私とは連絡絶ってたの。なんとか声が出るようになって、電話してきたけどぜんぜん違う声になってた。それでも、タカが見つけてくれた手紙があったから、待とうって思えた。

 七月になって、帰ってきたの。それから、亮さんたちといろいろ相談してたみたい。あの曲は声が出なくなる前に録ったのをCMに使っていたらしいけど、録り直したのね。アレが、今のJINの声よ』


 ジンさんの声は、かすれたような不思議な声になっていた。



 それから、半月後。

 CMの曲の英語版と日本語版、それぞれの声代わり前と後の計四バージョンを収めたミニアルバムを出して、大魔神ズは、活動を休止した。



 二年の月日が過ぎ、オレは受験を経て高校生になった。

 通学に時間がかかる上に、部活動も忙しくなって、ミサ姉の家には自然と行かなくなった。

 あの後、一度だけ父さんの居る日にジンさんがやってきた。

『”ミサを泣かすな”って言ったでしょ!』と叫んだ母さんにひっぱたかれたジンさん。

 それっきり一度も見ていない。

 大魔神ズも休止したまま。



 そんなある土曜日の部活の帰り道、本屋で音楽雑誌を立ち読みする。

 大魔神ズ復活の記事が出ていた。

 来月にアルバムを出して、本格始動だという。

 うれしくなって、雑誌を買って家に帰る。


 最寄り駅から家への道の途中。

 向こうから来る、ミサ姉とジンさんに会った。

「ちゃーす。ミサ姉、ジンさん。うちに来てたんだ。」

「うん。お姉ちゃんたちにちょっと話があってね」

「そっか。あ、ジンさん、来月絶対にCD買うからな」

「おぅ、売り上げに協力よろしく。」

 ジンさんの声は、二年経っても戻っていなかった。この声で新譜が出るのか。

 少しの間、立ち話をして『またね』と手を振ったミサ姉の左手。

 大魔神の指輪がなくなっていた。

 かわりにミサ姉によく似合う透明な石の指輪が嵌まっていた。



 翌月、大魔神ズの新しいCDを聞いた。


 聞き始めて数分で、オレは着けていたヘッドホンを毟り取った。

 こんなの、耳元で聴いてらんねぇ。

 これ、放送とかして大丈夫なのか。

 歌詞の問題じゃなくて、ジンさんの声が問題。

 耳から入った声が、背骨をなでていく。

 尾てい骨直撃って言うの? 青少年には目の毒じゃなくて耳の毒。


 ”【癒しの低音ボイス】が、【魅了のハスキーボイス】に進化”って雑誌のあおりが、よーっく判った。


 眠っていると思っていた大魔神はレベルアップして、魅了の呪文まで手に入れてやがった。

 そうして二年間の活動休止でパワーをフル充電した大魔神ズは、”しもべ(ファン)”を増やしていった。



 年が明けて、春三月。


「やっぱ、でっけぇ」

 大魔神ズ勢ぞろいを間近で見たオレは、度肝を抜かれた。

「タカ、お前初めて会ったときとおんなじ間抜け面」

 そんな俺を見て、ジンさんがクツクツ笑う。

 世間を魅了し続けるハスキーボイスで。


 ジンさんの隣でミサ姉も笑う。

 白いドレスを身に着けて、今まで見たこともない大輪の笑顔で。


 あぁ、今日限定の”花嫁の仮面(persona)”なんだ。


 そして、嫌になるくらい正装が似合っているジンさんも今日は、”花婿の仮面”だ。



 ミサ姉は、今日 ”本間 美紗”から、”今田 美紗”になる。

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