85/93
藤の中を
鑑賞時間。
しとしと雨の日中
夜の帳がおりて
雨が止む
灯りがともる
まさに藤の森
水溜りぬかるみ歩き
神社の境内へ
藤の香気がさっそく匂う
人混み掻き分け
石畳みすすむ
樹齢300年の藤
美しくも凛々しくや
見上げる
藤棚はぼんやり照らされ
艶やかながら
どこか妖艶な佇まい
小川流れ
水の音
石の太鼓橋
光が反射する
毎年毎年の事と知りつつも
この紫の情景は目に焼きつけたい
ふと年をとったかな
肩すくめ
苦笑い
今年もきたよと
妻とともに満足し
足早に帰路につく
10分っ。




