今日の感想
友人たちと離れて3年が経つ。
大学院に通いはじめた頃、同じ学舎に見知った顔がいないことに悲しさを覚えたことを昨日のように思い出せる。
そうして研究室で惰眠を貪っている間に、友人たちは今私が感じているような苦労をしていたのだろう。
修了証書を受け取ったあの日から3年が経とうとしている。
あの時赤い振袖に風を纏わせて歩いていたあなたは心を少し病んでいる。助けたくとも術が分からず、またもや私は無駄な足掻きをしている。
私自身も病んでいる。
現在に対するただ漠然とした不安、といえば良いだろうか。
ただの疲れかもしれないし、本当に心の底で病魔が巣食っているのかもしれない。
あなたからの助けを無碍にし、連絡が途絶えた。
いっそのことあのロケットで私も宇宙に飛ばしてくれ。
発射後5秒で自爆したあのロケットに。
命を繋ぐあなたを尻目に、
私は宇宙に飛び立ちたい。