表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロカ、ニルンルート  作者: 明広
24/38

ライオスのダンジョンアタック

ドルモアは改めてタイソンが好きになった。

 初めてタイソンの力を見たのだ。

 師匠達には及ばないが、それでも何か近い者の香りがした。

 そして奇跡が起こった。

 ドルモアの剣の切れ味がアップしたのだ。鋼の剣を断ち切った。

 ドルモアとタイソンはその後100年、このベラドンナで鉄を打った。

 100年後、ドルモアの剣は斬鉄剣改と同様の切れ味になった。

 そして2人は世界を見る旅に出かけたのだった。



 ライオスがこのベラドンナに来て1年が過ぎようとしていた。

 ライオスのレベルは37になっていた。

「ライオス。」

「はい、お師匠様。」


「そろそろ私がアシュウインやアラディンと約束した1年だ。

 ライオス、お前もレベルが37まで上がった。

 またポーション作りにも、よく頑張ってくれた。ありがとう。」


「もったいないお言葉です。」

「まあ、それで明日最後の試練を受けてもらう。

 その準備として、お前の魔力を全て使い、聖水を作ってもらう。

 ここにきれいな水を用意した。」


 ゴールドが用意したきれいな水は10ℓ入りの樽100個だ。

 ライオスは一瞬えっと思った。

 こんなに沢山の聖水が必要な人々が何処にいるのか?それで聞いて見た。

「お師匠さま、何処かに病人が沢山、発生したのですか?」

「いや、病人ではない。明日ダンジョンにアタックしてもらう。」

「ダンジョンですか?」

「そうだ、90階層にアタックしてもらう。」


「えっ、90階層ですか?

 私はまだ40階層の途中です。

 お師匠さまのお言葉ですが、90階層など無理ではありませんか?」


「90階層はアンデッド達の住処だ。お前の聖水があれば、クリア出来るだろう。しっかり作っておくように。」

「お師匠さま。」

「何だライオス。」

「はい、アデリナも一緒に連れて行ってよろしいでしょうか?」

「ライオス、アデリナを如何するつもりなのだ?」

「私はアデリナと結婚したいと思っています。」

「確かにお前ならアデル王も許すだろうが、アデリナはまだ14歳だ。それでも連れて帰るつもりなのか?」

「はい、アデリナの他に一緒になりたい女性はいません。」

「そうか、いいだろう。明日3人でアタックしよう。」

「ありがとうございます。」


 翌日、ゴールド達は90階層のダンジョンドアがある小部屋にいた。


 アデリナ、ロームはレベル32だ。

 ステイタス

 アデリナ、ローム14歳

 称号 ローム王国第1王女

 レベル32

 HP 200

 MP 200

 力 80

 体力 80

 敏捷 100

 器用 100

 魔力 60

 剣術Lv4 弓術Lv3

 風Lv4 水Lv3 回復Lv5



 ちなみにライオスのステイタス

 ステイタス

 ライオス、ナトニア19歳

 称号 ナトニアの神王

 レベル37

 HP 250

 MP 400

 力 100

 体力 200

 敏捷 100

 器用 100

 魔力 80

 剣術Lv3 槍術Lv4 弓術Lv2 盾術Lv3

 炎Lv2 風Lv3 土Lv2 聖Lv3 回復Lv3 空間Lv3 生活Lv6



 ゴールドが2人に渡したのはカートリッジ式の水鉄砲だ。

 背中に10ℓの聖水を背負う空気圧縮機を渡した。

 この空気圧縮機は風魔法を流すと、羽が回って空気を圧縮していく。

 手元の小型のライフル銃が聖水を発射する。飛距離は30mぐらいだ。




 91階層に降りて来た。91階層にはスケルトンとスケルトンソルジャーがいる。

 最初に遭遇したのはスケルトンだ。

 剣や魔法で倒しても5分ぐらいで復活する不死身の魔物だ。

 最初に銃を発射したのはアデリナだった。20mぐらいの距離で発射した。

 いくらスケルトンがレベル90でも真っ直ぐ突っ込んでくるのだ。外しようがない。

 聖水の塊がスケルトンに当たった。

 骨の魔物が白い霧となって天に消えて行った。

 1匹倒してアデリナのレベルが9上がった。

 スケルトンソルジャーは騎士の鎧と剣を持つ強敵だがここでも外しようがない。

 スケルトンソルジャーも白い霧となって天へ帰って行った。

 実際はダンジョンに戻るだけなのだが。

 ゴールドはライオス達が大丈夫だと確信してから、聖魔法Lv3ホーリーアローを撃たせて見た。

 ホーリーアローの飛距離は無限大だ。何かに当たるまで飛び続ける。

 91階層は草原と林のエリアだ。

 スケルトンは敵を見つけると、真っ直ぐ走って向かってくる。外しようがないのだ。

 ライオスのホーリーアローはスケルトンもスケルトンソルジャーも1矢で昇天させた。

 大体30匹を2人で倒して二人のレベルが一気に上がった。

 ライオスがレベル172に、アデリナがレベル167へ上がったのだった。




 92階層に降りる階段の前でゴールドはライオスに聖魔法Lv1サーチと空間魔法Lv1空間把握の練習をさせた。

 サーチと空間把握を一緒に円場に放つのだ。

 それに魔力を加えて行き、距離を伸ばす練習をさせた。

 最初5mぐらいの円が段々広くなり50mになった。

 一旦休憩をしてゴールドは目標100mを言い渡した。

 レベルが167まで上がっているのだ。練習あるのみだ。

 ライオスにとって師匠の言葉は絶対だ。

 休憩が終わると魔力を段々加えて行った。

 一番やっかいだったのは情報量が多すぎて、何が何やら分らなる事だった。

 それでもライオスは倒れるまで頑張った。

 その間、ゴールドはアデリナに水鉄砲を発射した瞬間に風魔法で操り、自由自在に飛ばす練習をさせた。

 アリスから散々練習させられたのだ。矢が水に変わっただけである。

 直ぐアデリナは聖水を自在に飛ばせるようになった。

 距離に応じて魔力を継ぎ込んで100mは何処からでも当たるようになって行った。

 それでもゴールドは91階層で1泊した。


 久しぶりにヒドラの蒲焼を焼いた。パンとスープ、デザートにカシスの実をだした。

 飲み物は炭酸入り、氷ラモンジュースだ。

 ライオスもアデリナも始めての食べ物に驚いた。

 まさかダンジョンでこんな美味しい食事が出来るなど思ってもいなかったのだ。


「お師匠様。」

「何ですライオス。」

「お師匠様はダンジョンで、いつもこんな美味しい食事をなされているのですか?」

「ライオスにもステーキとシチュウの作り方を教えただろう。」


「確かに教えていただいて、ダンジョンで食べた時は感動しました。

 しかしこの食事は、あれの上を行っています。

 お師匠さま、私はこの食事の為なら何でもやりますよ。」


「ライオスよ、そんな事を言った獣人族の人達がいたのだ。

 お前は食べさせる方になりなさい。

 今お前は生活魔法Lv6だ。直ぐ出来るようになる。

 今お前が言ったような事を、他の人々から言われるだろう。

 決してはいとは言ってはいけない。覚えておきなさい。」


 アデリナは一瞬、自分がライオスを好きなのは、胃袋を捉まえられているから?と変な考えが頭をよぎった。

 ゴールド達は翌日まで、ここで修行をした。




 3日目に92階層へ降りた。

 92階層へ降りて、直ぐゴールドはライオスにサーチと空間把握を発動させた。

 100m先までの情報がライオスに入って来た。

 その情報でアデリナが聖水を飛ばした。

 92階層にはスケルトンアーチャーとスケルトンマジシャンがいる。

 スケルトンアーチャーとスケルトンマジシャンは敵を発見すると遠距離から攻撃してくる。

 大体30mぐらいの距離を確認出来るみたいだ。

 スケルトンに目はない。不思議な生き物だ。

 それでも30mぐらいで敵を判別できるらしい。

 それに対してライオスは100mの距離で相手の位置が分った。

 敵より先に相手の位置を確認して、回り込んだり、待ち伏せをしてアデリナが聖水を飛ばして倒して行った。

 待ち伏せ出来る場所ではライオスがホーリーアローで倒した。

 こうなると一方的だ。

 確実に遠距離戦を制した形が出来上がった。

 この方法で92階層の敵、スケルトンアーチャーとスケルトンマジシャンを全て倒した。

 しかし今回はレベルの上がり方が極端に少なくなった。

 1体倒してもレベル2しか上がらなかったのだ。

 普通は1体倒しただけで、レベルが上がる事などないのだが。

 それでもライオスはレベルが20上がり、アデリナは40上がった。

 92階層で1泊した。

 この時ゴールドはアデリナに槍を渡した。

「アデリナ。」

「はい、お師匠様。」

「アデリナまで私を師匠と呼ぶのか?」

「いけませんか?」

「いや、それでいい。」

「ありがとうございます。」

「この槍を93階層では使いなさい。」

「この槍はライオスが持っている槍と一緒ですね♡」


「いや、お揃いと言う意味ではないぞ。

 この槍は聖魔法Lv10聖光ホーリーライトが付与されている。

 93階層にはグールがいる。グールは腐った死体だ。

 爪で引っ掻かれると毒状態になる。

 そして死ねば,グールになって味方を襲うようになる。

 だからグールより長い間合いで戦って倒すのだ。」


「お師匠さま。」

「何だ、アデリナ。」

「今までのように遠距離から聖水を飛ばして倒すのでは、いけませんか?」


「いや、ただ倒すだけなら、それでいい。

 しかし、この槍に慣れておく必要が、この先にあるのだ。

 今のお前達のレベルなら1度使っても、直ぐ2回目を使えるだろう。

 それが出来るならドラゴンでも倒す事が出来る。」


「ドラゴンって、あの御伽噺のドラゴンでしょうか?」

「アデリナはドラゴンを見た事がないのか?」

「いや、勇者様。このローム王国でドラゴンを見た事がある者などいませんよ。」

「そうなのか?」

「はい、そうです。」

「そうなんだ、知らなかったよ。」

「あの勇者様、ドラゴンと戦うような事を言っておられましたが、この先にドラゴンがいるのでしょうか?」


「ああ、いるぞ。

 98階層にドラゴンスケルトン、100階層にファイアドラゴンがいる。

 戦って勝つ為には、その槍が必要だ。」


「あの、勝てるのでしょうか?」


「その槍なら勝てるだろう。

 それにドラゴンはレベル100だ。

 お前達は気付いていないから、分らないだろうが、アデリナ、お前のレベルは今207だぞ。ドラゴンのレベルの2倍だ。勝てるだろう?」


「わたくしのレベルは207もあるのですか?」

「ライオス、アデリナにサーチを放ってみなさい。」

「はい、サーチ。ステイタス。アデリナ、ローム14歳。レベル207。」

「おおーっ、アデリナ、君のレベルは207だよ。」

「わたくしが207!!!」


「もう一つ、アデリナ、お前は4属性魔法は風魔法がLv4で水魔法がLv3だな。

 ではこれを良く見なさい。ファイア。」


 ゴールドは空に向かって炎魔法Lv1ファイアを放った。

「あっ、わたくしにも出来ます。ファイア。」

 アデリナの手からファイアが放たれた。

「よし、次はボーリングだ。」

 ゴールドの足下の土が無くなり、地面に穴が開いた。

 しかし、穴は直ぐ塞がってしまった。

「おおーっ、わたくしにも出来ます。ボーリング。」

 アデリナの足下の地面が無くなり穴が開いた。

「よし、これでアデリナは4属性魔法使いだ。」

「わたくしが4属性の魔法使い!!!」


「次はライオスだな。ライオス、これがウォーターだ。」

 ゴールドの手から水がライオスに向けて放たれた。

「あっ、お師匠さま。覚えました。ウォーター。」

 ライオスの手から水が溢れ出し地面に落ちた。


「後アデリナにはこの袋をあげよう。」

「あっ、ライオスとお揃いです♡」

「この中には剣とポーションが1個づつ入っている。今のアデリナなら使う事が出来るだろう。」

「ライオスにも、この剣を渡しておこう。」

「あっ、またお揃いですね♡」

「よし明日は93階層にアタックするぞ。しっかり寝ておくように。」




 翌日ゴールド達は93階層にいた。

 最初のグールとは、ライオスが戦った。

 槍の間合いにグールが入ると、横に一閃した。

 槍が当たった所からグールは光の粒になって消えて行った。

 そしてライオスのレベルが1上がった。

 アデリナは槍術を持っていない。

 それで槍術に覚醒するまでは、槍を投げる事にした。

 ゴールドがそうさせたのだが、槍を投げる事も始めてで、普通の槍で練習させた。

 これは手取り足取りライオスが教えた。

 ゴールド自身も槍は扱った事が無かったからだ。

 ライオスは槍術Lv4だけあって、コツみたいなものをアデリナに教えた。

 段々と様になって来た。それで本番に挑戦した。

 ライオスがサーチと空間把握を使ってグールを探し出し、50mの距離から槍を投げた。

 ぽいっと力なく投げた槍だったが、スピードを加速させながら槍自体に意思があるかのようにグールに向かって行った。

 槍はグールを貫通して草原の彼方に消えた。

 グールは光りの粒になって空へ消えた。


「アデリナ。」

「何ライオス。」

「呪文を唱えて見て。」

「呪文?」

「センドオン ツゥ コールディネイト ダブルオー ダブルオー。」

「今のを言えばいいの?」

「そう、唱えて見て。」

「センドオン ツゥ コールディネイト ダブルオー ダブルオー。」


 その瞬間にアデリナの手に神槍が戻っていた。

「えーっ、何これ?」

「それがその槍の力だよ。」

「神の力なの?」

「違うよ、それはゴールド様が作られた槍だよ。アラディンやアシュウインは神槍又は勇者の槍と呼んでいるよ。」

「神の槍、まさしくそんな感じを受けるわ。」

「アデリナはこれまでに何度か僕がその槍を使った所を見ただろう?」


「そうね、飛んで行った所は見たけど、戻って来る所は見た事なかったわ。

 その異空間収納袋の中に槍を何本も持っているものと思っていたわよ。

 それに見えなくなるほど槍を投げるので、力が強いのだと思っていたわ♡♡♡」


「アデリナ、その槍に風魔法の魔力を注いでみてくれ。」

「この槍に風魔法の魔力を注ぐのね。こんな感じ?」

「まだ多く注いでみて。」

 アデリナは魔力をドンドン注ぎ込んだ。

 アデリナのレベルはLv227でMpは500だ。

 Mp60を注いだ所で入らなくなった。


「ライオス、もう魔力を注ぎ込めなくなったわ。」


「じゃあ、次は土魔法と回復魔法を注いでみて。

 少しでいいはずだから。

 空間魔法は僕がやるね。

 よしこれで充填完了だよ。

 もう一度、グールを狙って投げてみて。

 もう直ぐ、あの林から出て来るよ。」


 50m先の林からグールが出て来た。

 アデリナは槍を投げた。

 5回投げた時、槍術Lv1に覚醒した。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ