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ロカ、ニルンルート  作者: 明広
10/38

ドルモア、ランディ

「ドルモア、仕事だぞ。遊びではない。そして使徒様の言われる事は絶対に守る事。これが条件だ。」

「地下から出られるのなら、何でもいいぜ。あっ、そうだ。使徒様、おっぱい揉む?」

「えっ、如何言う事でしょうか?」

「兄弟子のドミンゴが言っていたのさ。男にはおっぱい揉ませれば何でも言う事を聞いて貰えるってさ。」

「なっ、ドミンゴめ、娘に何を言っているのだ。お仕置きだな。」

「サルヴァトーリ殿、ドルモア様の鍛冶師としての腕前はどうなのでしょうか?」

「腕は確かだ。私の才能を受け継いだのか、口は悪いが腕は確かだ。」

「ドミニカ様、よろしいのですか?」

「娘をこのまま、ここへ置いていても家出するでしょう。使徒様、お願いします。何かあれば、連れ帰してください。」

「ドルモア、良かったな。」

「あっ、王子様、いらしてらっしゃったのですか?」

「最初からここにいましたよ。」

「おっぱいの話は嘘です。私は!!!」


 ドルモアは真っ赤になった。肌が白いだけにより目立つ。

 王子様が好きなのだ。とっても分りやすいと思った。

「頑張って使徒様の仕事をしてきなさい。半年後には私もドルモアの仕事を見に行こう。」

「タイソン様が会いに来てくれるのですか?」

「ああっ、会いに行こう。」

「待っています♡ ♡ ♡ ♡」




 こうしてゴールド達はベラドンナに帰って来た。

 拠点に帰って来たその夜の事。

 ゴールドは明日からの事をライオス、アデリナ、ナイキに話していた。


 ドルモアは荷物をまとめていた。


 アリス

「あなた、何しているの。」


 ドルモア

「ここを出ていくのさ。」


 アリス

「あなた、ゴールドの仕事を手伝うのじゃないの?」


 ドルモア

「あれはオヤジが勝手に言ったことさ。俺が言ったわけじゃないぜ。」


 アリス

「そんないいかげんな事でいいの?タイソン王子が半年後に来ると言っていたじゃない。」


 ドルモア

「その頃には帰ってくるさ」


 アリス

「あなたのようないいかげんな娘、タイソン王子は好きになってくれないわよ。」


 ドルモア

「あんたにだけは、そんな事言われたくないぜ。あんた、アリス、メンディだろ。手配書が回って来ていたから知っているぜ。家出娘じゃないか。」


 ユリア

「アリス、あんな事言っているわよ。」


 アリス

「いいわよ、ほっときましょう。」


 ドルモア

「そうよ、ほっといてよ。」


 サンターナがドルモアの前に出て来た。


 サンターナ

「アリスが許しても、わたくしが許しません。ゴールド様の仕事を邪魔する者はわたくしが懲らしめます。」


 ドルモア

「何を言ってやがる。懲らしめる?どうやって懲らしめるんだ?あんまりぬかしやがると、ただじゃおかないぜ。」


 ドルモアは槌を肩に担いだ。

 サンターナは斬鉄剣改⊕を静に抜いた。

 ドルモアはその瞬間、3歩後に下がっていた。

 恐怖で身体が震えだした。

 サンターナは静に剣を振り上げて、そのまま剣を振り下ろした。

 その瞬間にドルモアの右腕が身体から離れ床に落ちた。

 ドルモアは右腕を押えてうずくまった。

 押えた所から血が流れ落ちた。


 サンターナ

「あら、意識があるのね。根性だけはあるようね。」


 ドルモア

「お前は何もんだ!!」


 サンターナ

「まあーっ、まだそのような事が言えるのね。じゃあ、左の腕も切り落としてあげるわ。」


 サンターナは剣を上にあげた。


 ドルモア

「止めろ、斬るな。何でもする、お願いだ、斬らないでくれ。」


 ドルモアは涙と鼻水を流しながら、頭を下げた。下半身は失禁から濡れている。


 サンターナ

「言葉使いがなってないわ。ちゃんとした言葉使いで言いなさい。」


 ドルモア

「お願いいたします。殺さないで下さい。貴女の言う事は何でもお聞きいたします。」


 サンターナ

「まあ、いいでしょう。パーフェクトヒール。」


 ドルモアの右腕が白く光り出し、今までの痛みが無くなり、切り落とされた右腕が元に戻っていた。


 ドルモア

「貴女様は勇者さまでしょうか?」


 サンターナ

「勇者?」


 ドルモア

「はい、ランディ王国の御伽噺に、いにしえの勇者が龍王に食いちぎられた我々の仲間の腕を治したとあるのです。」


 サンターナ

「それは私のずっと昔の獣人王の話よ。」


 サンターナは変身して豹の獣人になって見せた。

 耳が豹の耳になり、尻尾が生えた。

 この夜からドルモアの言葉使いが、サンターナ姫のような言葉使いになり、ゴールドの仕事を手伝うようになった。



 ゴールドは2本のアダマンタイトのナイフをアデリナとナイキに渡した。

 修行の時は、このナイフを腰に差していなさい。

 ライオスには自分のアダマンタイトのナイフを渡した。


 こうして早速、次の日から魔力操作の修行に入った。

 3人とも初日は覚醒しなかった。

 そのまま1日、眠りについていた。

 2日目、3人とも覚醒しなかったがライオスだけ3時間ぐらいで目を覚ました。

 3日目、流した瞬間にライオスは覚醒した。アデリナは3時間ぐらいで目が覚めて、ナイキは1日眠っていた。

 4日目にアデリナは覚醒したがナイキは覚醒しなく1日眠りについていた。


 ユリア姫はこの間、色々な魔法の覚醒に時間をとられていた。

 5日目、ナイキはまた1日眠りについた。

 この日、ユリア姫は1回の魔力操作の修練で覚醒した。相性がいいと全てが速い。


 次の日からライオスとアデリアには弓と剣術の修練をした。

 剣術の師匠はユリア姫がした。剣をお互い抜いて、斬り合うのだ。

 抜いた瞬間にライオスとアデリナはユリアに斬られた。

 その傷をサンターナが回復魔法で治した。

 実際斬られるのだ。直ぐ回復して貰えても、斬られた瞬間は痛みをともなう。

 いつでも止めていいとは言ってある。


 弓の修練はアリスが師匠だ。

 アリスは最初から矢を風魔法の魔力操作にて飛ばす事を強いた。

 矢を浮かせ、的まで飛ばすのだ。

 流石にこちらは直ぐ倒れた。二人共だ。

 まだレベルが10と5なのだ。アデリナはMPが20なので30分ももたなかった。

 ライオスはMP100もある。それでも1時間と持たなく意識を失った。


 ナイキは7回目の訓練で覚醒した。

 ナイキは落ち込んでいたが、普通は早い者で3年、普通の者だと15年かかるのだ。



 翌日からダンジョンにアタックした。

 今回はゴールドとアデリナ、ライオス、ナイキ、それにドルモアの5人パーティーだ。

 ゴールドは最初、ドルモアは鍛冶師に専念してもらうつもりだった。

 しかし、ドルモアにサーチを放って考えを変えた。

 父サルヴァトーリが言ったように、ドルモアは口は悪いが神に愛された鍛冶師だったのだ。


 ステイタス

 ドルモア、ランディ 480歳

 称号 ドワーフの鍛冶師

 レベル50

 HP 500

 MP 500

 力 300

 体力 300

 敏捷 200

 器用 300

 魔力 100

 Yang陽のティムLv3 炎Lv5 風Lv2 土Lv5 水Lv2

 召喚 土モグラ ハナ

 槌術Lv3

 特技 テレパシー 土の守り 土の守護未覚醒 土の祈り未覚醒 炎の槌未覚醒

 妖精率50%


 称号が凄い。ドワーフの鍛冶師。

 これは神ムーン シルバー様の言葉で本人を端的に表しているのだ。

 レベルが50、人族では将軍並みの実力だ。

 それに480歳にも関わらず土の守りに覚醒している。

 土の守りは土の上だとステイタス2倍だ。

 レベル100ぐらいの力になるのだ。


 ゴールドはドルモアにも錬金術を覚えてもらって、鍛冶だけでなくポーション作りもしてもらおうと思った。

 器用が300もあるのだ。直ぐ覚えるだろう。


 最初ドルモアを見たナイキは自分より背が低いドルモアを見て、兄貴風を吹かせた。

 ナイキは年齢的に、いままで一番下だったのだ。

 ドルモアは自分よりどう見ても下だと思った。


 ある日、自由時間の時、ナイキはドルモアを捉まえて言った。

「今日は俺が剣を教えてやる。庭で教えてやるから仕度して来い。」

 ドルモアはゴールドから言われていた。

 仲間との争いをしたら、即家に帰すと。

 ドルモアは黙って鋼の槌を持って庭に出た。

 ドルモアの鋼の槌は50kgはある。

 ナイキは庭に出て、ドルモアの槌を見た。凄く重そうだ。

 実際持たせてもらった。抱えるだけで精一杯だった。


「ドルモア、お前はこれが持てるのか?」

 ドルモアは鋼の槌を片手で持ち上げた。そしてそれを振り下ろした。

 ドカンと土が爆発した。ナイキは尻餅をついた。

 絶対ありえないものを見たからだ。


 ナイキはゴールドに報告した。

 あいつは絶対おかしいと?

 ゴールドはナイキに教えてあげた。

「この世には、お前の知らない事はいくらでもある。お前は偶然知らない世界へ迷い込んだ子羊だ。お前は今でも私は弱く見えているはずだ。しかし私が本気を出せば強いはずだ?」何故か疑問形だ。ゴールドは知らない。

 神ムーン シルバーでさえ、ゴールドの力を恐れた事をだ。


 本来変幻魔法Lv10オールチェンジはエネルギー生命体と戦う為に神が創った魔法なのだ。しかしゴールドは自分でお金が欲しいと思っていた時、この魔法を勝手に作り変えて鉄を金に変える魔法にしたのだ。


 少しすると今度はこの魔法を自分の知識に合わせて全てを変える魔法に作り変えてしまった。

 もし今、ゴールドがこのユグドラシル世界を破壊しようとすれば、無限の魔力を使って無に還す事も出来るのだ。


「ナイキよ、お前はドワーフと言う種族を知っているか?」


「お師匠さま、私でも御伽噺は知っています。

 昔、昔、神が土を愛する精霊を召喚して、この大地から鉄をもたらし世界を繁栄させたのです。

 その精霊の子孫をドワーフと言って、神の国でこのユグドラシルを守っているのですよ。今我々が鉄を使えるのはドワーフのお陰なのです。」


「では、お前はドワーフを見た事があるのか?」

「ゴールド様、これは私が小さい時に読んだ御伽噺なのですよ。ドワーフなど本当はいないのです。」

「では獣人族を見た事はあるか?」

「獣人族も御伽噺です。」

「ではエルフ族は如何だ?」

「エルフも御伽噺です。」

「では人魚は如何だ?」

「お師匠さまは御伽噺が好きなのですか?」

「ナイキ、お前は幸せ者かもしれないな。自分の目で見ても信じようとはしない幸せ者だ。お前は私の弟子だ。弟子の心得を言ってみよ。」

「身も心を師匠に捧げるです。」

「もう一つはなんだ。」

「師匠の言葉は絶対です。」


「では師匠の言葉を言い渡す。ドルモアはドワーフ族だ。年齢は480歳だ。以後ドルモアお姉さんと言え。」


「ええーーっ、本当ですか?」

「本当か嘘かは関係ない。師匠の言葉は絶対だ。聞けないなら、今すぐ師弟の絆は解消だ。どうするのだ?」

「ドルモアお姉さまはドワーフで480歳です。」

「よし、それでいい。」


 ゴールド達はダンジョン入り口に来た。

 ここには薄っすらと結界が張ってある。

 この神ムーン シルバー様が作った結界は謎仕様だ。

 最初、ユリアとここへ来た時は、石の壁のように、海の水や人が入れない結界だったのだ。今は自分が周りを石の壁で塞いだので、人が入れる結界に変わっている。


 自分が使用している聖魔法Lv6守りの聖なるサークルも外からは矢は通さないが、中からは通る仕様になっている。

 それに中の温度も一定の謎の仕様なのだ。

 結界を全員が通り、ダンジョンドアがある小部屋へ来た。

 和音さまは今日も出て来ないみたいだ。

 アンリと来た時も出て来なかった。何かあるのだろう。

 会いに行こうと思えば、いつでも会いにいけるのだが。


 ゴールドには壁にダンジョンドアが見えるのだが、ライオス達には見えないらしい。

 これはアンリと来た時、驚いた事の一つだった。

 10階をクリアして10階のダンジョンドアで、ここに戻ると見える仕様なのだ。

 ゴールドは、これにも驚いた。




 1階層のドアを開けた。

 ここは草原と林、森も少しあるエリアだ。

 草原には小川も流れている。直径10kmの広さの円になっている。

 少し行くとブルースライムが襲って来た。体長30cm、体当たり攻撃をしてくる魔物だ。

 当たってもバスケットボールぐらいの衝撃で革の防具をつけていれば怖くはない。

 しかし当たれば、スライムの表面を覆っている消化液で防具や剣を融かされてしまう。

 ブルースライムはその身体の奥にヒールポーションを持っている。

 倒すには身体の中にある核を壊すしかない。

 しかし核はたえず身体の中を移動している。

 それにスライムには魔法が効かない。麻痺ポーションも効かない強敵なのだ。

 ナイキは走り出してスライムに剣を振るった。

 ナイキにとって、スライムは始めての魔物だ。

 ここロームではポイズンスネークやポイズンフロッガーが主な魔物だ。

 時々ヒドラが出て、村が壊滅する事もある。


 ナイキは剣術Lv4だ。それにレベルがナイキ12に対してブルースライムはレベル2だ。

 倒せると思ったのだ。

 しかし、動いている魔物の小さな核を壊すのは至難の技だ。

 飛んでいる鳥を弓矢で撃ち落すようなものなのだ。

 ナイキの剣はスライムの身体を切ったが核には当たらなかった。

 剣を見たら融けていた。


 スライムは素早く合体してまた攻撃して来た。

 ナイキはがむしゃらに剣を振るった。

 冷静さを無くして剣術Lv4の実力を出せないでいた。

 その内、皮膚にスライムの身体が触れて、ナイキの腕の皮膚が融けて肉が見えた。

 ナイキはその場に蹲ってしまった。

 スライムはそれでも容赦なくナイキを襲った。

 頭の皮膚に攻撃されようとした時、ドルモアの槌がスライムを捉えて、振りぬかれた。


 あっと言う間に、スライムの核は壊されて消滅した。

 ゴールドは思った。ホームランだ。

 野球のボールを打つようにスライムを打ったのだ。打った瞬間消滅した。


 アデリナがリトルヒールをナイキにかけた。

 ナイキの腕から白いうっすらとした光りが発光して傷が癒えていった。

 ナイキはアデリナに「ありがとう」とお礼を言った。

 ドルモアには「お姉さま、ありがとうございました」とお礼を言ったのだった。


 この事があって、ナイキはドルモアをお姉さんと慕った。

 アデリナに対しても、お姉さまと敬語を使うようになった。



 また少し行くと角うさぎが襲って来た。

 角うさぎは体長50cm、突進攻撃をしてくる。

 レベルは3だ。敏捷が10で突進攻撃で15だ。

 角うさぎはナイキに突進してきた。

 ナイキの敏捷は25だが剣術Lv4で補正がかかり60になるはずだった。

 しかしナイキは先ほどのスライムとの戦いから心の落ち着きを無くしていた。

 剣術は心を落ち着かせなければ、ただの棒振りだ。


 もろに攻撃を受けた。

 革の胸当てに穴が開き、お腹に1cmぐらいの傷を負った。

 蹲った所にまた角うさぎは攻撃をしかけた。

 今度は顔をめがけて来た。当たれば即死だ。

 ドルモアは召喚獣ハナを召喚した。

 ハナは体長50cm、鋭い爪で角ウサギを切り裂いた。一撃で倒した。

 ドルモアは角ウサギをその場で捌いて、内臓をハナに与えた。

 ハナは誇らしそうに食べた。

 ナイキのお腹の傷をアデリナがリトルヒールで治した。

 先ほどの戦いが長引いたのか、角ウサギが集まりだした。

 角ウサギは以心伝心を持っている。

 スライム達も集まって来ているようだ。



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