表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/23

新会社

将来、新しい会社に人員を移行し、グループの新陳代謝を促し、グループの道標となるように、新しい会社名を「Trust Point」と決めた。

新会社名を決め、管理職会議で発表した。


僕:『「Trust Point」にしようと思います。お互いに信頼できる拠点という意味と、Pointというのが、ポインターっぽく、ITに近いイメージがあると思うので、将来的に、太陽光からITも事業として取り組めるといいと思っています。」


正直、「Trust Point」というのは、今のグループの状態に対する皮肉でつけた名前であった。

しかし、一方で、目指す方向としては間違っていない。


僕:「あと、みんなが集まる拠点という意味もPointには含ませています。」


ただ・・・

自分自身としては、露骨な名称に、少しダサい印象は感じていたのは確かであった。


川上:「面白いね。いいんじゃないですか?

    これ、ナントカPointっていう会社を増やしていったら、面白いんじゃない?」


他の管理職も、悪い印象の意見はなかった。

実際は、自身に関係もないから、名前までは興味がなかっただけかもしれないが。。。


川上:「じゃぁ、これでいいね。佐藤さんの会社の名前だから、好きに決めてくれていいので、文句はないんだけどね。」


確かにそうである。


川上:「もう、手続きは進めてるんだよね?村上くん?」


村上:「はい。もう、登記するだけにしています。」


約半年前、昨年の12月に入社し、管理部の責任者となった村上さんが答えた。


山田:「え?新会社、本当に作るんですか?議論するって言ってませんでしたっけ?」


川上:「まぁ、議論もそうだけど、会社作ることは問題ないだろうから、あとはどのように進めるかを議論すれば良いんじゃないですか?」


山田:「え・・・」


さすがの山田も、これには何も言い返せなかった。



〜 相反する思い 〜


新しい会社を作ることは決まっていても、それをどのように運営していくのか?というのは、確かに別の話である。


そして、僕1人で会社を運営していくのであれば、1年目は間違いなく、黒字で終えることができるはずであった。


一方で、その先に、グループのリソースを受け入れていくことになるだろう。

しかし、これは、1年、もしかしたら、もう少し先の話になるかもしれない。


だから、既存のグループの事業が回るように、僕1人だけ新会社で動き、受け入れ態勢を整えることで、グループ全体としての影響は最小限になるから、とても合理的な考えだと感じていた。


だから、新会社名を決めて、村上さんに伝え、登記するだけの状態にできたのは、ある意味スピーディーに動けてよかった。この村上さんのスピーディーで良いと思った動きは、自身の会社設立の実績づくりだった、ということが分かるのは、少し先のことである。


そして、僕の脳裏には、冨岡さんから聞いた、コンプライアンスの問題で、販売ができなかったことが、大きな心配として深く残っていた。


『もしかしたら、金融機関からの融資を引き出したいだけなのか・・・』


そんな、疑念も持ちながら、自分一人で会社を進めること、新しいことに取り組む前向きな気持ちも湧いてきていた。


『O&Mと兼任は少し大変だけど、できるだろう』


管理職会議の他の議事が進む中、一人で進めれば、どうにかなるだろう、と、自身の気持ちを一旦、納得させたのだった。



〜 不可解な呼び出し 〜


管理職会議が終わり、翌日の新会社の登記の準備をしていたときだった。


滅多にならない、机の上の内線が鳴った。川上会長であった。


川上:「少し、時間いいですか?」


僕:『はい』


きっと新会社のことだろうなぁと思いながら、社長室に足を踏み入れた。


そこには、川上会長と村上さんがいた。


つづく


最後までお読みいただきありがとうございました!

コメント・フォローなど頂けると嬉しいです!

TwitterやFacebookなどのSNSでのシェアも大歓迎です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ