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Find me ~俺に近づく三人が明らかに怪しい。~  作者: 落光ふたつ
幕間「未来を知った少女」
48/63

・4・

 新たに叔母が見た夢では、わたくしと比良人さんの他に、あのエミさんと言う女性が一つ屋根の下で暮らしていたそうです。

 そしてわたくしは、彼の伴侶と言うよりもお二人の客と言った風体だったようで。


 つまりこれまで四年と少しの間行ってきた求婚は、無意味だったのです。

 唯一許された未来をわたくしも夢見ていましたが、そんなものはなく。


 ……苦しみの理由は分かっています。

 行いが無駄だった虚無感。

 彼女を前にした敗北感。

 そして、恋した相手を奪われた喪失感。


 わたくしの使命は予知夢を実現させること。

 ならば二人の間に割って入るのは許されないことです。

 絶対に、してはならないのです。


「わたくしは、必ず家をっ、叔母や母を、守るんですの……っ」


 しばらくベッドに沈んでいたわたくしは体を起こします。思考を整理して、やるべきことを思い出したのです。

 汚い鼻水や涙は拭き取って、神楽咲咲を取り戻しました。


 叔母が見た夢に辿り着くには、あの二人が幸せでいる必要がある。

 しかし未来人の言によれば、世界からは誰の幸せもなくなっているようで。


 わたくしに出来ることは何でしょうか。

 神楽咲家の一人娘として、成せることは何でしょうか。


「……まずは情報収集。父の研究も知っておくべきでしょうか」


 寝ている暇なんてありません。

 あろうことか、夢を見ている暇なんてもっと。

 わたくしには、果たすべき使命があるのです。


 神楽咲家の娘として。

 未来を知った者として。


 そしてなにより、幸せになって欲しい人がいるから。


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