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Find me ~俺に近づく三人が明らかに怪しい。~  作者: 落光ふたつ
幕間「未来から来た少女」
40/63

・4・

 おばあちゃんの体で目が覚めると、昔の記憶がまるで夢のようにぼやけていった。

 それは多分、記憶する力は体が持っているからなんだろう。

 そのせいで『三付比良人』の顔も曖昧にしか覚えてなくて、探すのには手こずってしまった。

 しかもこの社会は動きづらく標的が強情なせいで、目標は叶えられず。

 とはいえ、そんなアタシの努力は、もう必要なくなっていた。



「……っ」

 夜の道。

 もうすっかり慣れた体で目的もないまま走る。


 やるせない感情が胸を支配していた。

 どうにかしたいのにどうしようも出来ない。ゴールに向かっていた道が突然崩れ、アタシはすっかり行く当てを失ってしまっていた。

 そもそも、ゴールすら見失っている。


 なら一体、どうすればいいの?


 世界の真実を少し知った。知ればどうにか出来ると思っていたのに、むしろ知ったことで、アタシの覚悟は意義がなくなった。

 だから感情を爆発させ、唯一の味方であるおばあちゃんの手も振り払って、こうして逃げ出している。

 そうしてアタシは、途方に暮れるまま暗闇をさまよって、



「——っ!?」



 突然、口と鼻を覆われた。

 手足の動きも封じられ、アタシの体は暗闇に同化していた車の中へと押し込まれる。

 すぐに目も塞がれて。


 アタシにはもう、何も見えなくなった。


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