タイガー家3
???「おぉ!助けてくれるのか⁉助けてくれたらぎゅーってしてやる!てかぎゅーってさせろぉ!」
モナカ「黙れ…」
???「えぇ?!ひどい!あくま!後でお仕置きしてやる!」
フィフ「モナカ~そいつ殺していいぞ~」
???「なんでぇ!」
フィフ「…自覚症状なしか…かわいそうに…」
???「憐れむなァァァ!(泣)」
壁に突き刺さってきた少女はテットと名乗った。高速で移動する練習をしていたら間違えてぶっ飛んでしまったらしい。間違えて人の家の壁に突き刺さるな…
テット「助かった~!ぎゅーってするぜぇ~ウヘヘヘェ」
モナカは銃を構える。すると、
《モナカさん!そいつを敵に回さないでください!》
モナカ「?」
《この人こう見えても現世で一番強いです!》
「「!?」」
《『地獄』、『現世』、『天国』の三世の中でもトップクラスに強いです!だから仲間になったほうがいいですよ…》
テット「閻魔?もしかして閻魔ちゃんの加護付き?」
《んn何でbbbbbばれてるんだ?!テットなんでわかるんだ?!》
モナカ「閻魔様…知り合い?」
《…はい。すみません。私の知り合いが。》
テット「酷くない?なんか最近私に対する風当たり強くない?」
フィフ「あ、やっぱり閻魔様の声聞こえてるのか。」
テット「ああ、最近獲得した『超越』っていうスキルのおかげだと思う。」
すると、タイガー家の父親が話しかけてきた。
父親「どうしますか…これ…」
フィフ「あ、そうだ忘れてた。俺たちはタイガー家と契約をしたい。」
父親「契約?」
モナカ「そう…契約…」
フィフ「俺たちはタイガー家の暗殺の依頼を受けてここに来た。"表面上"は、だがな。」
父親「…本当は?」
フィフ「行く当てのない俺らを養ってもらいたい。対価として俺らは、タイガー家の"犬"になる。ある程度の命令は聞くし、もちろん暗殺にも協力する。」
父親「なるほど…」
フィフ「ギルドの方で『帰ってこなかったら死んだと思え。』という旨の発言はしてきました。これが「初クエスト」ということを考えると死んでも当然と思われるでしょう。」
人生で初めてのクエストは死亡率が高い。この世界の常識だ。
父親「思ったよりも抜けめがないですね…分かりました。使える"犬"は大切に使います。大切なものを簡単に捨てるような馬鹿ではないのでね。」
これで俺らもタイガー家の一員だ。