タイガー家2
モナカ「本体…出てこい…」
フィフ「出てこなかったらこの花瓶割るぞ?」
タンポポをそのまま拡大した感じの花が入った花瓶を掲げる。
そこまでは、全て想定済みだった。
が、次の瞬間、事は閻魔の想定の範囲内から大きく外れた。
「ドゴッ」
見知らぬ少女が縦回転しながら館に突っ込んできた。そして綺麗に壁に突き刺さった。
???「た~す~け~て~!」
俺たちもタイガー家の皆さんも壁に刺さった少女を引き気味で見ている。ハッとして目線を敵に向けた。警戒しようとするが、もう二度とあのシリアスにはもどらない。どうも笑いがこみ上げてくる。タイガー家の皆さんも笑いをこらえるのに必死だ。少年なんかもう顔を隠してクスクス笑っている。
???「もうだめだぁ…私は壁の中で一生を終えるのだ…私は壁になるのだ…」
もwうwだwめwだw
フィフ「(閻魔様w助けてww)」
《私は知らない…知り合いにあんな奴いない…》
フィフ「(まさかあれwヒィww閻魔様の知合いですかwww)」
《うわぁぁぁぁぁぁぁ!何も聞いてない!何も見ていない!私は知らない!》
ここにいるみんなが死にそうなほど笑っている…
そして、なぜかモナカはそいつを壁から引っこ抜こうとしている。
???「おぉ!助けてくれるのか⁉助けてくれたらぎゅーってしてやる!てかぎゅーってさせろぉ!」
モナカ「黙れ…」
???「えぇ?!ひどい!あくま!後でお仕置きしてやる!」
フィフ「モナカ~そいつ殺していいぞ~」
???「なんでぇ!」
フィフ「…自覚症状なしか…かわいそうに…」
???「憐れむなァァァ!(泣)」